ロビンソン・クルーソー (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 漂流の末、流れ着いた無人島に拠点を作り、農耕・牧畜を……という過程にはやはりわくわくするが、この作品ではそれ以上に主人公ロビンソンの内省的な性格が描かれている点が興味深くおもしろい。過去の自分の行いへの後悔や信仰への目覚め、あるいは先住民が自分の生活圏にまで現れると知って彼らを殺すべきか、殺すべきでないのかと葛藤する部分など、自分とはかけ離れた時代の人物でありながらも考えさせられる点が色々とあった。
    読んでみて意外だったのはロビンソンが無人島へ流れ着くまでが結構長く、それまでにも何度も苦難を経験しているという点。プロテスタントの信仰に目覚めたロビンソンはそれまでの自分を罪深かったと悔いるものの、そこには生きるための拠りどころを得ようとする心の働きがあったような気がしてならない。そう考えると、彼の前半生は無人島での身の置きどころのない状態から心の平穏を得るための物理的精神的な下準備だったようにも見える。

  • 心に刺さるような、印象に残る言葉の多い本。「危険に遭遇するよりも危険を案じることのほうが、ずっと辛いということだ」など。もちろん冒険モノとして十分に面白いんだけど、宗教色が強すぎるのが玉に瑕。無駄に深く考えて読まない方が良いかも。

  • ロビンソン・クルーソーに関しては、子供向けのものか、マンガ化されたものをなんとなく読んだ記憶がある。無人島での自給自足で生活を描いたものとして、経済学の教科書等によく名前だけは出てくるが、ちゃんとしたものを読んだことがなかった。時代的差別的なものやえぐい部分も多く、また宗教的なことも含んでいて、自給自足以外にこれほどの物語であったのに驚いた。子供の時に読まなくてよかった。

  • 十五少年漂流記を読んでのワクワクをまた味わいたく読み始めましたが期待と違ってオジサン(と言っても20歳くらい?)の1人語りの愚痴がおおい。。宗教観やら状況に対しての悲観やら。。
    あまりにテンション下がって
    読むスピードがとことん遅かったです。
    超簡単なあらすじ
    ロビンソンが無人島で暮らす話だけど、実際は、奴隷になりにげて、さらにブラジルで農場やり稼ぎさらに難破船で無人島で28年暮らし野蛮人(人喰い)と戦い、海賊と戦い、国に帰りまたヨーロッパで熊やオオカミから逃げさらに事業おこしと盛りだくさんでした。

  • 勢いにのまれて読めてしまった。
    すごいな、ロビンソン! 
    島での生活のところが、個人的には好きでした。

  • 子供向けの本で読んだことはあるが、原本は初めて読んだ。28年というとんでもない期間をほぼひとりで過ごして生き残ったのも凄いが、それでもまた老いた身で船旅に出ようとするエネルギーも凄いと思った。

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著者プロフィール

1660年ロンドン生まれ。商売や入獄を経てジャーナリストとして活躍し、論説紙の記事で健筆をふるう。1719年『ロビンソン・クルーソー』を発表。他に『モル・フランダース』『ペストの記憶』など。

「2011年 『ロビンソン・クルーソー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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