DAYS JAPAN(デイズジャパン)2018年11月号 (トリチウム水の行方と健康影響)
- デイズジャパン (2018年10月20日発売)
- Amazon.co.jp ・雑誌 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 4910164971183
感想・レビュー・書評
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表紙は、海をバックに建つ福島第一原発3号機。原子炉建屋はドームに覆われている。今、この海への汚染水放出が懸念されている。2018年2月19日 Photo by Nicolas DATICHE/EPA via Jiji Press Photo
東電は当たり前として、国と原子力規制委員会は、一貫して福島の人たちと国民を誤魔化し、騙し、抑え続けている。この構造はオキナワや、ミナマタでも同じだ。この構造は、国民が知ろうとしない、選挙で落とさない、ということでも同じだ。そういう意味で、私はオキナワの若者が工夫したポジティブ作戦が、福島問題でも応用できないかとふと思ったりする。全然具体的じゃないんだけど。
「ケニア レイブ頻発のスラムでおばあちゃんたちの護身術」という記事に、ちょっと驚いた。ちょうど昨晩、私はテレビの「なぜ、こんなところに日本人?」(番組名不確か)を見ていて、ケニアの貧困層を救おうとボランティアでやってきた日本人と結婚したケニアの女性が、昨年10月、出稼ぎ先のナイロビで原因不明の死亡に出逢った、という事情を見た。その悲しみを乗り越えて日本人男性は貧困区で観光宿を作ろうとしている「美談」にまとめているが、妻の突然死に警察は事件性を否定したのを男性がすんなり受け入れたことに、番組として全然突っ込んでいないことに、私は不振に思った。病気の兆しは、それまで全くなかったからである。そのあとこの記事をたまたま読んで、ものすごく腑に落ちた。ケニアでは、高齢女性たちが次々とレイプされていて、警察は取り締まっていないらしい。レイプは野放しにされ、女性の殺人もよく起きているらしい。だからクレア(67歳)がものすごい形相で「目突きの術」を練習しているのは、真面目なのである。ゴールデンタイムの番組に、そういうケニアの現実を見せるのは、プロデューサーとして許可出来なかったのかもしれないが、やはりテレビの限界を感じた一瞬だった。
2018年11月6日読了詳細をみるコメント0件をすべて表示