この世界が消えたあとの　科学文明のつくりかた (河出文庫) [Kindle]

著者 : ルイス・ダートネル 東郷えりか

• 河出書房新社 (2018年9月6日発売)

感想・レビュー・書評

[zizochanxさんの感想 · 2021年5月25日]

もし大災害で世界から文明が失われたら、どう復興すればいいか…。
そんな何もない世界で、ゼロから文明を作り直すためのマニュアル本。

石鹸の作り方、燃料の確保の仕方、動力の作り方、無線の作り方などなど。
かなり多岐に渡る。
漫画Dr.Stoneが好きな人なら、確実にハマるだろう。


もちろんこの本を一冊読んだからといって、サバイバル能力が即座に向上するわけではない。
そんなに甘いものではない。

むしろこの本の価値は、科学文明の真価を伝えることにある。

夏も夜も快適で、食べるのに困らず、野生動物から身を守る必要もなく、インターセットで世界中つながっている…。
そんな今の「当たり前」の生活が、実はどれほど多くの科学技術に支えられているか。
その一端を知ることが出来る。
そして、それは何千年という人類の知識の積み重ねの結晶でもある。


実際のところ、もし今の文明を一度失ってしまったら、再度復興させるのはほぼ不可能だろう。
現代の生活は、それほど高度な、奇跡のような瞬間だと言える。
絶対に失ってはならない、と強く感じた。

人類の歴史に思いを馳せられる、素晴らしい一冊だった。

[yomo77さんの感想 · 2023年7月26日]

邦題のとおり文明の復興マニュアルという形を取りつつ、現代の生活に欠かせない、しかし意識されない基本的な科学について紹介する本。わかりやすい、生活に関する技術史ともいえる。8章まで読了。
農業や基本的な化学までは分かりやすく面白いが次第にjumpが増える。少なくとも現代の中等教育を受けていないとわからない。
おそらく実際の復興の場面では本書ではさらっと触れられている配管などの金属加工の技術に非常に時間がかかるのではないか。本書ではさらっと早い段階から蒸留設備が紹介されるが。

[ふ(FJ.OFN)さんの感想 · 2023年1月21日]

流し読み
Dr.stone

[墨桃さんの感想 · 2022年12月19日]

トースター本の二番煎じかなと思いつつ手に取ったのだけど違った。さらにより広い範囲にわたるお話だった。とにもかくにも載ってる知識量の多さに圧倒された。。そして色々基礎の学び直しにもなった。読むのに結構時間はかかったが。

[josuienseiさんの感想 · 2022年5月24日]

まずは崩壊した世界で如何に生き延びるか、その次にその世界で再度文明を構築するにはどうすれば良いのかが説明されている。

その過程で文明、技術の本質を知ることができる。
まあ、面白いかな。

[osawatさんの感想 · 2021年11月25日]

☆ファインマンによるメッセージ「原子仮説。すべての物質は原子からできていて、永久に動き回る小さい粒子はいくらか離れているときはたがいに引き合うが、押しつけられると反発する」
☆思考実験としての技術の再構築。本の趣旨には全くそのとおりだと思うが、内容の方向性がちょっと違うな。

[うしまさんの感想 · 2021年8月13日]

Dr stoneからこれを読みました。これを読んでからDrStoneを読むと、千空たちが目覚めるまでの数千年間に何が起こったのか、なんとなくイメージがつかめるようになりました。
この世界がもし突然消えたらどうするか、そんなことを考えるのも楽しいです。
こういうことを真剣に考えるというアイデアはとても面白い本ですし、わたしたちが生きている子の社会についていろいろ考えさせられる本ですが、ところどころ読みにくいところがあって（原文？それとも、翻訳が悪い？）、そこが少し残念です。

[kenchiさんの感想 · 2021年1月26日]

ゼロからどうすれば文明を再建できるのか?穀物の栽培や鉄の製錬、印刷、発電、輸送機器、医薬品など、現代生活の基礎となる科学技術をどのように復活させるのか

[しばしんさんの感想 · 2019年12月29日]

おもろい。えらい。

[881さんの感想 · 2019年11月28日]

千空ちゃんこれ読んでたでしょ・・

著者プロフィール

イギリス・レスター大学にあるイギリス宇宙局の研究者で、宇宙生物学が専門。サイエンスの著作で数々の賞を受賞、「ガーディアン」紙や「ザ・タイムズ」紙などに寄稿し、BBCなどテレビ番組にも複数出演している。

「2019年 『世界の起源 人類を決定づけた地球の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」