カメラを止めるな! [DVD]

監督 : 上田慎一郎 
出演 : 濱津隆之  真魚  しゅはまはるみ 
  • バップ
3.74
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感想 : 220
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988021147569

感想・レビュー・書評

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  • 噂通りの!
    とっても面白い作品でした!

    始まった時は、これが90分続くの!?と思うゾンビ映画、
    カメラワークにちょっと酔っちゃったりしたんだけど
    後半は大爆笑しながら観ることができて
    大満足!
    伏線回収がとっても美しく楽しい!

    映画のエンドロールって、たくさんの人の名前が流れるから、ドラマとかと比べるとすごく長いけれど、
    誰が、どんなことをされているのか分からないことって結構多い
    でも、この作品は、すごく具体的にそれが伝わってきて、ぐっときた
    映画って、こんなにたくさんの人によって支えられているんだなって、改めて思える作品
    ホラーあり、コメディあり、家族愛あり、映画愛あり
    映画の全部が、ぎゅっと濃縮されて詰まっているような作品でした

    未知のウイルスによって急遽もたらされたステイホーム
    最初はそのぽっかりと空いた、仕事から解放された日々にのびのびとして
    でも一週間、10日と経ってくるとくさくさとしてきて、今日なんて外は土砂降り
    低気圧がわたしの頭をゆらゆらと刺激する
    そんな中いつものように何観ようかなって
    ちょっとだけ、明るい気持ちになりたくて選んだ作品
    今日観てよかった、今日この作品に出会えてよかった
    観始めた時には窓をたたきつけるような大雨
    観終わった頃には晴れ間がさしてきて
    こんな風に、ステイホームから抜け出せたらいいのかなって
    そんなことを思いました

  • 映画愛にあふれた映画

    ワンカット映画が氾濫するなか、そこを逆手にとった作り。

    伏線がたくさん回収されていくことが、ある意味お笑いのオチのように、子気味良く楽しめる。

    前半の物語と役者たちのギャップが面白い。
    実際の映画内の映画の方で日頃のストレスが爆発され本音をかたりまくる監督。
    映画を撮っている人たちにとっての「あるある」がいっぱい詰まっていそう。

    我の強い集団が外からもいろいろいわれながらきちんとした映画を作ることがどれだけ大変か。

  • 鑑賞のコツは、まずは40分ひたすら耐えること。ここは勝負どころ。諦めたらいけない。その先には、多くの映画好きにとって、「現場」の混沌と熱さに酔いしれる恍惚の体験が待ってるから。

    多分、開始早々40分のB級どころかC級クオリティのダサゾンビ映画に途中で脱落しそうになった人は私だけではないはず。
    でも、ここで感じる退屈感も、違和感も、矛盾も、不快感も、中盤からの怒涛の面白さのために張り巡らされた伏線に過ぎない。

    なので、これから観る人は、とりあえず、40分耐えろ!見続けろ!
    その先の面白さは保証するから。

    日和見主義なようで隠していた情熱を抑えられなくなる監督をはじめ、奮闘に奮闘を重ねるする一癖も二癖もあるある登場人物たちが本当に愛おしい。

    ネタバレしたら面白くない系の作品なので、いつもダラダラと色々書いてしまう私もこれ以上は書かないけれど、これはとても面白い作品だと思う。
    少なくとも、映画好きには。

  • ゾンビ映画撮影のため、山奥にある廃墟にやってきた日暮監督(清津貴之)ら自主映画のクルーたち。監督は本物を求めてなかなかOKを出さず、ついに42テイクに至る。と、本物のゾンビが現れ撮影隊に襲いかかった。次々とクルーの面々はゾンビ化していくが、監督は撮影を中止するどころか嬉々として撮影を続行。
    37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイブムービーが展開していくかに思えたが、ストーリーは予想もつかない方向に転がっていく。
    映画作りは、台本がまずあるけど、台本読みの段階から細かい注文つけてくる役者や自分のやりたくないことを「私はやりたいんだけど、事務所的にNGかな」とワガママを言う女優や役に入り込み過ぎて台本無視したりやり過ぎるベテラン女優などの主張を生かしつつ、機材の故障や突発的な役者の降板などアクシデントを逆手にとって成立させなければならない。
    そういう映画作りのバックステージものは、三谷幸喜監督の「ザ・マジックアワー」などがあるけど、よりリアルなアクシデントが連発するリアル感が良く出ている荒削りな演出が、光っていた。
    普段は妥協を強いられてばかりの日暮監督が、こだわりが強すぎて芽が出ない娘で演出家の真央と協力してトラブルを解決しながら一本の作品を作っていく中で、親子関係を結び直していく親子のドラマなど、ヒューマンドラマもしっかりしていて、映画と映画作りに全てを懸ける活動屋への愛がこもったヒューマンコメディ映画。

  • いやーかなりの映画愛に溢れた作品だった!今まで観たことのない種類の映画

    期待しすぎると良くないと思って、気負わずに観たらこれが面白い面白い!
    映画が大好きで映画関連の仕事に就きたかった自分からしたら、この作品に関わっていた全ての人が羨ましい!そんな素敵な作品だった

  • 始まってからの40分は☆1です。ほんっとにつまんない。観るのやめようと何度思ったか。オチも想像ついたし。
    でも他の方の感想に「40分を越えれば」とあったので、それを支えに見続けました。
    ラスト近くは引き込まれます。ただ、それまでがやっぱりツライ。
    大どんでん返しとは言い難いような•••。
    個人的にはエンドロールが楽しかったです。「あ、別にカメラマンいるんだ」って発見が笑

  • 登場人物達の奮闘ぶりが大いに伝わってきて、観ている側も引き込まれてしまった。ワンカットで映画を撮るのって、大変なんだなということと、監督が頑張っていた。DVDでの鑑賞だったので、映画館の応援上映で観るともっと盛り上がる作品だと思った。

  • ゾンビ映画を撮ってる人たちはけしてゾンビではなくて、むしろめちゃくちゃ活き活きしてる、してくるよね。笑

    かなり話題になってた映画なので、劇場に行くか迷ったんだけど結局めんどくさくて(私の県だと街中にあるミニシアターでしかこういうのはやらないので)、公開時は観に行きませんでした。父親も気になってたみたいで、なぜか借りてきたので鑑賞。
    公開時、みんなネタバレに厳しかったみたいだから私もなるべくネタバレしない方向で……ていうかこの映画は「こういう映画だよ」ってある程度ネタバレしてた方が薦めやすい相手もいると思うんですけどね。

    「またゾンビネタかぁ〜」と序盤は思ってて、最後までそれはあんまり変わらなかったんだけど、面白かったです。
    ゾンビ映画に詳しい方も多い中、私ごときが今さらって感じですけど、ゾンビ映画の特徴として
    ・わりと低予算でできる
    ・生きてる人間相手だとバイオレンスは規制がかかったりするけど、ゾンビならブッ殺せる
    というのがあるので、あんまりゾンビ映画を観たことない方はこの二点を知ってると楽しめるんじゃないかなと思います。

    私もゾンビ映画そんなに詳しくないけど、好きなのはやはりトラディショナルなタイプのゾンビです。走ったりしないやつね。
    ゾンビとヤクザとおじいちゃんは動きがゆっくりだから怖い←持論。
    あと、トムサヴィーニが好きなので、好みのタイプの映画。他に個人的に好きなのは、主人公役の女の子のホットパンツのケツを執拗に追い回すとことか笑。それからバスケ部ネタが好きです。バスケは違うんだけど、フリ(伏線)だなってわかるやつは最初から笑える。
    女の子、三人ぐらい出るけど全員良い感じでかわいい。知名度ない人たちが出るってのも良い点ですね。

    話題になってた頃に、ワイドショーでよく取り上げられてたみたいでそれが若干違和感あって嫌でした。(私が知ったのはワイドナショーだったし笑)そういう先入観なければもうちょっとスッキリと観れたかも。『キツツキと雨』『桐島、部活やめるってよ』『カメラを止めるな!』で、ゾンビ映画三部作としても良いんじゃなかろうかとか思う。

    で、なんか既視感あるなあ……と感じてたんですが、観たあとでWikipediaなんか見てたら町山さんの発言で「三谷作品が…」ってあったので思い出した。『ラヂオの時間』とかかな。

    ネタバレではないけど、後輩(観てない人)から「舞台のパクりやらなんやらって話で若干騒動になってるぽいですよ」って聴いてて。実際にはパクりとかではなく、映画でよくある「企画が進まないから転用した」ぐらいのものなんだけど。
    三谷作品も舞台なので、元ネタの元ネタって感じでつながりますね。

  • 「カメラを止めるな」話題になり過ぎてて…自分の中の構想が大きくなって 構えて観てしまったのが 残念だった。
    シンプルに面白いのにね〜途中 テレビドラマ観てる気分でDVD観てしまった 内容は知らなかったから 最初にエンドロールで 何て短い映画!終わってしまうのは早すぎるんじゃないの?って思ってしまった(笑)短編映画の中にも 色んな苦労が沢山ある事を知る 裏側の大変さが笑えるのが つっこみどころなのかも⁈
    映画専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として製作された作品で、前半と後半で大きく赴きが異なる異色の構成や緻密な作。「37分ワンシーンワンカットのゾンビサバイバル映画」を撮った人々の姿を描く。監督は上田慎一郎。とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、そこへ本物のゾンビが襲来。ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき……。2017年11月に「シネマプロジェクト」第7弾作品の「きみはなにも悪くないよ」とともに劇場で上映されて好評を博し、18年6月に単独で劇場公開。当初は都内2館の上映だったが口コミで評判が広まり、同年8月からアスミック・エースが共同配給につき全国で拡大公開。200万人を超える観客動員を記録する異例の大ヒットとなった。
    観る人が何を求めてるか?きっと シンプル且つそこにある本当の世界かもしれない。

  • ゾンビ映画には違いないけど、もっといいものを見せてもらったと思う。演者としての日暮監督はもちろんだけど嫁の晴美、娘の真央がサイコーだ。この家族は映画と演技で強く結ばれてる。三人とも入り込むと周囲が見えなくなってしまうところがいい。良くも悪くも熱量と諦めない気持ちがすごい!オイラはこういう人が大好きだ。そのくらい映画や演技が好きなんだと思う。スタッフたちも個性的で楽しい。しかも仕事はプロフェッショナル。いろんな人が集まってノンストップ30分の映画を完成させている。観終わった後にオイラまでなんか達成感を感じてしまった。

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著者プロフィール

1984年4月7日、滋賀県出身。映画監督。中学生の頃から自主映画を制作し、高校卒業後も独学で映画を学ぶ。 2010年、映画製作団体PANPOKOPINA(パンポコピーナ)を結成。2017年までに8本の映画を監督し、国内外の映画祭で20のグランプリを含む46冠を獲得する。初の劇場用長編映画となった『カメラを止めるな!』(2017年)は、都内2館から全国300館以上に拡大される異例の大ヒットを記録した。本作『ドーナツの穴の向こう側』の原案は小学校からの同級生、吉田大輔と共に考案。表紙・章扉の絵は弟・上田悠二が担当している。本書は著者が24歳の時、2008年に出版されたものにあとがきをくわえた新装版。

「2018年 『ドーナツの穴の向こう側』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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