hiroo1969さんの感想
2020年8月22日
名前は随分前から知ってたが、初めて読んだ。今後繰り返し読むことになるだろう。 「歳月は本長くして、忙しき者自ら促す(歳月は、元来、長久なものであるが、気ぜわしい者が、自分自身でせき立てて短くする)。(p234)」 「人生は一分を減省せば、便ち一分を超脱す(人生は少しだけ減らすことを考えれば、その分だけ世俗から抜け出すことができる)。(p362)」 「人を看るには只だ後の半截を看よ(人の値打ちを見るには、ただ後の半生を見るだけでよい)。(p112)」 もっと早く読んでおけば良かったかな。
中国明代の著作家。 本名は洪応明で、「自誠」は字。号は、還初道人。万暦年間(1573年 - 1620年)の人物とされる。著書に、儒仏道の三教を融合した『菜根譚』、仙界・仏界の古典のなかから逸事や名言を抜き出して編集した『仙仏奇蹤』四巻がある。詳しい経歴は不明ながら、若い頃科挙の試験に合格して官界に進んだが中途で退き、もっぱら道教と仏教の研究に勤しんだとされる。 「2018年 『1分間菜根譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」