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感想・レビュー・書評
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『寄生獣』の岩明均が原作に回った、異色の戦国絵巻の第5巻。
たまたま顔がそっくりだったことから、武田勝頼の嫡男・信勝(当時13歳)の影武者となった「死にたがりの美少女剣士」・レイリの物語である。
この巻で、ストーリーの大きな転換点が訪れる。
自分の命を救ってくれた恩人・岡部丹波守元信のために戦って死に、殺された家族が待つあの世に行きたい――そんな思いで死に急いできたレイリだが、その「丹波さま」がついに討ち死にしてしまう。
そのことで目的を見失い、自分を見つめ直したレイリは、「わたし、『死にたがり』はやめました」と宣言するのだ。
一方、信勝に声変わりが訪れ、レイリが影武者を続けることは難しくなる。
「死にたがり」をやめ、影武者としての役目を失ったレイリは、これからどう生きていくのか? だが、史実としての武田家滅亡と信勝の死までは、もうわずかな時間しか残っていない。
次巻くらいで訪れるだろうクライマックスまで、目が離せない傑作だ。
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