哲学的な何か、あと科学とか (二見文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 科学とは、
    観察(実験、統計、調査等)をされ世間一般と考えられるものが科学的であるが、それは証明不可能なことでもある。
    例:世界中のカラスを調べたら全てのカラスは黒かった。しかし、次に観察発見されるカラスは黒色だとは断定できない。(反証主義)
    逆に、反証できないもの(神など)は科学の範囲ではないと考えることもできる。

  • 理系の人間が書いた哲学の啓蒙書。でも本書を読むと、文系/理系と区別することの無意味さに気づく。

    哲学史について書かれた本とは異なり、有名哲学者に詳しくなることはできない。

    最後、ドラえもんのシュールなたとえ話で締めるのがクールだった。

  •  小学3年生の子供に寝る前に読み聞かせていました。子供でもわかりやすい部分もあり、親子で楽しく読んでいました。
     科学に少しでも興味を持ってもらいたくて買いましたが、今では哲学も好きになってくれました。
     普段からある当たり前を改めて考えさせてもらえる本だと思いました。

  • 物理学が物理学らしくあった時代から量子論の時代に入って、直感的なことや確実なことが正しさから遠ざかってしまう時代になったんだなぁとため息が出ます。

  • 学校では教えてくれないこと
    ・科学って、結局何も証明してくれていない。
    ・科学と哲学が地続きであること。
    を分かりやすい口調で教えてくれる本でした。

    その分、物足りないというか、もやっとする部分はありますが笑
    気軽な読み物としてはOK

    最後のドラえもんのくだりって、許可的にどうだったんでしょうか笑

  • 【要約】
    本書は、哲学の面白さに目覚め、当時勤めていた会社を退職してしまった著者が、世間に哲学の面白さを伝えることを目的に書かれた。
    その為、哲学の初心者にとっても、本書には非常に興味深い部分が分かり易く書かれている。
    本書自体非常によくまとまっているため、要点をまとめることは困難で、興味がある場合、とにかく本書を一読することをお勧めする。
    以下、化学の理論について、興味を持った点だけをメモした。

    【重要な点】
    •相対性理論を含め、あらゆる科学理論は壮大な辻褄合わせだった。

    •我々が矛盾を見つけたときに本来すべき行動は、矛盾そのものの解決ではなく、矛盾を構築している公理(勝手に真だと考えているもの)の発見と、自分自身の公理の変更なのだ。

    【科学】
    •相対性理論
    観測者の運動に関係なく、光速度は不変ですというマイケルソンモーリーの実験の結果を基に、考えた理論。
    速度が変えられないのであれば、距離か時間を変えるしかない。
    1、物体が、光速に近づくと時間の流れがおそくなっていく。
    2、物体が光速に近づくと、その空間(長さ)が縮んでいく。

    •カオス理論
    あまり複雑だと未来を予測できないというもの。
    たとえ物理現象を完全に解明したとしても、初期値を完全に観測できないので、決して未来を予測できない。
    初期値のほんの少しのズレが、いずれ大きなズレとなるため。

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著者プロフィール

東北大学大学院修了。会社経営者。哲学や科学などハードルの高いジャンルの知識を、楽しくわかりやすく解説したブログを立ち上げ人気となる。著書に『史上最強の哲学入門』『14歳からの哲学入門』などがある。

「2020年 『「最強!」のニーチェ入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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