こしらさんの感想
2019年5月4日
組織が、デジタルトランスフォーメーション等、それまでのやり方を変える変革プロジェクトを成功させるとともに、変革プロジェクトを通してリーダーを育成するためのノウハウを提供している。 具体的事例やノウハウが多くわかりやすい。 ただし、会議のやり方を変えるという部分等、組織の文化を変えるに近いところがあるため、内部の者がこれを実践に移すには相当のエネルギーが必要だろうな、と感じた。外部のコンサルタントとして新しい文化を注入して変革を促す方が容易であるが、文化を変えて継続的に変革を促すことを考えると内部の者が意識を持って変革した方が良いことは間違いない。 「変革プロジェクトは会議で進んでいく」ため、会議の進め方について本書では特にこだわり、会議の進め方や組織の動かし方のノウハウを本書で記している。 「何より、変革を広げていくためには、重要なことは透明なプロセスの下、納得のいく合意形成の下、進めなければならない。合意形成は会議でなされる。とにかく会議が多いので、プロジェクトの質とスピードと満足度は、会議の質とスピードと満足度で決まると言ってもよい。そのため私たちは会議の質（効率、決定事項の明確さ、納得度、後からちゃぶ台返しがないこと、楽しさ）に徹底的にこだわる。」
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ ディレクター 1972年横浜生まれ。96年一橋大学経済学部卒業。中堅ソフトハウスでシステム開発を経験後、2000年ケンブリッジに転職。以来、IT投資計画策定、人事、会計、販売管理、顧客管理、ワークスタイル改革、全社戦略立案など、幅広い分野のプロジェクトに参加。 「2023年 『社員ファーストの経営』 で使われていた紹介文から引用しています。」
本棚登録 : 
感想 : 
