- Amazon.co.jp ・雑誌 (91ページ)
- / ISBN・EAN: 4910075110398
感想・レビュー・書評
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子どもがどうスマホとつきあっているか=親がスマホとどうつきあっているか、でもあります。
つまり、親のスマホとのつきあい方が、子どもにもうつっているに過ぎないのです。
今号はスマホの危険性について、専門家が寄稿されていますが、正直、「危険性はわかっているよ!」という感じでした。
危険性を伝えても、やめられないものはやめられない。
なぜなら、やめられない根底にあるものが、解決していないからです。
親子関係の希薄さだったり、友達とうまく関係を気づけなかったり、他にすきなことをどう見つければいいかわからなかったり…
そういうむなしさ、寂しさを、スマホで埋めているのではないでしょうか。
一般的な危険性の知識も大事ですが、もっと事例を丁寧にみて、レポートしていくことも、大事だと思いました。
もっと、特集の内容をよくできるのではないか?という期待もこめ、☆2つです。
今号でいちばん心にひっかかったのは「絵本を作る人22 山内彩子さん」のインタビュー記事です。
「山内さんにとって『いい絵』とは、と尋ねると、『うまく描こうと思っていない絵です』とすぐに返ってきました。」
「息子と絵本を読んでいて感じたのが、字を読めるようになっても、読んでもらうことが好きなんだなということでした。」(50ページ)
これはまさに、日々の読み聞かせで私も感じていることです。
特に、小5の息子も、そうなんです。
照れてちゃんとは参加しませんが、少し離れたところで、聞いていないふりをしながら、読み聞かせを聞いているのです。
ただ、ここの部分はちょっとひっかかりました。
「人の一日って、作業の積み重ねなんですよね。(中略)人間って、何もしないで無為に過ごしていると、どこか人間性を欠いてまう。」
人間て実は、何もしないことが苦手です。
何もしていないつもりでも、はっと気づくと何かしてしまっています。
だからこそ、意識してぼーっとする時間が、生きる上では必要です。
その時間は、「無為に過ごしている」のとは、ちがうと私は思っています。
あえて、「何もしないで無為に過ごしている」時間があるとすれば、ただ言われたことを言われたとおりに、何も考えずに行っているときでしょうか。
自分が作業しているのに、そこに「自分」がいない時間は、見直しが必要です。
山内さんの言われる「無為に過ごしている」時間とは、もしかしたらこちらの時間のことかもしれません。
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乳幼児期からのスマホ使用は、脳や目に与える影響が未検証。2017年のSNS犯罪被害は1位がTwitter、2位がひま部。
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猪谷千香さんの連載が最終回。
コミックエッセイ「たぶん、なんとかなるでしょう」はなかなか身につまされるというか、そうだよね〜と共感。
人生相談ふう漫画「答えがほしいわけじゃないの」もほんとにそのとおりだと思った。
父の友の発酵デザイナー小倉ヒラクさんの「子供の好き嫌いは腸内細菌が言っている説」もけっこう真理ではないかと腑に落ちておもしろかった(高校生の娘もおもしろがっていた)。
特集のスマホについての記事は中学生の娘も興味深く読んでいた。うちのママのようなスマホを持たない40代はいまどき希少だと確認し、子どものクラスLineの他にどうやら母親同士のクラスLineもあるらしいよと教えてくれた。