できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ [Kindle]

著者 :
  • PHP研究所
3.83
  • (16)
  • (18)
  • (22)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 216
感想 : 25
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (274ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • リクルートでの勤務経験があり、現在は人事育成研修会社を経営している著者。

    タイトルの「これしからやらない!」はちょっと言い過ぎの感もあり、リーダーとして心得るべきコツを、包括的に分かりやすく纏めています。とても読みやすく、おそらく2-3時間で行けます(笑)

    概ねどこかの本で見掛けた事があるコツですが、自分が印象に残った内容を残しておきます!

    ・ 今や、「成長できること」が「最大の報酬」(人材を引き付ける要素)となる時代。だから任した方が良い。

    ・よく「あなたの強みは何ですか?」との会話がされるが、強みとは、「本人が他の人よりも『上手にできること』でやっていて『楽しさを感じること』」。両方の要素が必要。

    ・自己決定感=自分が考えて決めたといった感覚。これがあると人はやる気を出す。別の本で書いてあった事ですが、これがゆえに、答えを与えずに「それでどうしましょうか?」と振る事も大切。

    ・任せることは大切だけど新人は例外。新人に対してはバカ丁寧なケアの方がマッチすることも。不安や不明が多いから。新人が「はい、わかりました!」と言った事の復唱は大事。聞いているようで聞いていないから。マイクロマネジメントにならないように注意が必要だが。バランスむずい。

    ・有名な書籍からの引用多数。次読みたいなとの書籍のヒントも盛りだくさん。

  • これしかやらないかは別として読みやすいので勧めやすい。
    自己決定感についてはリーダーに決めてほしかったり、一緒に考えてほしいときもあるのでそういう雰囲気づくり(心理的安全性)ができてからやらないとしくじりそう。上司と部下のやりとりがちょっと胡散臭かった。

  • 読みやすく分かりやすい、次世代管理職候補者向けに最適な内容。

  • ・1人で頑張りすぎない
    ・リーダーの業務が増えており、力の入れどころを変える→任せる力
    ・自分以外の他者の力を活かし尽くすこと
    ・丁寧な接し方。理由・具体性・how・確認
    ・謙虚な姿勢、人の意見を柔軟に取り入れる。
    ・仕事に打ち込めるような役割・課題を与える。
    ・任せる≠放任。部下がやっている仕事を具体的に答えられること。部下が感じる不便・不安・不満を事実でこたえられること。
    ・マイクロマネジメントは部下の成長を止める。自己決定感「で、どうしますか?」と問いかける。
    ・致命的でないミスは経験させる。
    ・部下に経験をさせる。「どうできそうかな?」と問いかける。わがこと感を醸成。
    ・あえて失敗談を語る→部下が安心し主体的になる。
    ・わからないふりをする→部下が考える。
    ・方針はリーダー、方法はメンバー。
    ・リーダー:モードを優先。部下を優先。任せないと時間が無くなる。
    ・自分の考えだけに固執しない。一旦受け止め、考える。
    ・夜・休日・時間外にメール・指示をしない。
    ・信用:きっちりしていること、信頼:認めてくれ大事にしてくれていること。信頼しても信用するな。確認を自分ですること。
    ・能力・内面をほめることで部下のモチベーションが上がる。
    ・自己決定感:自分で決めること。
    ・リーダー:すべて自分の責任ととらえる。自己正当化・他責にしない。うまくいかないときはどうするかを考える。
    ・理不尽≠不条理。不条理を乗り越えることで強くなる。
    ・常に2:6:2。全員から賛成・好かれることはあり得ない。率先垂範の行動を心掛け、賛成者を増やす。

  • この本でいうところの「不条理」でリーダーシップを取らないといけない状況になっているため、とても沁みる内容が盛り沢山だった

  • 本屋さんでじっくり速読
    違う本買ったから許して

  • リーダーに求められている振る舞いについて体系立てて具体的に説明されている書籍。以下にtipsを記載しておく。

    ・目標を掲げるだけでなくそれによって何が得られるのかも伝える
    ・放任するのでなく任せる。自己決定感が重要であり、やらされた仕事では成長しない。また失敗しても次の成長に活かすことができる。
    ・任せていても責任は上司が持つ。やるべきこと、つまり方針はリーダーがトップダウンで決め、やり方、つまり方法はボトムアップに任せる
    ・任せているときは上司は部下の作業を具体的に答えられるが、放任の場合は曖昧にしか答えられない
    ・パフォーマンスの上がらない部下には、「すべてのことを相手軸で想像してほしい」と伝える
    ・任せている間は部下が感じている負の感情(不安、不便、不満)を把握し、うまく行っているときでも必ずフィードバック、感謝する
    ・褒める際には、結果または努力に対して褒めるのではなく、脳力や内面を褒める(他の人に分けてあげてすばらしい ではなく 分けてあげたその思いやりがすばらしい)
    ・仕事は面白くするもの、面白さを教えるのではなく、面白くする方法を教える
    ・上司は格好良くあり、かつ、刺激を与える存在でなければならない。また定期的に将来の夢、やりたいことやなりたいことを話す
    ・やりたいことwill、やれることcan、やるべきとこmustが揃っているとモチベーションが高まる。また本人が他人よりも優れていると感じていて、かつ、楽しいと思えること、つまり、「強み」にフォーカスすべき。そのうえで、すでに活かしている強みはなにか、まだ活かせていない強みはないか、を確認する
    ・マイクロマネジメントの動機は部下を信頼していないこと、自分(上司)の不安を解消するために指示を細かくするのは禁じ手であり、あくまで部下の不安を解消できるようにマネジメントする必要がある。部下は下ではない、部下もプロである
    ・会話がない、つまり、気軽に話せる状況にないチームは機能しない。決まった人との会話ではなく、派閥を超えた会話が必要
    ・リーダーに必要なのは人間くささ。そのためには弱さをさらけ出すこともたまには必要。反対する人は2割必ずいる。いかに6割いる静観者を賛成者に変えていくのかが重要

  • 使えるフォーマット、テクニックなどは多数あるので、1on1や任せるときに取入れを図りたい
    読んだ中での格言として「リーダーシップとはジャーニー(旅路)である。
    旅路は孤独なこともおおく、孤独を感じてこそ真のリーダーシップの始まりである。」

  • ・任せる上司は、この瞬間、部下がやっている作業を「具体的」に答えられるが、 放任する上司は、「曖昧」にしか答えられない。
    ・A:「他の人に分けてあげたのは、ホント素晴らしい」とほめられた子供。   これを「外的帰属」といい、出来事や結果をほめる方法。 
     B:「分けてあげたんだね。その思いやりが、ホント素晴らしい」とほめられた子供。 これを「自己帰属」といい、その人の能力や考え方をほめる方法。
    ・部下の7割が目標を達成できるくらいがベストな状態。
    ・細かくアレコレと指示をする上司より、考えさせてくれる上司のほうが部下は主体性を発揮することが、学問的にも証明されている
    ・『ワーク・ルールズ!』(東洋経済新報社)では、マイクロマネジメントについて次のように述べられています。 マイクロマネジメントを行う動機は「部下を信頼していないこと」にあり、部下が〝できる〟と言っているにもかかわらず、確実に業務を終わらせて責任を果たすことを上司は信じていないのだ、と。
    ・BSC(バランスト・スコアカード)が、強いチーム作りの「設計図」になる
    ・評価の指標を変えると、その瞬間から人は行動を変えます。
    ・最初は、「会話の量」にこだわる
    ・筋の良いアイデアがあれば、プロトタイプ(新しい方法)を作ってしまい、理屈抜きで「小さく実験」をしてしまう。
    ・「理不尽」とは、虐げを受けること。罪ではないのに罪だと言われたり、ムリなことを強要されたり、いわゆる、尊厳を反故にされること。「不条理」は違います。特に何か落ち度があるわけでもないのに、自分が不利な状況に追い込まれること。貧乏クジを引かされた…そんな状況です。多くの場合は、情勢が変わったといった、本人以外のことに起因するものがほとんど。
    ・率先垂範
    ・『あなたの身近な「困った人たち」の精神分析』(小此木啓吾、大和書房)

  • とてもわかりやすく、自分も意識したいと思えることがたくさんありました。まだリーダーとしての立場はないですが、近々そういう立場にもなるだろうなと思って読むと、とても勉強になりました。成功している人の話だけでなく、具体的な著者の経験、身近な人の話が具体的で読みやすかったです。また読みたい!
    特に印象に残ったものは
    「ボス充」
    「厳しいを丁寧に言い換える」
    「問題と課題の違い」

全25件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

(株)らしさラボ 代表取締役
株式会社らしさラボ代表取締役。1991年リクルートグループ入社。法人営業職として従事。プレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で年間全国トップ表彰4回を受賞。累計40回以上の社内表彰を受け、営業部長、(株)フロムエーキャリアの代表取締役を歴任。2011年、研修会社(株)らしさラボを設立。リーディングカンパニーを中心に年間200回を超えるセッション(営業研修、営業リーダー研修、コーチング、講演)を行っている。実践的なプログラムが好評で、リピート率は9割を超え、その活動は『日本経済新聞』『日経ビジネス』『The21』など多数のメディアで紹介されている。Webラーニング「Udemy」でも営業スキル、リーダーシップ、時間管理などの講座を提供し、ベストセラーコンテンツとなっている。

「2023年 『やる気ゼロからフローに入る 超・集中ハック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊庭正康の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×