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感想・レビュー・書評
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架空の国家“チュファルテク合同共和国”の戦後、平和を維持するために暗躍する特務機関“オペラ座”の汚れ仕事を描く漫画の第1巻です。
冷酷なヨランダ・ロフスキ少佐を中心に物語が進みます。
架空の2国家に挟まれた厳しい立地の国で、モデルはポーランドになります。
ファンタジーを交える戦線を描いた前作『幼女戦記』とは違い、今作は諜報・防諜に加え工作の暗い軍務が表現されています。
平和を重んじる少佐の前では自国民でさえ“言葉を喋る豚”として扱われますが、今後の共和国はどうなるのか…。
2巻にも期待します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
排外主義者をあえて踊らせ、武力で排除する。現実なら売国奴扱いどころの騒ぎではないだろうが、そこはフィクションなりの味付けで分断の危機を鼻で笑うかのよう。また敵対者は自国民ですら豚呼ばわりし、容赦しないヨランダ隊長は小気味良いが、原作者も言っているように彼女らが正義というわけでもない。何をもって平和というのか。ポーランドがモデルということで、隣国で今まさに進行中の状況と重なるし、戦後という意味では日本に通じる部分もある。
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「幼女戦記」の原作者であるカルロ・ゼン氏が原作を手掛けているだけあり、緻密な計略や組織の誤謬など、とてもリアルに描かれています。
「幼女戦記」が対外的な戦略、戦術を描いているのに対して、本作は内部の諜報戦、情報戦を描いています。「幼女戦記」にあった派手さやカタルシスはなく、陰湿で凄惨なシーンが多くあります。
現代においては、「幼女戦記」で描かれるような大規模戦争が起こる可能性は低く、どちらかといえば本作で描かれるような情報戦や局所戦が多くなるため、リアルな戦争描写としてどこまで描かれるのか、これからが楽しみな作品。 -
あっさり読めた
続きも買いたい? -
自分には、幼女戦記に比べていまひとつピンときませんでした。