神とは何か 哲学としてのキリスト教 (講談社現代新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 私自身の不勉強でいくつか理解には至らなかったが、文章自体は丁寧で一つ一つ順を追っており、わかりやすい。
    強調したい部分もよく伝わってくる。
    もう少し他の本を読んでから再読すると、きっと理解が進むのではと思う。

    神とは何かを問うことは知恵の探求であり、善く生きること。
    さらには知的視力や内在的超越、無神論、知識と知恵、閑暇、哲学的悟り、悪、尊厳、真の自由・・・
    ここに書き切れないほどのたくさんの発見があり、最後まで面白くて仕方なかった。

    ところどころ人柄が推し量れるような筆者の考えが見られるのだが、凝り固まったものではなく、とても90ほどの年齢の方とは思えない。
    お亡くなりになったことがとても残念。

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著者プロフィール

稲垣良典(いながき・りょうすけ)
一九二八年生まれ。中世哲学。東京大学文学部哲学科卒業。アメリカ・カトリック大学大学院(哲学)M.A.、Ph.D取得。ハーバード大学法学部研究員。南山大学、九州大学、福岡女学院大学、長崎純心大学大学院教授などを歴任。著書『現代カトリシズムの思想』(岩波新書、一九七一年)、『トマス・アクィナス「神学大全」』(講談社選書メチエ、二〇〇九年)、『カトリック入門』(ちくま新書、二〇一六年)、『トマス・アクィナス哲学の研究』(創文社、一九七〇年)、『習慣の哲学』(創文社、一九八一年)、『抽象と直観』(創文社、一九九〇年)、『神学的言語の研究』(創文社、二〇〇〇年)、『人格〈ペルソナ〉の研究』(創文社、二〇一〇年)、トマス・アクィナス『神学大全』翻訳(創文社、一九七七~二〇一二年)で毎日出版文化省受賞、『トマス・アクィナスの神学』(創文社、二〇一三年)、『トマス・アクィナス「存在(エッセ)」の形而上学』(春秋社、二〇一三年)で和辻哲郎文化賞受賞。

「2017年 『nyx 第4号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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