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感想・レビュー・書評
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ドラゴンランスの世界を舞台にしたジュブナイル的ファンタジー。ティーンエイジャーの少年少女たちが主人公であり、その年代に相当する若いドラゴンたちも登場する。時は<竜槍戦争>の少し後、ソラムニアのトレスヴカという町からはじまる。突然記憶喪失のまま目覚めた少女が、多様な種族の仲間と出会いながら、記憶を取り戻す旅をする。裏で糸を引く魔術師が投げかける困難を乗り越えながら、次第に彼女の記憶の謎に迫っていく。
ジュブナイルとしてもファンタジーとしても王道なつくりで、高い完成度でまとまっているのではないだろうか。「友達を信じることができるか?」というテーマっぽいものがはっきり見えてわかりやすい。主人公パーティにあるどこか軽い感じの仲の良さが、10代(に相当する年代)らしさを感じさせて微笑ましい。しかし戦闘シーンは本格的であり、生死のかかった戦いは迫力があるし、ドラゴンランスの背景をうまく織り込んだ舞台はファンタジーとして魅力的だ。本編のキャラクターが全く出てこないので、その意味での期待は外れたが、逆にここから入っても問題なさそう。本好きの小中学生が身近にいたら本書からドラゴンランスに誘導したいと思った。ただ、1巻ごとに区切りはつくものの、あとがきをみる限りでは、最終巻まで翻訳されてないっぽい?詳細をみるコメント0件をすべて表示
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