純喫茶トルンカ しあわせの香り (徳間文庫) [Kindle]

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  • 徳間書店
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感想・レビュー・書評

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  • 「純喫茶トルンカ」の世界観にハマってしまったためこちらも拝読。
    本当にあったかくてほっこりする。
    短編集のような、一つの大きな物語。

    紆余曲折だれにでもある人生の山や谷を、本の世界の中でも感じ取りながら、感情移入していく。
    路頭に迷った時、この本を読んだら救われる言葉がいっぱい。


    「あぁ、私の人生にも意味はあった。生まれてきた意味はちゃんとあった」


    「そうだ、笑ってろよ、と俺は思う。テストの点くらいで落ち込むんじゃねえ。何しろお前も知ってるとおり世の中、もっと辛いことや悲しいことでいっぱいなんだ」


    「なんにせよ、これから俺を待ちうける普通の日々を、尊いものだと忘れないようにして、生きていこう。ムカついたり、傷つくことがあっても、大切なものだけは見失わないように」


    「一年や二年、人生で数えれば大した月日じゃない。人にはそういう時期があってもいいさ」

  • 3.7
    面白かった。
    でも、1作目の方がかなり良かったので、ちょっと残念な感じでした。

  • ブログ書きました!↓↓
    https://hodobochi.com/siawasenokaori/

    「純喫茶トルンカ」の第二弾。
    舞台は、下町にひっそりと佇むレトロな喫茶店。
    町の人々の人生がオムニバス形式で展開されます。

    心温まる小説を探している人にとてもおススメ。
    八木沢里志さんの文章のタッチや、登場人物のやさしさに、じわーっと心温まります。日常の身近な幸せに気付ける、そんなやさしい一冊です。

  • 一作目に引き続き二作目を読んだ。一作目より深い内容と思える。人情深さに心温まる。やや出来過ぎの感はあるが、素直に読みたい作品である。
    登場人物はそれぞれが個性が強く、何かを背負っている。お節介ほど深入りしない関わり方に良さを感じる。

  • 下町の風情のある、美味しい珈琲を出す喫茶店に集う人々。それぞれの人達が抱える思いや悩みを、人と人との繋がりで解きほぐしていく、心がホッとする作品。珈琲の香りがあちこちでしました。

  • 商店街の小さな喫茶店が舞台のほろ苦くてそれでいて温かなストーリー3編。傷付き疲れ切った心と体をマスターの淹れる一杯が優しく包む。時にはしっかり抱きしめ時にはそっと背中を押してくれる。あらためて珈琲とは不思議な飲み物なんだなと。


  • ある喫茶店に集う常連客のお話

    家族ではない
    それでも
    顔見知りが
    家族のような存在が
    いてくれる場所って
    すごくすごくいいなと

    こんな場所
    わたしも欲しいなあ

  • ・あったかくて全ての章で泣いた
    ・コーヒーの香りがしてきそうな描写がとても素敵
    ・優しくてあったかくてとてもすき

  • 読みながら、珈琲の薫りとショパンの音楽が聞こえてくるような、そんな作品。

    こちらは後編。
    前後、順番間違って読んでしまった。
    なんとなく内容はわかるけど、順番正しく読んだほうがおもしろいだろうな、と。

    『シェード・ツリーの憂鬱』は、かなり印象的な作品だった。
    傷ついているのを認めたくなくて、なんでもないふりをする。
    壊れる前に救われてよかったな。

  • 前作と関係が深いので、必ずそちらを読んでから読む事を推奨します。
    今作ではシェード・ツリーの憂鬱が1番気に入りました。
    人それぞれの抱えた思い悩み、そっと背中を押してくれるような人の繋がりが素敵でした。

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著者プロフィール

1977年千葉県生まれ。日本大学芸術学部卒業。「森崎書店の日々」で第三回ちよだ文学賞大賞受賞。同作品は映画化された。著書に「続・森崎書店の日々」「純喫茶トルンカ」「純喫茶トルンカ しあわせの香り」がある。

「2023年 『きみと暮らせば 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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