- Amazon.co.jp ・電子書籍 (324ページ)
感想・レビュー・書評
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純喫茶トルンカで出会う人たちが描かれる。
そのスケールが大きい(大げさだけど)。前のお店から今のお店まで、そしてそこに秘められた背景。
人生長くなってくると、あの時、こうだったなあ、あの時は若かったからわからなかけれど、今だったら違うな、みたいな、そういうことを思い起こされる何かがありました。
ここで言ってしまえばいいのに…そう。でも、
そこで(優しかからか、それとも不器用さからくるものか)敢えて言わない。言わないからこそそれが大きくなって帰ってくる。うまいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4.5
面白かった。
まったりした感じ、私の好きなお話でした。
本編を読む前に本の説明を読んだ時に、ちょっと重いのかなぁと思いつつも読み始めました。
軽いタッチの部分もあり、それが話自体の深刻さを緩和していて、楽しく読み進められました。
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読み終わりの心のあったかさといったら。
気が浮き沈みしたり不安定だったら心が穏やかに変わる。
ハーデンベルギアを選ぶ絢子のセンスも素敵だし、ヒロさんとまた絶対いつか再会できるんだろうな、と希望を残してくれる後味も心地良い。
恋の雫ではほろっと泣けてしまった。浩太がすごく良いやつで、不器用ながらちゃんとお姉さんとの約束を守ってるんだなと、ひしひし。
近所にこんな雰囲気の良い喫茶があったらなぁ。
都会暮らしに慣れた自分からすると、トルンカと取り巻く人たちの温かさが少し羨ましい。
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無料本であまり期待していませんでしたが、予想外に読めました。つらい過去から救われるハッピーエンドが3編。ワンパターンだが最後の話は今ひとつ。
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作者は私よりも年齢が年若い方だが、展開される世界観が少し上の団塊の世代っぽい。大人びた方なのかもしれない。叙情派フォークソング的な小話で構成されている。文章は中間小説的で、読みやすいが癖があまりないので、印象が薄い。恋愛もどぎついものはなくて、おつきあい程度の淡い感じ。ただ過去話では登場人物が離婚したり死別したりしているが。
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純喫茶トルンカの①バイト②お客さん③看板娘の短編集。
2つ目の話はあり得ないし、なんか気持ち悪くもあった…。 -
隠れ家的な純喫茶トルンカに集う人々の物語3編。
いずれもほのぼのと印象深い。なんとなくハッピーエンドなのが良かった。 -
うーん、静かできれいな話。どこか昭和チックな、下町の香りを残す雰囲気。でもよくも悪くも話に起伏があまりなく、当然毒もない。だから読み終わっても、あまり感情に引っかからなかったかな。
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先が気になる話ではなかったから1話のみ読んで終了。うーん、ちょっと自分には退屈かも。
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喫茶店トルンカの客となって、お店でコーヒーを飲んでいるような気持ちになる。
様々な人生の積み重ねを経て、至った現在。
ゆったりした時間が流れ、心が穏やかになるような作品。
〈この世は素晴らしい。戦う価値がある〉
作中で絢子が引用した、ヘミングウェイの言葉。
良い言葉。