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感想・レビュー・書評
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「自分にできるやり方で声を上げ、
思いを同じくする人とのつながり、
丁寧なコミュニケーションを積み重ねてゆけば、
熱意は必ず伝わってゆく」(Pⅱ)
巻末に「性同一性障害」と
『ジェンダー・アイデンティティ』
「トランスジェンダー」の違いが載っている。
著者の言う「トランスジェンダーだけど、
性同一性障害ではない」(Pⅳ)
の意味が理解できる。
「日本では医学用語の『性同一性障害』のほうが、
人権擁護の訴えや、医学的治療の正当化に
適している事情もあり、非医学的用語の
トランスジェンダーは、必ずしも当事者が
用いることは多くない」(背P4)
も参考になった。
個人的には、性同一性障害者の男女別浴場や
トイレ使用について、ぼんやりした感想しか
持っていなかったが、
診断基準A「反対の性に対する強く持続的な
同一感」「具体的には、反対の性と同じような
考え方や感じ方や行動パターンをする。
手術やホルモン療法で反対の性の体になりたい。
反対の性で社会的に暮らしたいたなどの
強い気持ちを持つ」(背P1)
を読んで、それは不快なんてレベルではなく、
男風呂に一人女性が入っているような
耐えられない、人格否定なのだと思った。
上沼恵美子の松本人志性加害疑惑での
「一応、女やっているんで吐きそうになった」
発言が頭をよぎった。
「悩みや困難を抱える性的少数者の問題は、
本来個人に帰結して終わりにできることではない。
もっと言えば、どんな少数者が抱える問題も、
本当は社会全体の問題のはずだ」
「それを改善する手段として政治がある」(P26)
「性は多様であって、
みんな自分らしく振る舞っていい」(P27)詳細をみるコメント0件をすべて表示