- Amazon.co.jp ・電子書籍 (123ページ)
感想・レビュー・書評
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知識量だけでなく、「正解のない問いに対して、意見の異なる人との議論を通して、自分が考える『より良い答え』にたどり着く」ことが、これからの教養に必要であると説いた本。
現代社会では「完璧な正解がない問題」ばかり。そんな中でより良い解決策を導き出すには、意見の異なる人との議論を避けるわけにはいきません。その議論は相手を論破するためにあるのではなく、自分も相手も活かすためのより良い答えを探す場として機能させる必要があります。そのために必要な考え方が本書に書かれています。 -
知識ではなく、異なる考えを持つ
他者とのコラボレーションを
可能にする“知的な構え”を説く本。
たとえもわかりやすい。
わかっちゃいるけど難しい、のも事実。 -
第一章のレトリックが見事でお勧めしたいのですが、読み間違えると『人文系へたれ中流インテリ』が粗製乱造されそうです。
諸刃の剣、取扱い注意ですね。 -
いいなぁ、第一章の極上のレトリックにうっとり。
人文系の思い(って言ってもいいかな?)が、めっちゃ平易に書いてあるよ。
やっぱり、人文系の学問って、受験とか学歴とか田舎の貧乏人の立身出世のしくみなんかに入れちゃダメだよ。
本来の、貴族等の有閑階級の嗜みに立ち返ろうよ。世俗に染まっちゃダメ。
まぁ、貧乏人に奨学金返済って枷をはめて働かせる奴隷制度なんだろうけど、そりゃ、悪趣味だ。
『ビジネス上の交渉にも役に立つ』なんて書いてあるけど、そりゃ、交渉する相手もルールやマナーを知ってることが前提だ。
坊ちゃん嬢ちゃん達が武道場で正々堂々と行う勝負だよ。
ストリートで「やぁやぁ我こそは・・・」なんて名乗りを上げてたら卑怯な手で襲い掛かってくる輩なんて沢山いるよ。多様性なんだから。
と、長々書いたけど、思うに人文系は庶民にはR-60指定にしてもいいんじゃない?
定年を迎え、若かりし頃の夢や、もう一回学びたいって方々こそ現代日本の有閑階級。
実社会を知ってるから、のぼせて社会問題を捏造もしないだろうし。
受験(受講)資格は2,000万円貯めてるってことでいいじゃん (^^) -
「教養=知識量」と未だ思っている人がいるのかどうか分からないが、インターネットとスマートフォンの普及で、どこででも瞬時に情報にアクセス出来るようになった今、それらを如何に活用できるかや、異分野の人々との交流から専門知識同士を如何に結び付けられるか、といったことこそが教養たり得るとする。音楽や美術の素養などは、交流を滑らかにする潤滑油のようなもの。パンキョーも変わりつつあるようだが、元より雑学的な暗記に関心を持てない僕も同じ考え。いやぁ、異なる意見を取り入れる機会にはならなかったなw