Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である [Kindle]

  • 東洋経済新報社
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  • 社内での他人に対する無礼な態度が、生産性を激落ちさせる…
    カテゴリはビジネスに分類されているが、産業心理学にもかかわるなぁとまず思った。
    1924年のホーソン実験結果が根底にあると思うが、著者は現代アメリカの企業にアンケートを取り、現在のアメリカでも、人々の生産性の相互関係にあるのは、
    「自分が尊重(注目)されていると感じること」
    だという。

    アメリカではホワイトカラーはみんなオープンでバリバリ働くというイメージがあった(おそらく映画の影響)が、アメリカでも、あいつムカつくから提出ギリギリでいいや、とか、人前で怒鳴られて落ち込んだ気分から浮上できなかったり…そういったストレス性疾患で年間5000億ドルの医療費または経済的損失が生まれているならば、日本は…と想像したら…考えたくもない数字が出てきそう。

    無礼にふるまわれるのはもちろん、無礼な扱いを受けている人を見せられているだけでも不快な気分になるし、そのお店や属するカテゴリに負のイメージがついてしまう。最近の若者は…や、おやじってマジキモイ~といったステレオタイプに分類した偏見に染まってしまう危険もあると思う。



    ◇無礼とは?
     ・部下を人前であざける、軽く扱う
     ・常に人を過小評価し、からかう
     ・成功した時の手柄は自分のものだが、問題は人のせいにする

    ◇アメリカで礼節が悪化し続けている理由とは?
     ・グローバリゼーションで文化の違う人たちのふるまいが無礼に感じる誤解がある
     ・若者の自己愛が強くなっている→大学のアンケート結果で、若者の他者への関心が下がっている結果となった
     ・ITの発達で、他者と深く交流する機会が減り、他者と面と向かって接する方法がわからない人が増えている
      ↓
     理由は様々だが、他者認識の欠如がある。
     他者とのつながり・絆が重要だと知っていながら、つながり方にはさほど注意を払っていない

    ◇無礼の悪影響
     ・目の前で無礼な態度を取る人を見ただけで不快になり、集中力や発想力が落ちる
      →感情の立て直しにエネルギーを使用してしまうから
      →立て直しがうまくできない場合、家庭で発散し、配偶者がそのストレスを職場で発散し他方に悪影響を与える負のスパイラルとなる

    ◇礼節のある人とは?
     ・最近のアンケートによると、優れたリーダーのキーワードは「思いやり」「公平」「協力的」「気配り」と女性的な面が強くなっている。
     (昔はリーダーシップや威厳など男性的な面が強かったらしいが、女性の社会進出や多様化で、変わったと予想)
     ・「有能さ」「温かさ」は両立できる。有能だが冷酷、優しいけど頭の回転が遅いなど相反すると思われがちだが、有能な上に温かいと思ってもらうことは可能である。

    ◇礼節ある人になるためには?
     ・自分の無礼度を自覚する
      →他の人からフィードバックをもらい、傾向から他人から見て良い行動とは何かを知る。
      →できるコーチから指導を受ける
      →チームで改善に取り組む
      →ゴールドスミス式360°フィードバックを行う
      →人の感情を読み取る訓練をする
      →日記をつける
      →強いストレスを改善する

    ◇会社での改善例
     モトリーフール社のミッション。社員同士の絆を強めたいという気持ちから始めた、自分以外に奢るためのスタバカードの配布と、250人の社員の名前を全員が覚えたらボーナスアップという成果。
     →離職率2%減

    ◇リーダーの資質
     「上に立つ者は、他人について知る為に、普通の人間よりも多くの時間をかける必要がある」
     ・聞き方はRASA
       受け止める
       尊重:余計な合いの手や人の話を遮らないために、「あなたはどう思いますか」と質問する
       要約
       質問
     ・与える人(ギバー)である
      与えても価値あるものでなければ、与えるだけになっていることが多い
       与えるものとは
        ①情報(専門知識、技術)
        ②社会的(立場、紹介、ネットワーク)
        ③個人的(個人のエネルギーや時間)
         →有限であるため、副業なら①か②がよい。女性は特にダメ男にこれを捧げがちなので注意する
     ・成果をひとり占めしない
     ・フィードバック上手になる
     ・意義を共有する

    ◇礼節あるメールの大事さ
     オンラインになると怪物になってしまう人がいる。
      ・全員返信はなるべく使わない
      ・ビジネスメールに!の使用は1回にとどめる
      ・勤務時間外のメールは控える

    ◇真のスター社員を評価する
     同僚を支えるギバーな社員に報いることが、効率アップの近道。
     真のスター社員であるギバーを放置すると、皆に過剰な要求をされて、いずれ燃え尽きる。
     そうなると、帰属意識が下がり、やがてギバーからネガティブな悪影響を周りに与える人になってしまう。(なまじ人脈があるから影響も広範囲になるし、退職された際の能力喪失はかなりの痛手になる)

  • 無礼さは、相手の気分を害させ、それが伝播する事で、自身の環境をも悪化させる。 礼節こそが、良い影響を与える。 自省させられる事多々あり。 無礼さに対抗するケアも手厚く書かれている。言葉は言霊。人のふり見て我がふり直せ。良書でした。

  • 〇あなたが周囲の一人ひとりにどういう態度を取るかで、自分はどういう人間が決まる。
    〇礼儀正しく節度ある態度で周囲に接すると自分にも良いことがあるとわかっている人は意外に少ない。それに、礼節は努力次第で高められると理解している人も少ない。
    〇「私はどういう人間になりたいのか」と自分に問いかけながらこの本を読んでほしい。一度問いかけてみるだけでは足りない。日に何度も問いかけるべきだろう。
    〇良くない行動
    ・部下を人前であざける、軽く扱う。
    ・部下の仕事ぶりを常に過小評価し、自分の組織の中での地位は低いと思い込ませる。
    ・部下を心が傷つくほどひどくからかう。
    ・成功した時の手柄は自分のものにするが、何か問題が生じた時には他人のせいにする。
    〇重要なのは、された方がどう感じたかである。尊敬や配慮を欠く扱いを受けた、と相手が感じるかどうかだ。言動が相手の目にどう映ったかが問題となる。
    〇ある人が何の気なしに言ったこと、したことが、別の人には無礼と感じられる、そういうことはあるかもしれない。
    〇ある言動が無礼かどうかは、相手がどう感じたかで決まる。相手がその扱いをどう感じたかが重要。 無礼な態度を取る人は、過去 20 年の間に世界中で増えた。 私たちは人と人とのつながりが重要と知っていながら、つながり方にさほど注意を払っていない。
    〇人は、他人が言ったことを忘れるし、 他人のしたことも忘れるけれど、 その人にどういう気分にさせられたかは 決して忘れない。
    〇無礼な人は同僚の健康を損ねる。
    〇勤務時間の長さ、仕事の負荷、与えられている権限、裁量の大きさなどは、直接、寿命の長さには影響していなかった。重要だったのは、ともに働く人たちの態度が協力的、友好的かどうかだった。
    〇顧客は無礼な扱いを忘れない。
    〇ひどい叱責を受けた原因が本人の能力不足にあったとしても、また重大なルール違反(障害者用のスペースに車を停める、など)にあったとしても、それはまったく無関係で、ともかく中の誰かが誰かをひどく叱責するだけで、その企業に対する印象は極端に悪化する。
    〇事情はどうであれ、無礼な態度を見てしまうと、顧客はその企業に悪い印象を抱くことになる。
    〇無礼な人はまわりの思考能力を下げる。
    〇無礼な人はまわりの認知能力を下げる。
    〇破壊的な行動とは、ここでは、他人を攻撃する、あるいは見下し、侮辱するような言動、あるいは著しく礼を欠くような言動のことである。
    〇自分たちのことを悪く言う人間がたとえそばにいなくても、一度、侮辱的なことを言われると、その影が消えなくなり、チームのメンバーは最善を尽くそうとはしなくなる。
    〇企業が無礼な態度によって被る損失は、一般に思われているよりはるかに大きい。 理不尽な扱いを受けた人は、精神状態を正常に戻すのに力を使うため、集中力、注意力を削がれる。 企業内に無礼な人がいるとわかると、顧客はたとえそれを直接、見ていなくてもその企業との取引を避けるようになる。 理不尽な態度は人の思考力を奪う。思考力を奪われた人は目の前にある情報にも気づけなくなる。 無礼な人が近くにいると、その影響を受けて自分も無意識のうちに破壊的、攻撃的な思考をしやすくなる。
    〇その人が下品であることを証明し、尊敬できないなと思わせるような言動を、「無礼」という。
    〇他人を尊重し、また品位を感じさせる丁寧で親切な態度で、周囲の人たちの気分を良くしなくてはいけない。
    〇リーダーは日々、自らの力で利益を生まなくてはいけない。何も組織を管理するためのリーダーがいるのではないという考え方を持つべきだ。リーダー自らが利益のために行動する。自分が何のために動いているのかをよく知っています。会社を存続させ発展させるために動いているのです。
    〇礼節ある人には、「声がかかりやすい」ということである。何かを一緒にやろうと誘われる機会が多くある。
    〇今、望ましいとされるリーダーは、「気配り」「優しさ」「思いやり」など従来「女性的」とされてきた資質を持った人である。
    〇礼節ある態度とはたとえば、人に感謝する、人の話をよく聞く、わからないことは謙虚に人に尋ねる、他人の良さを認める、成果を独り占めせずに分かち合う、笑顔を絶やさない、といったことをいう。
    〇コストコの創業者、ジェームズ・シネガルは、ここで言う礼節あるリーダーの好例だろう。シネガルは、小売企業にとって顧客と従業員は株主よりも重要だと考えた。彼は自らこまめに店舗に足を運び、そこで働く人たちに挨拶をした。自分が感謝していることを従業員に伝えるために。(顧客と従業員が大切)
    〇離職率が低いことは 1 年あたり数億ドルのコスト削減につながっている。(離職率が低いことが経費削減につながる)
    〇リーダーの礼節ある態度は、従業員に安心感を与えるという意味でも重要である。自分の属するチーム、企業の環境が安心できるもので、周囲の人々も信頼、尊敬できれば、リスクがあっても新しいことに取り組もうという勇気が湧いてくる。
    〇デモウラスは、同社の 2 万 5000 人にもなる従業員、大半の名前を努力して覚えて、行く先々で出会った従業員一人ひとりに心のこもった挨拶をした。(名前を覚えることは大切。)
    〇失敗するリーダーの多くには、無神経、人を不快にさせる、弱い者いじめをする、という共通の性質があるとわかっている。またその次くらいに多く見られるのが、よそよそしい、傲慢といった性質である。(私はよそよそしいのか)
    〇勇気を持って礼節ある態度を取るべきだ。そうすれば間違いなく、あなたと接した人は喜んで付き合ってくれる。
    〇人は尊重されると、自分に価値があると感じ、力を発揮することができる。リーダーの礼節ある態度は部下の気分を高め、その人が属するチームや企業の業績も上げることができる。 敬意はほんの些細な態度に現れる。それだけで得られる結果は違ってくる。 無礼な人が成功することもあるが、無礼なことが何か有利に働いたわけではない。
    〇確かに無礼な態度を取ること、取られることを、「自己完結的」な体験だと思っている人は多い。直接、やりとりをした当事者どうしで完結することだと思っている人が多いのだ。だが、実際には、無礼さはウイルスのように人から人へと伝染していく。その後、関わった人たちすべてに悪影響を与え、人生を悪い方に導くことになる。
    〇私たちの心はとても敏感だ。たとえ誰かが無礼な態度を取ったとしても、それが自分たちに大きな影響を与えているとは普通、考えない。しかし、実際には、誰かのたったひと言がその後の行動を大きく変えてしまうことは珍しくない。(影響は必ずある。)
    〇誰かの悪い態度に触れてしまった時には、意識的に何か良いものに触れ、心のプログラムを組み直すという対策も可能である。
    〇誰かに悪口を言われる、大勢の前で自分の能力を否定される、といったことがあると、言った本人に悪気はなくても、傷跡は残るし、仕事にも悪影響がある。幸福感も低下してしまう。
    〇私たちの一人ひとりが些細な行動に注意すれば、温かく、互いのことを認め合える雰囲気、皆に元気を与える空気を作り出すことができる。これは今日から、今からでもできることだ。すぐに始めない理由はどこにもない。
    〇誰かの言動の影響は、直接関わった人だけではなく、はるか遠くにまで広がっていく。あなたが誰かに無礼な態度を取れば、その影響は、態度を取られた人だけではなく、その人と関わった別の人にも伝わることになる。 無礼な人を隔離して、他の人たちとの接触を断つのは有効な方法ではある。ただし、それで何もかもが解決するわけではない。 あなたが礼儀正しい態度を取れば、それによって周囲の人たちも礼儀正しくなるという好循環を生むことが分かっている。
    〇どの分野であっても、成功している人は皆、物事を改善していこうという努力を怠らない。
    〇人が自分自身のありのままの姿を見つめる能力、勇気を持たない限り、変化は決して起こらない。(現実直視から逃げない。)
    〇私たちには、自分の言動が周囲にどの程度の影響を与えるのかがあまりわからないということがある。(本当にわからないのか?)
    メモ1頻繁にある。特にメールでの連絡。2あまりない。3絶対にない。4絶対にない。5ときどきある。6時々ある。7ときどきある。8まずない。9絶対にない。10絶対にない。11まずない。12絶対にない。13絶対にない。14ときどきある。15たまにある。16ときどきある。
    メモ1たまにある。2絶対にない。3絶対にない。4絶対にない。5.6ときどきある。7絶対にない。8まずない。9絶対にない。10頻繁にある。11ときどきある。12.13まずない。14ときどきある。15.16ときどきある。
    〇いつ、どこで、どのようにふるまった時、また誰といる時にあなたは最高の人間になれるのか。それを知ることが重要である。
    〇❶ まず自分の目標を相手に明確に伝える ❷ ❶ の目標達成に役立つアイデアを提案してもらう ❸ 相手の提案によく耳を傾ける ❹ 提案してくれた人に感謝の気持ちを伝える。言い訳、自己弁護をしてはいけない ❺ 相手を変えて ❶~❹ を繰り返す。(なかなか話は出来ない。)
    〇研究により、想像力を高めるためには小説を読むことが有効だとわかっている。
    〇毎日、日記をつける。自分の言動を日々、記録しておけば、いつ、どこにいる時に言動が良くなりやすいか、悪くなりやすいか、また、どういう状況の時に良い言動が多くなるか、悪い言動が多くなるかがわかる。誰といる時、どういう状況の時に短気を起こしやすいかがわかる。(どうやって何に日記を書くか考える)
    〇栄養のある食事を取り、よく眠る。適度にストレスを発散する。
    〇運動には認知能力を高める効果もある。運動をすると、気分を憂鬱にさせる頭の中の雑音が消えることもある。体内の毒素を消し、ストレスを軽減する効果もある。日常的に運動をしていると、次第に感覚が鋭敏になり、注意力が高まる。必然的に自分の言動にも他人の言動にも敏感になる。(どんな運動をすれば良いか。具体的にイメージがわかない。)
    〇自分を向上させたいと思えば、誰もが同様に謙虚にならなくてはいけないし、時間をかけて一歩ずつ努力を積み重ねなくてはいけない。
    〇無礼さのテストを受ける。
    1自分の欠点、改善すべき点を知るために、他人からフィードバックを得る。
    2自分の言動を具体的にどう変えるべきかを知るため、他人からアイデアを集める。
    3自分を客観的に評価してくれる人を身近に見つける。または客観的な評価基準を見つける。言動を改善させる努力がどの程度、効果をあげているかをそれによって判断する。
    4自分を大切にすることも必要。運動、睡眠、栄養を十分に取ることで、態度は改善され、他者との関係もより良いものになる。
    〇どうしても自分が有能であることを早く証明したいという気持ちに駆られる人がいる。
    〇些細な非言語コミュニケーション(たとえば、微笑みかけること、人の話にうなずくことなど)も有効である。
    〇ひとつ目の基本動作は、「笑顔」ということである。意識して明るい感情を持つようにし、それによって笑顔が生まれるよう努力しよう。
    〇また、やり直しのきかないことに挑む前の緊張した状態の時にも、楽しくなることを思い出して笑顔になると、良い結果につながることが多い。
    〇自分よりも地位が下の人たちとの人間関係が非常に重要になる。
    〇3 つの基本動作の 2 つ目は、相手の存在を認め、尊重するということである。
    〇存在を認められていると感じることはとても大事だ。そう感じるかどうかは、ほんの一瞬の態度で決まることが多い。
    〇他人について知るために、普通の人間よりも多くの時間をかける必要がある。
    〇人の話をよく聞くことは人間関係を築き、維持し、深める上で絶対に必要なことである。
    〇聞く態勢を完璧に整えよ、ということだ。相手に対する質問などは事前にすべて用意しておく、そこで何を話題にするかも事前に全部考えておく。
    〇メモを取りながら話を聞くことも、集中力を保つのには役立つだろう。
    〇人の話を聞く時には 4 つの点に留意すべきと言っている。その 4 点の頭文字を取ると、 RASA という。まず R は、相手の話をそのまま「受け止める(Receive)」こと、2 つ目は、相手の話を「尊重する(Appreciate)」ことで 、3 つ目は、相手の言うことをうまく「要約する(Summarize)」ことで、そして最後は、話が終わったあとに「質問をする(Ask questions)」ことである。
    〇大事なのは、まず自分がどういう態度を取っているかを正しく知ることだ。自分の欠点をよく知り、その克服に努めなくてはいけない。
    〇自分が話すのではなく、謙虚な態度で他人に質問をすることは大切 、自分が話すよりも、質問をしてそれを聞くことを多くするのが 重要である。
    〇人間というのは、自分の方を見てくれて、話を聞いてくれ、自分を理解してくれる人と関係を築きたいと思うものだ。それを常に忘れてはならない。
    〇礼節とは、根本的には、人間らしく相手と関わるということを意味する。自分は他人と関わる時に果たしてどういう態度を取っているかを確かめる必要がある。 礼節ある態度を取ると、温かい人間、そして有能な人間だと思ってもらえる可能性が高まる。 礼節ある態度を取るためには、まず、微笑む、相手の存在を認める、話を聞く、という 3 つの基本動作を実践する必要がある。
    〇すべての人に礼儀正しく、多くの人に愛想よくせよ。 親しくする人は少しでいい。友となるのはひとりでいい。 ただ、誰の敵にもなってはならない。(これは大切である。)
    〇皆が力を発揮するには、自分は尊重されていると感じられることが必要である。
    〇個々の人と共通のアイデンティティ、グループを見つけることである。
    〇仕事において何か重要な決定を下す時はひとりで考えずに、必ず他人の意見を参考にする。
    〇誰もが無意識の偏見を持っている。それが思考や他人との関わり方に影響を与える。 自分にどのような偏見があり、それが他人との関係にどう影響しているかをよく考える必要がある。 自分の職場内で無意識の偏見に対する意識を高める。誰かが誰かに対して誤った先入観を持っていることがわかれば、それについて遠慮なく話し合い、なぜそれが人を傷つけるのかを皆が理解できるようにする。
    〇職場で礼儀正しくあるためには、微笑むだけでは不十分で、他にも必要なことはたくさんある。私がこれまでに行った調査と、コンサルティングをしてきた経験によれば、必要なことは大きく分けて 5 つ ある。❶ 与える人になる ❷ 成果を共有する ❸ 褒め上手な人になる ❹ フィードバック上手になる ❺ 意義を共有する。
    〇自分の持っている道具、知識、人間関係、時間などのリソースは、決して惜しむことなく他人と共有すべきである。
    〇その人がもともと、どのくらいの量のリソースを持っていたかはあまり関係がない。重要なのは、あくまでどのくらい他人に分け与えたかである。
    〇リソースには、大きく分けて情報的リソース、社会的リソース、個人的リソースの 3 つの種類がある。情報的リソースとは、他人に伝えることができる専門知識、専門技術のことだ。社会的リソースとは、その人の持つ意識や、立場のことで、個人的リソースとは主に、その人が持つ時間とエネルギーのことをいう。必要な情報を提供したり、適切な人を誰か紹介するといったことをすればいいわけだ。個人的リソースを求められるままに分け与えるのは、思慮に欠けると言わざるを得ない。そんなことをすると、相手の要望が重荷になる。(これは難しい。エンゼルトランプの件は良かった。)
    〇どう行動するのが適切なのかはいつも考えている必要がある。
    〇大きな目標が達成された時にはじめて称賛するのではなく、途中、小さな目標が達成される度に周囲の人にもわかるように称賛するとよい。
    〇自分自身が良い仕事をしている人ほど、周囲の人間の良い仕事ぶりに気づきやすいという傾向もある。
    〇フィードバックの仕方は、時にフィードバックの内容よりも重要な意味を持つということがある。
    〇企業の社員に誰よりも元気を与えてくれるのは、「エンドユーザー」だという。つまり、その会社の製品やサービスを利用する人たちのことである。
    〇社員を雇う時は、コナンが自分に個人的に投資しているのだ、とその人に信じてもらう必要があるという。(どのように分からせるか難しい)
    〇少しでも仕事で成果をあげた人はその都度、褒める。それだけのことでもずっと繰り返していれば、皆が熱心に仕事に取り組む生産性の高いチームができるはずだ。
    〇人の心をつかむには、努力、やる気、成果を必ず、認め、褒め、報いる姿勢を見せる必要がある。
    〇リソースは惜しむことなく他人と共有すべき。ただし、賢いやり方で。成果を独り占めにしない謙虚さが大切。貢献してくれたすべての人と手柄は分け合う。フィードバックを与える際には注意する。フィードバックを受ける相手がどういう人かをよく知る必要がある。そのフィードバックによって相手がどういう気持ちになるかを理解する。個々の人に、自分のいる意味を感じさせることが重要。自分の仕事が実際に他人の役に立っているとわかれば、いる意味が感じられる。
    〇メールで頼むときは、明瞭な文章、噓のない文章になるようする。インターネットで調べればすぐにわかることを教えてほしいと頼むべきではない。その人に頼むよりも、もっと簡単な方法でできるようなことを頼むのも間違っている。
    ・依頼文は短く、直接的に。誰に何を、いつしてもらいたいかを明確にする。
    ・メールの受け取り手にすぐに何らかの判断を求める場合は、件名でそれが明確にわかるようにする。
    ・受け取り手に感謝の意を伝える。心からの感謝であるとわかるようにする。
    ・できる限り、余裕をもって依頼をする。締切が間近に迫っていることを依頼することは避ける。
    ・直接会って話をしたいと申し出る時は、相手が会う時間をある程度以上、自由に選べるようにする。勝手に特定の時間を指定してはいけない。
    ・相手が余裕をもって返信できるようにする。送ってすぐに返信をせっついてはいけない。
    〇古いやり方に戻り、会話中のメモも紙とペンで取るようにする。
    〇メールは非常に誤解されやすいものであると認識する。ユーモアや皮肉を盛り込みたい時、誰か、何かを批評したい時は、何度も書いた文章を読み返し、本当に適切かをよく考え、問題がありそうならやめる。自分が今、伝えたいことがメール向きかをまず考える。自分の感情、相手の感情、目の前にある問題は、もっと情報豊かなコミュニケーションを必要とするのではないか。少しでもそう思ったら、メールはやめて電話をするか、スカイプなどで話すか、もしくは直接会うようにする。 メールの使用には一定の規則を設けるべき。どうすれば相手を尊重することになるのかを考えて規則を決める。まず、週 7 日、 1 日 24 時間、いつでもお構いなしにメールを送ることはやめるべき。 自分がどのくらいの頻度でメールチェックをしているか確認する。メールチェック、返信ともに、 1 日に 3、 4 回にとどめることが望ましい。まずは試しにチェックを減らして、自分の気分や生産性がどう変わるかをためしてみる。
    〇過去に実際に起きた出来事にその人がどう対処したかを尋ねるべきである。
    〇面接は場当たり的なものにはしない。方法を体系化して、どの人に対しても同じ質問をし、順序も必ず同じにする。この方法で面接をすると入社後の仕事ぶりがかなり正確に予測できることが調査によってわかっている。(体系化するには時間がかかる。)
    ・前職の雇用主は、あなたのことをどう評価していると思いますか。良い評価ですか、それとも悪い評価でしょうか。
    ・前職であなたの部下だった人は、あなたのことをどう評価していると思いますか。良い評価ですか、それとも悪い評価でしょうか。
    ・自分自身で一番改めるべきと思うのは、どういうところですか。 2 番目は?  3 番目は?
    ・あなたがカッとなるのはどういう時ですか。また、最近、どういうことでカッとなりましたか。
    ・仕事上でストレスを抱えた時、葛藤がある時は、どのように対処しますか。
    ・自分が強いストレスを抱えていることをどのようにして知りますか。知るための手がかりはどのようなものですか。
    ・あなたが失敗をしたのはいつですか。その時の状況と、どのように対処したか、経験から何を学んだかを教えてください。
    ・あなたに管理者としての能力があることを示す実例をいくつかあげてください。
    ・あなたが一緒に仕事をしにくいと感じるのはどういう人ですか。他人と仕事をするのが難しいと感じるのはどういう時ですか。また、そういう時にはどういう対処をしますか。
    ・一緒に仕事をしたいと思うのはどういう人ですか。これまでにチームでの仕事で得た最高の経験について話して
    〇面接でのチェックポイント。
    ・志望者は時間どおりに到着したか。
    ・前職の雇用主や同僚などについて悪く言うことはないか。
    ・自分の行動、その結果について責任を持とうとする姿勢があるか。良くない結果を人のせいにしようとしてはいないか。
    〇誤った人間を雇うくらいなら、 50 人を面接してひとりも雇わない方がいい。
    〇志望者が礼節ある人かを見分けるため、体系化された面接をする。面接では、その人の人格がよくわかる質問をする。面接をするだけでなく、関係者にもよく話を聞く。また、誰かから紹介された関係者だけでなく、自分のネットワークを使って探し出した人にも話を聞くべき。自社の価値観をあらかじめ明確に志望者に提示する。それをもとに志望者が自分で決断するよう促す。その価値観が支配する組織の中で本当に働きたいと思うかを自分で考えて答えさせる。
    〇採用の際は、志望者に対し、自社の価値観を明確に示す。
    〇礼節の基本をひと通り教えたら、そのあとは、社員が教わったとおりのことを実践しているか確認する必要がある。
    〇私がよく言っているのは、ふとした仕草などの非言語的なメッセージ、無意識の癖、習慣などが、その人が能力を発揮する妨げになっていることがあるので特に注意すべきということである。
    〇「礼節を守る」ということを企業の経営理念に加えるべき。また、その経営理念を皆が常に念頭に置いて行動するよう、社内の目立つところに掲示しておく。企業の行動規範を皆で話し合って決める。その後は互いに注意し合い、自分たちで決めた規範を守る。礼節を守るには社員のトレーニング、コーチが必要。その場合には、教える側、教わる側が互いに適切なフィードバックを与え合うことが大切。一人ひとりの社員が規範を守れているかをよく見て、守れない者には特別なトレーニングをする。
    〇人が成功できるか否かは、 日常生活で他人とどう関わるかによって決まる。
    〇ほとんどの企業では、いまだに昔ながらの社員評価が行われ、礼節を基準にした評価はまず行われていないだろう。
    〇高く評価されるマネージャーが共通して持っているのは、次のような姿勢だ。
    ・全社をあげての協力体制、全社をつなぐネットワークを作るために尽力する。
    ・ともに仕事をする人たちと信頼し合える環境を作ろうとする。
    ・意思決定に多様な考え方、多様な視点が入り込むことを歓迎する。
    ・個人や小規模チームを信頼し、必要に応じて自分、あるいは自分たちだけで意思決定する権限を与える。
    ・一人ひとりが自ら意思決定する文化が良い結果をもたらすよう、十分に時間をかけて努力をさせる。
    〇まず、こなすべき仕事の種類を考える必要がある。また仕事の進め方にどのくらい周囲の人たちへの思いやりと敬意があるかを見る。思いやりや敬意の程度を適切に評価できるような、明確で体系的な基準を設けなくてはいけない。それと、業績を評価するための伝統的な基準とを設ける。
    〇私たちは、他人のしてくれたことに気づけない場合も多い。気づけなければ、当然するべき感謝もできないことになる。
    〇企業で働く人たちは、自分の仕事だけでなく、他人と協力し合うための仕事にも時間を使う必要がある。会議に出席する、電話をかける、メールに返信をする、といったことをする時間である。
    〇20 社の企業に関して調査したデータによれば、他人と進んで協力する姿勢のある人ほど、最終的には企業に対する帰属意識が下がり、自分のキャリアに対する満足度も低くなる傾向にあるとのことである。
    〇「奪エネルギー関係」とは、ある人が特定の人に対し、長い期間にわたって繰り返し執拗にネガティブな評価をし続け、ネガティブな感情を向け、また、悪意ある行動を取り続けるような関係のことをいう。
    〇両者をつなぐ人たちの態度が悪いために、対話が少なくなり、アイデアの交換もほとんど行われていなかった。
    〇礼節ある行動を取った人を評価できるシステムを作る。間違いなく評価されるのだとわかれば、礼節ある行動を取る動機になるし、すでに行動の良い人はそれをさらに強化しようとする。それは、企業の業績にも好影響をもたらす。 成果をあげることに貢献した人を見逃さずに評価することが大切。評価されれば、その人はさらに力を尽くそうとする。企業、あるいはチームが目標に向かって進むのに、誰が大きな貢献をしているのかをよく見る。そして貢献した人はすぐに評価する。 仕事の結果だけではなく、過程が評価される文化を作る。成功を収めた人だけではなく、成功に向かって動いた人を高く評価することを皆が当たり前だと思うようにする。
    〇人が何かをする──たとえば、自分の行動を変える──のは、そうするのが、自分の価値観に照らして良いことだと証明された時である。
    〇人間は「こうすると得」ということよりも、「こうしないと損」ということに強く反応する傾向がある。
    〇また4分の1の社員は、自分の不機嫌な感情を顧客にも波及させている。
    〇大切なのは、自分がどういう人になりたいのかを常に忘れず、まっすぐにその目標に向かって進むことだ。誰との関係もいたずらに悪化させるのは考えものである。つながりが切れそうな人でも、最後をできるだけ好印象にしておくべきだろう。
    〇社員の行動を矯正するには、そのためのフィードバックを与えることが必要。良くない行動が見られたら即座に、確実に矯正しなくてはいけない。その社員がいかに優秀でも、態度が悪ければ手加減をしてはいけない。また、顧客、供給業者など、社外の人間が社員に無礼な態度を取ることも許してはいけない。辞めていく社員にも敬意をもって丁重に接する。辞めた社員へのケアも大切。半年後くらいに退職後面接をするのもよい。
    〇常に自分を保たなくてはいけない。
    〇誰かの行動が無礼かどうかは、あくまで「された側」が決めるのである。
    ❶ 加害者となった同僚に何か言い返しても、身体的な危険はないか
    ❷ その無礼なふるまいは意図的なものか
    ❸ その人が無礼な態度を取ったのははじめてか
    決して、互いの人格については触れない。触れるのは、あくまで相手の特定の行動についてだけである。
    〇「そうですね」「わかります」といった言葉をかけることで、相手の感情を受け入れる意思を示した方がおそらく良い結果になる。
    〇無礼な態度のネガティブな影響を乗り越えるのに最も重要なのは、「自分は成功している」と思えることである。その状況から何か学べることはないか、と自分に問いかけるだけで違うだろう。
    [方法1] 目標を定め、進歩を実感する。
    [方法2] 自分を成長させてくれるものを、また、日々、自分に求められているよりも少しでも多く、チームの業務に貢献するよう心がけるとよい。
    [方法3] メンターの助けを得る。
    [方法4] 食事、睡眠、運動、マインドフルネスを活用する。
    [方法5] 仕事に意味を見出す。
    自分は成功していると感じている人は、たとえ無礼な人ばかりのチームで働いても、高い生産性を維持することができる。また、自分のしている仕事に意味があると感じられれば、さらに、無礼さへの耐性は強くなる。他人の無礼な態度により感情を乱されても、そこから回復する力が強くなるのだ。一度、自分に問いかけてみよう。「今、している仕事はどのくらい意味があるものなのか」
    ・未来のために投資する。新たな技術を身に付けるため、それまでにない新たな経験をするために投資する。それが、仕事により大きな意味を持たせることになる。
    [方法6] 社内外で良い人間関係を築く。
    [方法7] 社外の活動で成功をする。
    〇忘れてはならないのは、決めるのは常に自分だということ。
    〇できるだけ多くの時間を、自分を笑顔にさせ、元気にさせてくれる人と過ごす。 無礼な扱いを受けた時は、その出来事を何度も繰り返し思い出さないようにする。また、その時の状況をあまり深く分析しすぎないようにする。誰かに対するネガティブな思考に長い間とらわれると害になる。 自分の仕事ができるだけ意味深いものになるよう努力する。自分の長所をできるだけ伸ばす。 普段から適度に運動をし、正しい食生活をし、睡眠は十分に取るよう気をつける。そうすれば、無礼な扱いを受けても健康を害することは少なくなる。
    〇まず人の話をよく聞くようにしよう。
    まず、相手の存在を認めよう。
    〇自分をどういう人間にするか、私たちはそれを自分で選ぶことができる。良くなろうと決意することはいつでもできる。あなたは果たしてどういう人間になりたいだろうか。

  • 大部分が道徳的な印象です。
    『無礼な人』というフレーズが多用されています。自分の周りの無礼な人が誰かを探してしまい、自分のことを棚にあげていることに嫌な気分になって、しんどい読みものでした。
    道徳が好きな人にはよいと思います。

    この本の結び:どういう人間になりたいだろうか
    この本に書かれてある事を実践することで、素晴らしい人間になれるでしょう。きっと礼節が高まります。そんな本です。

  • 礼節を軸にひととの関係性や良い組織づくりのためのエッセンス。

    無礼は攻撃性とも言い換えられて、集団の中では、攻撃的な振る舞いが不利益に働きつつも、しかしながら伝染しやすい側面を持っている。

    対して礼節も持つにはどうするか?
    ひとことでいうと相手を尊重することに尽きる。

    また、自分の振る舞いが起こす影響を自分だけでは認識しきることができないので(グーグルが提唱している無意識の偏見などに表される)、ポジティブもネガティブのどちらのフィードバックが返る仕掛けをつくることが大事になる。
    それがお互いに広がれば、礼節を重んじる集団になっていく。

    とはいえ、「無礼だけど有能なひととどう向き合う?」を考えると、個人的には「距離をおく」がベターみたい。ただ、組織としては...厳しい判断が必要になってくるときもある。

    ただ、無礼な振る舞いで悪い影響を受けているとしても、結局は、これから先の未来を見たときに自分がどうなっていきたいかを持っているかに集約されて、そう捉え直すと、誰かの無礼な振る舞いも気に止めるのももったいなくなってくる のかな

    無礼な振る舞いは迷いを生むか引き寄せたりするけど、迷う前にはどうありたかったのか、あるいは迷いを抜けた先にはどうありたいのか
    そっちの方に意識を向けていきたい

  • 自分自身もそうですが、仕事が忙しかったりするとなかなか周囲の人に気を遣う事を忘れてしまいます。
    本書では周囲への気遣いを常に考えることが大切としていますが、そこからさらに進んで、誰でもお互いに当たり前のように気遣いできるようになる環境の大切さが書かれています。
    個人レベルでの気遣いももちろん重要ですが、会社の経営者は会社全体が、マネージャーはチームのメンバー同士が、他人に気遣いできる環境やそれを評価される環境を整えることがより重要であると感じました。

  • ■書名

    書名:Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である
    著者:クリスティーン・ポラス

    ■感想

    TOPPOINTで読了。
    一部気になる点あり。

  • どのような人にも別け隔てなく大切に扱うのが重要なんだと思った。健康的な生活を送ることによって無礼な人から身を守ることができる。

  • ざっくりとした自分なりの解釈として

    上司の無礼な行動とは

    ・部下を人前であざける。
    ・軽く扱う。
    ・部下の仕事ぶりを常に過小評価し、自分の組織
     の中での地位が低いと思い込ませる。
    ・部下を心が傷つくほどひどくからからかう
    ・成功したときの手柄は、自分のものにするのは、
     何か問題が生じたときには、他人のせいにする


    嫌な人たちに囲まれて、日々を過ごしている人は、無意識のうちに利己的になり、思慮を欠いた行動をとるようになる。
    深く物事を考えないため、互いに協力しあったほうが利益になるのが明らかな場合ですら、利己的な行動をとるようになる。

    つまり、いいことなし!

    逆に
    礼儀のある言動とは、つまり、相手を丁重に扱う言動ということだが、必ず心から相手を尊重する気持ちがないとうまくいかない。
    見返りに相手から何かを得よう、自分の属する企業の利益に繋げようという気持ちが背後にあると、いくら相手を丁重に扱ったところで意味がなくなってしまう。

    とのこと

    具体的には

    * 人に感謝する
    * 人の話をよく聞く
    * わからない事は、謙虚に人に尋ねる
    * 他人の良さを認める
    * 成果を独り占めせずに、分かち合う
    * 笑顔を絶やさない


     そういった職場で全員が平等であれば、また全員が敬意を持って扱われていれば、ほんの少しかもしれないが、普通より熱心に力を入れて働いてくれる。

    とのこと。


    感想

    上司になったから無礼になるのか?
    無礼な奴ほど昇進しやすいのか?
    が知りたかった。

    自分の経験では、なんでこんな奴が?って人が上司になってる気がする。

    そういう上司に気に入られる奴がまた上司になって同じことを繰り返しているでは?

    この礼儀正しさのノウハウは部下に向けられるのは稀なのんだろうなって思う。













  • マネージャー視点が強いと感じましたが、もちろんそうでない人でも普段から気を付けたい観点が詰まっています。

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著者プロフィール

ジョージタウン大学マクドノー・スクール・オブ・ビジネス准教授。活気ある職場を作ることを目的とし、グーグル、国際連合、世界銀行、マイクロソフト、ジェネンテック、マリオット、3M、ベライゾン、フォード、世界保健機関、クリーブランド・クリニックなどで講演やコンサルティング活動を行う。その仕事は、CNN、BBC、NBC、MSNBC、CBS、ABC、『タイム』『ウォール・ストリート・ジャーナル』『フィナンシャル・タイムズ』『フォーブス』『フォーチュン』『ニューヨーク・タイムズ』『ワシントン・ポスト』など、世界中の1500を超えるテレビ、ラジオ、紙メディアで取り上げられている。ノースカロライナ大学チャペル・ヒル校ケナン=フラグラー・ビジネス・スクールにて博士号取得。博士号を取得する以前は、スポーツ・マネジメントとマーケティングを行う大手企業IMGに勤務。著書にベストセラーとなった『Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』(東洋経済新報社)がある。

「2022年 『Think COMMUNITY「つながり」こそ最強の生存戦略である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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