ホープは突然現れる (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • クレア・ノースの小説を読むときにいつも感じる事だが、物語りの構成が絶妙にうまい。京極夏彦氏の本かと見間違うほどの厚さにもかかわらず、まったく飽きずに最後まであっという間に読んでしまう。誰にも覚えてもらえない体質の女性の話。とにかく面白い。敵が味方になり、また敵になり…。全く本から目が離せなくなる。登場人物の心理の描き方、各国の風景の描き方。単なる記述ではなく、ヴィジョンとして浮かんでくるうえに、心情にも響く。
    今回の本では、日本が出てくるが、凄く良く下調べをしてあり、日本人特有のわび・さびもきちんと理解している。
    西洋の人がアジアを表現するときは、何もかもごちゃまぜで表現してくるのに、クレア・ノースは、日本、韓国、それぞれの細かな違いや、その国の空気まできちんと表現している。これは凄いことである。
    クレア・ノースとしては、まだ3作品しか翻訳されていない。早く次作を読みたい…。

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著者プロフィール

1986年4月27日生まれ。イギリス出身。14歳にして『ミラードリームス』(ソニーマガジンズ)でデビュー。キャサリン・ウエブ名義でヤングアダルト向けファンタジー作品、ケイト・グリフィン名義で大人向けファンタジー作品を多数発表するなど、多彩な執筆活動を行っている。「クレア・ノース」は、これまでとは全く異なる作風の今作を発表するにあたって使用した名義である。

「2019年 『ホープは突然現れる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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