DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2019年 9月号 [雑誌] (なぜ働きすぎてしまうのか 時間と幸福のマネジメント)
- ダイヤモンド社 (2019年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・雑誌
- / ISBN・EAN: 4910059690991
感想・レビュー・書評
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個人的トピックである「働き方改革」に関する号だったので購入。
お堅い文章が多い HBR にしては、読みやすい記事が多かったように思います。 -
カルビーの常務、武田さんのインタビュー記事が特によかったです。この記事の内容と、実際の考え方・行動が一致していれば、上司として見習いたい方でいらっしゃいます。
ご自身も苦労(苦労せよ、と後輩に自慢するようなものではなくて)を経験なさっているからかもしれませんが、目先の成果と長期的な成長への眼差し、他者への理解が鋭い。
目標数字の大小でマネジメントしている限り、大した成長はない。というのは重く受け止めなければならない知見です。 -
・時間は金銭と同様に幸福度に寄与する価値である
・オペレーション透明化は顧客と従業員満足につながる
・部門横断型 PJ を成功させるカギ: 3つの不安(アイデンティティ、正当性、コントロール)への対処
・会議の価値を高める 4つのステップ: 評価、準備、ファシリテーション、再評価
・デザイン思考 PJ の成功のために -
ー 筆者は仕事を通じて、部門は主に「アイデンティティ」「正当性」「コントロール」という3つの側面から安心感を覚えることを知った。部門の境界を超えた効果的な社内連携を促そうとする経営幹部は、なぜ部門がこれら3つを気にかけるのか、それがどのように安心感を生むのかを、まず理解する必要がある。
部門のアイデンティティとは、簡単に言えば、「自分はこういう存在だ」と、部門として理解することである。自身の信念を知り、部門として仕事をするには、自分が何者かを理解しなければならない。アイデンティティは部門にとっての重心となり、会社での存在意義をもたらし、それが安心感の醸成につながる。
また、部門の正当性とは、部門の存在が社内でしっかり受け入れられ、その価値が認められた時に生まれる。
部門として、思うように行動できることも重要である。それぞれがどういう部門であるかを理解し、会社に存在を認められていると感じるだけでは十分でない。自立して行動
し、仕事の条件を決め、意義ある変化をもたらすこともできなければならない。これがコントロールするということだ。 ー
「なぜ部門横断型プロジェクトは失敗するのか」は示唆に富むなぁ〜。