日本人は「やめる練習」がたりてない (集英社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「あなたの考えはさっぱりわからないし、わかりたくもない。けれどもあなたの考えはそのままで良いし、あなたを人間として尊重する」というくだりが、印象に残った。マレーシアと一口にいっても単一の人々ではないのだね。よく知らなかったけど。本書で語られるマレーシアでの経験を読んでいくと、多様であるからこそ、社会は生きやすくなる、ということが感じられた。「やめる練習」というけど、単純にやめればいいとかそういう話じゃない。

     自分はどうしたいのか、何がしたいのかを考え、それに沿った生活をすればいいんじゃない?という話だ。今いるところがそれに沿わないのではあれば、場所、環境をかえればいいでしょ、と。

     本書を読んで、別に仕事をやめようとは思わなかったけど、寛容ではありたいと思った。あと、寛容であるためにこそ、自分で感じ、考えることが必要なのだな、とも。こういうものでしょ、という考え方は、自分で考えないし、「こういうもの」でないものに対し、ストレスを感じやすいから。

  • 「継続は力なり」「石の上にも三年」日本では辛くても我慢して続けることこそが美徳とされている。しかし、それにとらわれるあまり人々は「途中でやめる」ことを良しとしない・・
    読んで目から鱗が落ちた気がした。そうか。やめたっていいんだ。
    そのためには自分の居場所はどこかにあると信じること、世界を広げるための手段を身につけておくこと。学校だって会社だって、辛い、合わないと思えばやめたっていい。そして自分が何が好きなのかを考えて、好きなことができる場所を探す。
    来年中学に上がる娘にこれは読んでおいたほうがいいと渡しておいた。

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