四月になれば彼女は (文春文庫) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 春そのものなお話
    穏やかに、でも着々と時は流れていって、
    あぁ春のおかげだったのかな
    藤にとっての春は春しかいないものね
    素敵なあの子が教えてくれた本だからいつ読もうかウズウズしていたけど、時期もすごく良かった

    カメラ動かそうかな

  • 友達から感想を聞いてみたいといただいた本。

    多くは感想として語りたく無い作品だった。
    いい意味で、言葉に出すと違うものになるから。

    愛を終わらせない方法は、手に入れないこと。
    俺は、それでも手に入れたいと思ってしまう。

  • 私は面白く読み終わりました。
    何せ、出てくる音楽や映画が自分の時代のものだったので…
    作者の年齢を見て、どの年代の読者に向けて書いたのかな・・・・ともちょっと思いましたが。
    私の中ではハッピーエンドだったので…よしとします。

  • 「藤代と春」「藤代と弥生」の二つのストーリー。頭を整理しきれないまま読み終えた。そして無性に北欧に行ってみたくなる。一つ一つの哲学的な台詞や、写真の描写がカッコいい。この作品の中で登場する映画も、映画好きとしてはとても興味深い。「愛を終わらせない方法」について考えさせられる。映画も楽しみ。

  •  川村元気は時代の空気を表現するのがほんとうに上手だ。そうなんだよな、そうなんだよな、と引き込まれていく。

     他人事のように人生を生きていては、大切なものを失ってしまう。
     「わたしは愛したときに初めて愛された。それはまるで日食のようでした。「わたしの愛」と「あなたの愛」が等しく重なっていたときはほんの一瞬。避けがたく今日の愛から明日の愛へ変わっていく。けれども、その一瞬を共有できた二人だけが、愛が変わっていくことに寄り添っていけるのだとわたしは思う。」

  • なんなんだこの感情は…。
    スッキリしないしモヤモヤする。
    だけど本を読む手だけは止まらなかった。
    私はこんな結婚相手は嫌だと思うけど、現実でも起こってしまいそうだと共感している部分でモヤモヤとしてしまうのだろうか。
    お互いが好きという感情があったとしても好きのレベルが同じにはならないのは切ない。けどこれが現実だよなと。
    いま楽しい恋愛をしている人は読まない方が良いかもしれません。笑

  • 人を愛する
    ただ自分の感情のままに動けばいいだけなのに、どこか見返りや周りの目を気にしてしまったりする
    愛に対して理想ばかり高くなり、どんどん臆病になり、理想の愛の形を構築できず、悶々とする日々

    わたしは愛したときに、はじめて愛された。

    その通りだと思った

  • さすが映像に携わる人だけあって、描写が明確で、部室もハルの部屋も藤代と弥生が住むマンションもはっきりと映像として描くことが出来た。

    30代男性が主人公なので、感情移入がなかなかできなかった。
    純(主人公の婚約者、弥生の妹)の気持ちが痛いほどにわかった。だから彼女が出る場面はそわそわしたし、結果に安堵した。

    「愛することとは、愛されることとは」という問いは、人間の文明が発達してから今まで、そしてひとりひとりの一生をかけても"正解"がなく、誰も教えてくれない。
    恋愛以外にも、色んな経験をすることで自分の価値感を培って、共に生きる人を探し続ける。
    わたしはまだまだ、それをわかるには幼いままなのかもしれないと思った。

    日食のように「(自分を)愛すること」「(自分が)愛されること」が重なる瞬間。
    その感覚がわかれば、もっとこの物語を自分の中に落とし込めるんだろうなと思った。
    数年後にまた読みたい。

  • とてもよかった。
    サイモン&ガーファンクルの歌も聞いてみた。
    少し共感できる部分あり。

  • 「愛する」という行為は絶え間ない努力を必要とするのだと気づかされる。しかし、普段恋愛小説は読まないので、久々に読むと、なんだか恥ずかしくこそばゆい。

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著者プロフィール

かわむら・げんき
1979年、横浜生まれ。
上智大学新聞学科卒業後、『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』『君の名は。』などの映画を製作。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、’11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。’12年に初の小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同書は本屋大賞にノミネートされ、佐藤健主演で映画化、小野大輔主演でオーディオブック化された。2作目の小説にあたる本作品『億男』も本屋対象にノミネートされ、佐藤健、高橋一生出演で映画化、’18年10月公開予定。他の作品にアートディレクター・佐野研二郎との共著の絵本『ティニー ふうせんいぬものがたり』、イラストレーター・益子悠紀と共著の絵本『ムーム』、イラストレーター・サカモトリョウと共著の絵本『パティシエのモンスター』、対談集『仕事。』『理系に学ぶ。』『超企画会議』。最新小説は『四月になれば彼女は』。


「2018年 『億男 オーディオブック付き スペシャル・エディション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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