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感想・レビュー・書評
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左派政党は、かつては労働者を支持基盤とし、労働者に報いる事を目的としていた。
現在の左派政党は、知的エリート集団に支持基盤を置く政党に変化した。
この変化は世界的に共通の現象である。
保守政党は、支持基盤の変化はなく、親ビジネスであり、商人エリート集団に支持基盤を置く。
ここで労働者を積極的に救済しようという政党が存在しなくなってしまった。
保守政党が労働者の救済へ、左派政党よりも積極的になり、政治の世界に地殻変動が起きつつある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
移民についての次のように書いていて同意します。
《長い目で見れば、単純労働の多くはロボットやAIに代替されるのだから、、生産年齢人口の減少による人手不足が必ずしもマイナスとは限らない》
https://seisenudoku.seesaa.net/article/501629335.html -
さらっとまとめられている。ピケティの元ネタは読む時間がないので…
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グローバル化、AIなどによって労働者を取り巻く環境が変わってきていることにより、高所特層のエリートが左派支持(カリフォルニアとか)にまわること、
移民や福祉などの正規雇用じゃない層の発生などにより、左派政党の対象が「普通のサラリーマン」じゃなくなる様子を様々な資料をもとにまとめている意欲的な本。
ピケティが政治についても触れているとは知らなかった
事実と経緯を淡々と記述してあって、まずそれが貴重。 -
確かに今後最重要の政治的争点になるのは移民問題と緊縮財政なんだろう。労働力不足から付け焼き刃的に成立した入国管理法の改正は日本の社会に活気をもたらすのか、混乱を生むだけなのか・・ アベノミクスの元でも財政状態は改善せず借金が増えているだけなのに必要なのは消費税増税なのか、それとも公共投資なの? 経済って本当によくわかりません。ヨーロッパ、アメリカの情勢分析としては勉強になりましたが、その先日本の進む道、ということになると今ひとつしっくりきませんでした。そもそも資本主義自体に未来があるのでしょうか。