- Amazon.co.jp ・電子書籍 (279ページ)
感想・レビュー・書評
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2019発刊の本ですが、ようやく読みました。冷や汗をかきながら、、、心当たりありすぎて、、、自分を見つめる良い機会になりましたし、子どもたちに話すときにも大いに参考になります。
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ホモソーシャルの弊害がわかりやすく、挿絵が最高。
個人的にはエアロバイクの話が1番面白かった。「ファンタジーにお金をつかう」は男女ともによくあるし、そのお金の使い方が楽しいのも事実だけど、パートナーとの共有スペース(家計•時間含む)を邪魔しないのが原則ということを再確認できました。 -
面白いっすね。
当てはまる当てはまるとして読むか、
反面教師として読むか、男性諸君にとってそうなるが、女性が読んでも…そうなのよね、そんなことあるあるとなる一冊。
対人関係において、男性は『思い通りにならない』ことが原因で不機嫌な態度をとることが多いのに対し、女性は『思いが伝わらない』ことが不機嫌な態度の理由になることが多いのではないだろうか。 -
【生き方】一般男性の話から見えてきた生きづらさと男らしさのこと/ 20220710 / 清田隆之 / 31/937/<203/169963>
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「恋バナ収集ユニット」の桃山商事代表と、文筆家で、ジェンダーに関して主に発信している清田隆之による、「男たちの失敗学」についてのカジュアルめの事例と考察集、および対談集。女性からの悩み相談事例をもとに、男性にありがちな問題点を、女性たちから「どう思われているか」の軸で5つに分けて紹介している。その5つは「モヤモヤする」「引かれる」「迷惑と感じる」「悲しい気持ちにさせる」「理解できないと思われる」という分け方。男性学やジェンダー学、性教育などの基本的なポイントについても時々簡単に触れられているのでそういう点の勉強になるほか、多くの実際の事例やその反省が書かれており、自分の至らない点を振り返る助けになる鏡のような本である。この本を読むことで、(おそらく男性だけでなく女性も)自分の行動が相手にこんな風に感じさせていたから、あの時うまくいかなかったのかもしれない、と自分を客観的に振り返って行動を改めるきっかけになるかもしれない。
印象に残るのは、上下関係や会社の人間関係や、自分の常識で当たり前だと思うことを優先し、それの通用しない相手とのコミュニケーションを蔑ろにすれば、その人との信頼関係を失うかもしれない、という記載。よくある男同士の上下関係とか、仕事優先の価値観とか、男は女にものを言わせず自分のルールを優先して当然とする価値観など、こういうことが割と男性同士だと軽く通ってしまう社会で、「いやそれは当然じゃないよね」と振り返ることのできる一冊。抽象化すれば、この内容は男性に限らずコミュニケーションの問題であると思うが、男性にありがちな問題の事例を多数紹介しているのが価値が高いと思う。
この本は、女性との間のコミュニケーションを考え直すこともそうだが、そもそも男性が自分の生き方や考え方を振り返りもう一歩成長して自分らしく生きるために有用な本だと思う。 -
ジェンダー論を男性の側から考えた本。女性の恋愛相談を聞きまくる活動をしている清田は、その中で「男性特有」としか思えない共通点を見出し、ジェンダーの問題として分類し、自身の反省も含めて掘り下げていく。他人事ではない話が多い。
清田が聞いたエピソード集とは別に、ジェンダー論の識者に話を聞く対談パートがいくつか収録されているが、個人的にはそこが面白く、勉強になると感じた。 -
男女間の問題で、男性が陥りがちなダメな行動について記している。
ダメな行動自体はよくネットでも話題になっている。しかし、男性はそれを知っていたとしても無自覚でやっている可能性は否めない。
それらの問題の原因や解決策を提示してくれている。
学術的な肉厚コラムも含まれており、思ったよりも内容は充実していた。
女性慣れしていない男性や関係がうまく構築できているか疑問がある方におすすめする。 -
あーいるいるっていう人たち集。
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まず、この本は男性向けに書かれているのに、ぱっと見女性向けエッセイか何かのように感じるので、装丁はミスリードではないか。ちょっとタイトルも内容を的確に表現しているかというと微妙に思う。副題「男たちの「失敗学」入門」がメインタイトルで良かったのではないか。自己啓発本みたいにもっときっぱりと、またジェンダーに危機感を持った書き方にできなかったのか。たしかにそもそも著者の作風は少しそういう感じとは離れているけど。本屋でビジネス本のあたりに一緒に置かれてくれればなあと思う。
男性を理解しようと思って読んだが、なんとも歯切れの悪い文章だった。作風もあろうし、男だからこその話もそこそこあるのかなと感じたけど、基本的にはこれは、単に強者の論理だからだと思った。私的領域での話が多いが、公的領域はもちろん男性優位の社会だし、そのしわ寄せはそのまま私的領域へ、女性という弱者へ押し付けられているから出てくる構造の問題なんじゃないか。分からなくていい、知らなくていい特権階級の男性が弱者にならない限りは、気づかなくても良い、改善しなくても良い部分が多い。だから、改善したいと思っている人にはいいけれど、俺は困らないからいい、という人には効果がない感じなのが歯痒い。
私は究極的には万人を尊重できる人間・社会が万人にとって生きやすい社会だと考えるし、関心のない層にどう訴求していくか、プレッシャーをかけるかはまだ時間のかかる問題であることは仕方がないかと思うけど。まとめると、度々参考文献が紹介されていたり専門家との対談が設けられているし、視点は新しいと思うので、男女関係なく対人関係について学びはあるのではないか。しかしまあつくづく、男は「気づく」だけでもすごく評価され珍重されるわけで、実にイージーモード!