習慣の力〔新版〕 (ハヤカワ文庫NF) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 無意識に行っている日々の行動が習慣ということはなんとなくわかっていたが、なぜその行動にいたるのかを気づくきっかけになる本。
    きっかけ、行動、報酬というキーワードを用いて、脳が求める報酬を認識する必要性を説いている。

    まあ、結局のところは、自分を信じて一歩を踏み出せよってところに落ち着く感じ。

  • 習慣形成のメカニズムと効果について書いた本。個人の習慣だけでなく、企業や社会といった集団内での習慣にも焦点を当てる。どうしたら悪い習慣を止め、新しい良い習慣を身につけることができるのか。そのためには習慣の要素を知らなくてはいけない。

    習慣は3つの要素のループである。行動のトリガーである「きっかけ」、習慣行動である「ルーチン」、そして行動をとったことによる「報酬」である。人が習慣について言及する時はたいてい「ルーチン」を指すが、もし習慣をコントロールしたければ「きっかけ」と「報酬」にも着目し、管理しなくてはいけない。その方法が本書には書かれている。

    人が一日にする行動の多くは習慣によって形成されている。従ってよい人生を送りたければ、悪しき習慣を止め、良い習慣を身につけなくてはいけない。その方法を本書は様々な研究や事例を元に解説してくれる。自我消耗など本書で紹介されている一部の研究は今では怪しげなものもあるが、全体としては有効な内容だと思う。

  • 習慣を意識することでかなり前向きな人生になりそうです。いえーい

  • 結構面白い。人間の習慣のメカニズムを紐解いて様々な事例を挙げてるんだが読み応えある。公民権運動の発端となったモンゴメリーバスボイコット事件は習慣の習性を活かしたものだとかヒットソングを生み出すメカニズムや購買欲をあげるシステムなど。 習慣のメカニズムを理解すれば悪習をなくしやりたいことを続けられるよう自分の脳にインプットできるとか仕事に活かすとか、経営者の会社改革の成功事例を挙げているのも面白い。依存症、夢遊病など。

  • 習慣の力を科学的に解明した本。

    習慣の力は偉大である。良い習慣は人生を好転させ、悪い習慣は依存症として悪影響をもたらします。

    悪い習慣を断ち切り、良い習慣を継続させるには、習慣のしくみを理解することから。本書を読めば習慣のしくみが理解できます。

  • 習慣とは個人の行動をループさせるシステムであり、構成要素を設計する事でシステムは望む方向に近づけられるという内容

    以下内容サマリと感想

    ■習慣とは無意識化で働くもの
    ・習慣とは、ある時点で意図的に作り、やがて考えなくても毎日、何度も行うようになるもの
    ・私たちは毎日考えて行動している様に感じているが、40%以上の行動がその場の決定ではなく習慣である
    ・習慣は無意識に刷り込まれる。久しぶりの運転でも、その方法は覚えているものだ
    ・何か一つの習慣を変える事で人生全体を好転させる変化を生み出す事もあり、それを本書では「キーストーンハビット」と呼んでいる。小さな勝利とも言い換えられる
    ・例えば、肥満者が運動習慣を身に付けると食生活も健康的になり、職場での生産性も上がり、喫煙量が減り、人間関係も寛容になる

    ■習慣のループ
    ・習慣は「きっかけ」→「ルーチン」→「報酬」のループである
    ・例えばストレスを感じる→酒を飲む→リラックスする
    ・習慣を変えるには、酒を飲むという行動だけをやめようとするのではなく、何を望んでいるのかを理解し、きっかけと報酬は変えずに行動だけを変えることが有効である
    ・自分が行動をやめてしまいそうなきっかけに対し、ルーチンを決めておく事も重要である。例えばリハビリ患者が「痛み」を感じた時にリハビリをやめてしまう事があるが、リハビリに成功する人は「痛み」を感じたらどうするか、という対策をあらかじめ考えており、その行動をとるらしい

    私たちのリソースは「時間」「金」「マインドシェア」だと考えている。 習慣は「マインドシェア」、言い換えると意志力を使わずに時間と金を有効活用できる可能性を秘めており、自動運転でよい習慣を身に付けられると長期で大きなリターンが得られるのだなと感じた。

  • どの本を読んでも、習慣の影響力が絶大だと書かれていることが多いと感じます。度々この本を紹介されることが多くて読みました。長さの割に、事例が多くもたつく印象がありましたが、普段の直したい癖などは、すべて習慣から来ていているとわかりました。良い習慣を味方に自分を磨いていきたいなと思いました。

  • きっかけ・ルーチン・報酬を特定できれば習慣は変えられる。

  • Audibleの聴き放題対象になってたので新版を再読した。
    本書の感想は初読で書いた。
    https://booklog.jp/users/kuwataka/archives/1/4062184451

    この本の新版と旧版の違いは、各章で紹介された組織からのコメントが各章末に追記され、巻末に解説も追加されたこと。

    巻末の解説には、スターバックスがなぜコーヒーチェーンの中でリーダーの地位を獲得できたかが書かれていた。それは、スタッフが日々現場で起こる問題に対処するために能動的に行動し、そこで得たフィードバックを他の社員と共有する仕組みがあるからだそうだ。特に問題に対する主体性を発揮することは、「7つの習慣」の「第一の習慣」と同じだなので興味深かった。

  • 私達の生活は習慣でできている。良い習慣を身に着け悪い習慣を断ち切ることができれば人生を変えることができる。そういう本です。
    習慣は
    きっかけ→ルーチン→報酬によって作られています。
    それぞれが何なのかを特定することから始める。
    ルーチンが一番わかりやすい。
    そして報酬を変えてみる。
    どんな報酬を得るために作られたのかを分析する。
    そのためにルーチンをいろいろ変えてやってみる。
    報酬が何かを特定できたなら、きっかけを特定する。
    たいていは場所、時間、心理状態、自分以外の人物、直前の行動のどれかだ。
    そして特定できたならより良い方向に行くように計画を立てる。
    そして小さな成功を積み重ねるようにする。

    人生を変える本になるかもしれません。一読をおすすめします。

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著者プロフィール

「ニューヨーク・タイムズ」紙記者。1974年生まれ。イェール大学、ハーバード大学ビジネススクール卒業。ビジネス関連の記事を中心に執筆。これまでジェラルド・ローブ賞、ジョージ・ポーク賞ほか、ジャーナリズム関係の受賞歴多数。講演活動も積極的に行っている。著書に『習慣の力 The Power of Habit』(渡会圭子訳、講談社)。

「2017年 『あなたの生産性を上げる8つのアイディア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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