舞面真面とお面の女 新装版 【新装版】舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫) [Kindle]
- KADOKAWA (2019年9月25日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (219ページ)
感想・レビュー・書評
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なんとも奇抜なお話だった。
人の名前もさることながら、登場人物のキャラクターも読む人を惹きつける。
成功するひとってなにかそんな後ろ盾があるのかもしれませんね。
仮面、ってそういうことか~詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
曾祖父が残した遺言の謎を、ひ孫のふたりが解いていくお話。
前作に比べ、今作は序盤から目的がはっきりしており最初から集中して読める。キャラも好み、会話も相変わらず軽妙、野﨑先生の文体も自分は好きだ。
ではなぜ評価が低いか。
『ミステリーや推理モノとして読む場合の前提条件が提示されていない』からだ。
ループ物や異世界転生が流行り始めてから、推理小説にもファンタジー要素が盛り込まれた作品が増えてきた。こういう作品の場合、事前にファンタジー要素が含まれていることを明記しておかないと、いざ謎解きの段階で開示されても読者はしらける。しらけるで済めばまだマシな方で、以降その作者の作品全て敬遠される恐れもある。
密室のトリックのしかけは『どこでもドア』でした!と言われるようなものだ。
そんなのトリックじゃない、ドラえもんがいるなら先に言っとけと誰しもが思うだろう。そういう要素を本作品は含んでいる。
通販とサブスクの普及で、今や本は書店以外で選ぶことも珍しくない。そうなると平積みの本から「このレーベルはファンタジーの本ばかり発行してるからこの本もそうだな」といった判断ができない。ファンタジー要素を含むミステリーなら事前に宣言するか、ストーリー中で徐々に開示していく必要があるだろう。
前作『アムリタ』が大変面白かったので、ハードルが高くなったのかも一因しれない。 -
野崎まどさんらしくて面白かった
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ほーん、となっただけで得るものは何もなかった。状況の説明はうまくて映像として入ってくるように感じた。