知識を操る超読書術 [Kindle]

  • かんき出版
3.65
  • (29)
  • (56)
  • (50)
  • (11)
  • (3)
本棚登録 : 516
感想 : 70
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (228ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本書、自分の読書の参考となることはあまりなかった。一冊をまるごと読もうとするな、目次を見、興味のある章だけつまみ読みせよ、ということは、大抵の読書術の本に書いてある。でも、(Kindle Unlimited本であっても)これがなかなかできないんだよな。性にあっていないというか。

    とはいえ、なるほどと思ったことを2点ほどテイクノートしておく。

    速読術について著者は、「「1分で文庫本を1冊読めるようになる」という方法も「見開きを写真のように写し取って、潜在意識に記憶する」という手法も、熱心に勧める実践者が言うほどの効果は得られず」眉唾だと言い切っていている。「■読むスピードを上げると、読んだ気になるだけで内容の理解度はむしろ下がる(理解とスピードはトレードオフの関係にある) ■読書のスピードと時間を決める要素の中で、目の動きや周辺視野が占めるのは10%以下しかない つまり、テキストを写真のように眺める手法にはほぼ効果が認められず、速く読むことに特化した読書法では本の内容のほとんどが頭に残らない」とのこと。速読できないことで人生大損しているんじゃないか、と不安に思うことこともあったが、こう一刀両断してもらえたことで、不安や疑問が解消した。「文章を読むスピードに関しては4分の3が遺伝で決まる」というからまあ希望もないんだけれど。

    勉強と勉強の合間に学習効果を高めるための「インターリーピング睡眠」、ぼーっとして頭を休めるだけでも効果があるという。「読書や勉強というインプットの後に脳を意図的に使わない状態にすることで、記憶が定着しやすくなり、必要なときに応用する想起能力も高まる」というから、これは覚えておきたい(あれ、このことは他の本でも読んだ気がするな、記憶、定着するかな?)。

    また、紹介されている、短期の記憶力を鍛えるためにのゲーム(「デュアルNバックテスト アプリ」、「デュアルNバックテスト ゲーム」など)、試してみたいと思った。

    著者オススメの古典は、「ビジネスの戦略なら、『孫子』リーダーシップなら、『君主論』経済学なら、『国富論』自己啓発なら、『人を動かす』心理学なら、『ヒルガードの心理学』社会心理学なら、『影響力の武器』行動経済学なら、『世界は感情で動く』マネジメントなら、『マネジメント』マーケティングなら、『ザ・コピーライティング』交渉についてなら、『世界最強の交渉術』顧客心理なら、『シュガーマンのマーケティング 30の法則』脳科学なら、『脳を鍛えるなら運動しかない!』バイアスについてなら、『ファスト&スロー』」とのことだが。一つも読んでないな…。

  • タイトルにビジネス書向きみたいとことが書いてあれば、借りなかったかも。何冊も似た本本でいるので。

    まあ、早く色々習得したいと思うけど、なかなか難しい。
    結局、うわべだけで、中身を理解できていないと思う。

    そう言えば、お爺ちゃん教授が技術図書は何度も繰り返し読むと、気づくことがある。言ってた。
    自分に関係する分野の色々な種類の資格問題集の解答を見て、今更なるほど、というものがある。

  • まず初めに、なぜ私がこの本を読むことになったかというと、昨年末に部内にてデザイン力・デザイナー力向上を目的に2022年に実行する目標を「読書→読書感想文を書く」と設定しました。

    年末年始に目標を見据えて、興味を持っている「原研哉」さんの本を購入しました。
    ささやかにワクワクを含みながら読み始めたものの、まえがきからなぜか言ってることがわからず、ページは一向に進まず、頭にも入ってこず、、、
    これでは感想文なんて到底できたもんじゃないと途方にくれていた時に、読書を得意とする友人が「じゃあ読書はどうすれば身に付き、頭に入り、未来に役立つのかなどを書いた本を読めばいいのでは?」言ってくれたことに共鳴し、彼が進めてくれた著名人メンタリストDaiGoさんの「知識を操る超読書術」を読んでみようと思いました。
    更に、読書感想文に背伸びすることもないので、まずはこの「知識を操る超読書術」について感想文を書くこととしました。


    読み始めて思ったこと。
    『「原研哉」より100倍読みやすいぞ!?』
    そりゃそうですよね。読書の初心者に向けて読書のプロがわかりやすく説明してくれている入門書のようなものなんだから。
    しかし読書に対して苦手意識から入ることとなった私にとって「これなら最後まで読める!」「この本を読めば読書が好きになれるかも!?」「この本で得たテクニックを持ってすれば原研哉を読んで理解することができるかも!?」などなど、いろいろとポジティブな気持ちにさせてくれてスタートを切ることができました。


    本の構成は大きく4つに分かれていて、
    第1章では世で知られている非科学的な読書テクニックの完全否定。
    第2章では読書の質を高めるテクニックの紹介。
    第3章では理解力と記憶力を高めるテクニックの紹介。
    そして、第4章ではアウトプットについてのテクニックの紹介。
    といったところです。

    そんな中、首を縦に振ることができ、興味持って面白く読めたのは第2章でした。
    内容を理解できていなかったり、読み終わった後に内容が残っていないので生活や仕事で実用できないという問題抱えている自分がまずやるべきなのは、「本を読む準備を整えること」と「本を役立てるための読み方を知ること」だと知りました。

    準備・読み方・アウトプットに対して、メンタルマップ、キュリオシティ・ギャップ、セルフテストといったテクニックを紹介してくれていたので実践を想像できてわかりやすかったです。
    他にも各章でいろんなテクニックや例えを上げてくれているので全体通してスラスラと読むことができました。

    読み終えた感想として、どんな本にも当てはまるかといったらそれは「NO!」といった内容だと思います。
    こんな難しいことを考えずに読める本もたくさんあるし、楽な気持ちで読んだらスッと入ってくる本も色々あると思います。
    けどこういった心構えやテクニック、知識を得たことで構えることもできるし構えないという選択もできるようになりました。
    学んだテクニックひとつひとつ実践してみて、自分のものになる読書を今後楽しんでいきたいと思います。

    なんでも一緒。「準備」が大切。



    【恥ずかしげもなく今回の読書で遭遇したテクニカルターム】
    ■テクニカルターム 【technical term】
    └専門用語、術語
    ■フォトリーディング
    └毎秒1ページを超えるスピードでページをめくり、写真を撮るように本の情報を脳に送り込む速読術
    →フォトリーディングを行うと、単に本が速く読めるだけでなく、内容をより深く、的確に理解した上での情報処理が可能になります。
    ■フォトフォーカス
    └特殊な目の使い方で本の全体像をつかむテクニック
    ■積読
    └本を購入し、「いつか読もう」と思ってはいるものの、まだ読まずに放置してある(積んである)状態、あるいはその本を意味する語。「積んどく(積んでおく)」に掛けた表現である。
    ■エビデンス
    └「証拠」「根拠」「裏付け」「形跡」といった意味を持つ言葉。(科学的根拠)
    ■速読
    └本などを普通よりも速く読むこと。
    ■多読
    └本をたくさん読むこと。いろいろな本を多く読むこと。
    ■選書
    └多くの書物の中から目的にかなうものを選び出すこと。多くの著作物から、ある目的にかなったものをえらんで作った書物。また、ある主題を持った書物から成る叢書。
    ■トレードオフ
    └目的に向けて、一方を立てれば他方がまずくなるといった、二つの仕方・在り方の間の関係。
    ■スキミング
    └拾い読み。読むべき箇所を減らす
    ■フロー状態
    └心理的エネルギーを1つの目標に向けて集中して、行動できている状態のこと
    ■イノベーション
    └モノや仕組み、サービス、組織、ビジネスモデルなどに新たな考え方や技術を取り入れて新たな価値を生み出し、社会にインパクトのある革新や刷新、変革をもたらすことを意味する。
    ■メンタルマップ
    └認知心理学において記憶の中に構成される「あるべき姿」のイメージをさす言葉
    この本では「自分の人生の目標や行動を箇条書きにして視覚化したもの」
    ■キュリオシティ・ギャップ
    └自分が知りたいと思っていることと,実際に自分が知っていることとの隔たり。
    この本では「本の内容を記憶に残す準備。キュリオシティとは好奇心のこと。好奇心のギャップ。つまり自分が持っている知識と本の中に書かれた自分の知らない知識の差を意識することが好奇心を刺激し、内容が記憶に残りやすくなる」
    ■カラーバス効果
    └ある一つのことを意識することで、それに関する情報が無意識に自分の手元にたくさん集まるようになる現象のこと。カラーバスは「color(色)」を「bath(浴びる)」、つまり色の認知に由来するが、色に限らず、言葉やイメージ、モノなど、意識するあらゆる事象に対して起きる。人間の脳は、特定の事象を意識することで、五感で得られた情報からその特定事象のみを積極的に認識するという性質を持つ。
    ■ブロックチェーン
    └情報を記録するデータベース技術の一種で、ブロックと呼ばれる単位でデータを管理し、それを鎖(チェーン)のように連結してデータを保管する技術を指します。 各々のブロックには、直前のブロックの内容を表すハッシュ値と呼ばれるデータが書き込まれています。
    ■つなげ読み
    └読んでいる本を自分の持っている知識や体験などと結びつけ、理解度を高める方法
    ■ワーキングメモリ
    └日常生活のあらゆる場面で行動の目標や計画を記憶しておくために重要な脳の働き。発達心理学では、ある情報を短い時間に心の中に保持しながら、同時に処理する能力のことを言う。
    →例:ワーキングメモリの働きが落ちていると、長文を読み進めているうちに前半部分が頭からこぼれ落ちていき、文章全体の理解にまでたどりつかない。
    ■予測読み
    └自分の過去の経験や既に身に着けている知識を使って、目の前の本にどんなことが書いてあるかを予測することです。
    ■デストラクションタイム
    └相手プレイヤーの動きを一時的に遅らせる戦術。直訳すると「時間破壊」
    ■視覚化読み
    └簡単に言えばストーリーを絵にすること。
    ■マインドマップ
    └描き方は、表現したい概念の中心となるキーワードやイメージを中央に置き、そこから放射状にキーワードやイメージを広げ、つなげていく。思考を整理し、発想を豊かにし、記憶力を高めるために、想像 (imagination) と連想 (association) を用いて思考を展開する。この方法によって複雑な概念もコンパクトに表現でき、非常に早く理解できるとされる。人間の脳の「意味ネットワーク」と呼ばれる意味記憶の構造によく適合しているので理解や記憶がしやすいといわれている
    ■要するに読み
    └章ごとに「要するに、〇〇ということが書いてある」とざっくり要約します。重要なのは、自分の言葉で「要するに、こうでしょ!」と言い切ってしまうこと。
    そうすることで、本のどの部分を重点的に読むべきか見極めることができるのですが、それ以上に真の効能があって、それは内容に優先順位がつけられることです。
    読むべき順に優先順位をつけられることで、目的意識が高まり、集中力が持続しやすくなります。
    ■マネタイズ
    └「貨幣を鋳造する」「通貨を発行する」「資産などをお金に換える」といった意味
    ■質問読み
    └著者にツッコミを入れながら対話をしていくという読み方
    ■インターリービング睡眠
    └学習の途中に睡眠を挟むと、学習効率が上がる睡眠方法のこと。
    ■ウェイクフルレスト
    └「なにもしないでボーッとする」こと。この実験では、暗い部屋で10分ほど目をつぶってもらったそうで、そのあいだは本の内容について再確認してもよし、関係ない空想をするもよし、今日の予定について考えるもよし。とにかく新しい情報が頭に入ってこなければOK。
    ■シャーデンフロイデ
    └自分が手を下すことなく他者が不幸、悲しみ、苦しみ、失敗に見舞われたと見聞きした時に生じる、喜び、嬉しさといった快い感情(他人の不幸は蜜の味)

  • 読書しよう!と思うものの、結局読んだ内容を忘れたり、読んでも実践できなかったり…ただ読むだけの意味のない読書をしてしまっている人にめちゃくちゃおすすめです。

    何か行動するときに目的を明らかにすることが大事ですが、読書も同じことだな~と改めて実感できる1冊でした。効率いい読書したい!






    ▽メモ
    ①本を得た知識をアウトプットできるかどうかは事前準備ができているかどうかで7割決まる
    重要なのは得たい知識を明らかにすること。「なぜ」その本を読んで「どんな」知識を得たいのか。

    ②脳の構造は「短期記憶」「長期記憶」がある
    長期記憶をするためには、忘れたタイミングで復習することが大切!例えば、あれなんだっけ…と5分悩んで思い出した結果は忘れる可能性がかなり低くなる!脳の細胞が死んでると思うレベルまで悩んで思い出そうとすると、脳みそが「これは重要な情報だ!」と思って、長期記憶に定着しやすくなる

    ③速読がいいは嘘!
    早く読める=内容が簡単/すでに知っている情報ばかりだったということ
    なるべく早く読みたい場合にお勧めなのは
    1:表紙と帯を読んで要点、概要を理解する
    2:目次を読んで、気になる箇所や概要を理解する
    3:気になった1つの章を読むこと

  • 引き続き読書術について、特にアウトプット方法を知りたくて本書を読みました。
    書いてあることは基本的に今までの書籍と共通。興味のあるところから読む、能動的な読み方をする、アウトプットする等々。マインドマップはいいアウトプットになりそうだし、後から見直すとわかりやすそう。
    アウトプットの章がちょっと思っていたのと違っていたこと、全体的に薄味かなと感じたため評価低め。

  • 速読すると本の理解度が下がってしまう

    大切なのは必要箇所を選んで読む

    〜本を読む前に自分に問いかけをしメモしておく〜
    ・何故のこの本を読もうと思ったのか
    ・この本から何を得たいのか
    ・この本を読んでどうなりたいのか
    本への興味、本への動機を見失うことなく本を集中して読める

    左ページに知っている知識をかく右ページに興味関心が湧いた見出しを書いていく→理解度が高まる、不要なところを省ける

    著者の顔写真を見るキャラクターを知る
    実際に会えたら何を聞く?など考える

    人に教えるつもりで読む

    睡眠をはさんで睡眠

    本を読んだあと4,5分目をつぶる

    ビジュアル化して読む→記憶に定着しやすい

    ワーキングメモリを鍛える

    読む前とあとと読んだあとの予測読み
    どんなことが書いてあるかタイトルなどから予測する
    予測を箇条書きしていく
    予測と結果を比べる

    読みながら要するに読み
    感想を交えて簡潔にする

    読んだあとのしつもん読み

  • 本を読んでもあまり身になっている感じがしなくて、どうにかしたいなと思っていたときに、Kindleで発見。

    実践できそうなことがたくさんあって、期待以上の内容だった!

  • 科学的根拠に基づいているので良い。
    読書が習慣なので、せっかくなら効率良く読書したい、何か取り入れられることはないか、という目的で読んだ。
    効率良くとは、短い時間で読める、忘れない、使える。

    読む前、最中、後でポイントがある。
    取り入れるのは。

    読む前
    紙に読む目的を書く。目次を読んでから、どんなことを学びたいか書いてもいい。それをしおりにする。(電子書籍の場合はしおりにはできないけど、事前にブクログに書くとかか)
    これにより、明確な目的意識を持つため、闇雲にやるより、身につきやすくなる。スポーツの練習とおなじ。
    同時に中身を予想していることになるので、心が動きやすい。記憶に残りやすい。

    読んでいる最中
    休憩する。本を閉じて、要するにと考える。自分の環境に置き換えると、と整理する。そして何も考えず5分瞑想。
    思い出す時、自分の環境とリンクさせるとき記憶が定着する。5分の瞑想し、脳を休めることも記憶の定着を促進させる。

    読んだ後
    アウトプットは、自分の言葉で、思い出しながら、構造的に論理的に整理。
    単に書き写しでは記憶に残りづらい。
    ブクログに記録するのがちょうど良さそう。可能なら忘れた頃に記録を見返して復習する。

    全部は難しいけど、最中の休憩はやろう。休んで定着するなら最高。あとはこの本に書いてないけど水分補給とかも記憶に大事。

  • 著者が著者だからかちょっとうさんくさい。

  • 速読は必要ないって何度も確認するんだけど、速読に対する憧れってなかなかなくならないんですよね
    なんでだろ?

    何が書いてあったのか、1ページ、1章ごとにミニテストってのは良い
    簡単に始められそう

    本を読む前の準備も苦手

全70件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとしてTV番組に出演。その後、活動をビジネスやアカデミックな方向へ転換、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家として活動。著書は累計400万部。ビジネスや健康法、恋愛や子育てまで幅広いジャンルで人間心理をテーマにし、YouTubeや独自配信アプリ【Dラボ】にて動画配信を精力的に行っている。趣味は1日10~20冊程度の読書、猫と遊ぶこと、筋トレ。

「2024年 『ダークメンター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

メンタリストDaiGoの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×