風神雷神 Juppiter,Aeolus(上) [Kindle]

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  • PHP研究所
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感想・レビュー・書評

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  • 著者の作品は大好きです。楽園のカンヴァスは、美術に関心を持つきっかけになりました。
    本書はその期待を裏切らない作品でした。俵屋宗達、織田信長、・・・その時代を代表する人々を一つの物語で紡ぐところは、さすがです。400年前の風景がまるで見てきたかのような描写で描かれています。この時代に日本の少年が世界の中心に行くという事はどれほどの事だったのか。頭の色々な部分が刺激される作品でした。

  • マハさんの作品はいつも気づいたら世界観に引き込まれてしまいます!
    誰もがまっすぐで魅力的な登場人物で、後半も楽しみです!

  • メモ:4人は帰国後、京都で秀吉に謁見。ヴァリニャーノは少年使節とゴアで合流し、再び来日。千々石ミゲルはのちに棄教し、キリスト教を批判。
    クワトロラガッツィを再読したくなった。

  • 勢いのある叙述で長編でも飽きさせず、一気に読み終えました。
    歴史にも興味が湧いたし、作者の取材力や知識量に羨望すら感じるような力作でした。

  • 才能だけでなく、貪欲にもっともっとと好きなことに没頭した結果の大作。織田信長の先見の眼にも感服。

  • 誰も見たことがないような「おもしろき絵」を描いてみたい (俵屋宗達)

    京都国立博物館研究員 望月彩にマカオ博物館のレイモンドからマカオへ招かれる。
    訪れた先で見たものは一枚の西洋画と天正派遣欧使節団の原マルティノが残した手記。手記には謎に満ちた天才絵師 俵屋宗達の名が記されていた。

    なんとも壮大な物語。

  • アートにフィクションと史実を織り交ぜた原田マハさんお得意のパターンですが、本作は、俵屋宗達が狩野永徳と一緒に洛中洛外図を描いていたり、俵屋宗達が織田信長に気に入られ天正遣欧少年使節の一人としてローマに行ってみたりとなかなかにしてぶっ飛んだ設定^^;。さすがにこの設定はあり得ないなと思いつつ、これまで特に興味の無かった俵屋宗達さんの作品に対する興味は湧いてきました☆

    これまで特に気にして来なかったけど、言われてみれば何で雷神の肌が白いんだろう??そういうのをいろいろと妄想するのが芸術の楽しみ方なんだろうなあと思いつつ、楽しく読ませて頂きました。下巻にはカラバッジョも出てくるみたいなのでそれも楽しみ♪

  • 俵屋宗達の事はよく知らないけれど、風神雷神屏風図は歴史の図解で見たことがあった。中でも、天正少年使節団の4人は長崎(島原)に縁があり、知っている地名等出てくることでより興味が持てた。
    当時1570年代の事が、今目の前で繰り広げられているようで、想像することで夢があり、本当にこのような会話がされていたんじゃないかと面白く読めた。下巻も引き続き楽しみだ。

  • 「風神雷神 Juppiter, Aeolus(上)」(原田マハ)を読んだ。
    『原田マハマジック』
    もう何が起きたって驚かない。
    たっぷり楽しんでそして時に涙する。
    (下)に突入です。

  • ★★★☆☆

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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