あやうく一生懸命生きるところだった [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 東方神起のメンバーがこの本を気に入ったのも
    他所から見たら人生の成功者と思える人だって
    人生って自分では 
    どうしようもない部分があるんですよね
    みんな そうなんですよ・・・日本でも 韓国でもね
    その無力感に取りつかれない様に
    自分を認め 甘やかして上げるのも大事

    えてして人は
    自分からの 他人からの
    評価というものに 振り回されがち
    そこから ちょっと視点を変えたい
    と思った時が
    この本の読み時ではないでしょうか

  • めちゃくちゃ心に刺さりました!
    多様な視点で書かれており、「なるほどー!」と腹落ちできるところが多く、とても参考になりました。
    読み物としても面白く、一気読みしてしまいました!

  • 今の社会、やっぱり能力主義で、教育や育った環境でそれが正しい、当たり前だと身についているが、それによって生きることの苦しみに繋がっているんだなと思った。
    楽しく生きるためにどうするかはまだ見えないけれど、またいきづまったときに繰り返し読みたい。
    今回読んでいる中で心に刺さったのは、追い求めようとするから辛くなるっていうところ。こうしたいっていう自分の理想があるのは成長にもちろん必要なのかもしれないけれど、それが「自分は理想とかけ離れてる」とマイナスに捉えると良くない。ありのままの自分を受け入れる強さを身につけたい。

  • タイトルや表紙から受ける印象と中身がずいぶん違った。もっとふわっとした、現実逃避の自己啓発書かと思っていたら、著者はしっかり現実を見ていた。理想と現実のギャップや、自分の不甲斐なさについて悩み、人生について著者なりの考えを示している。仕事をやめたらうまくいくとか、夢に生きればいいとかそういう話はない。仕事をやめれば悩みがなくなるわけでもないし、夢やぶれて自分の限界を知ることもある。人生は悩み、苦しみに満ちている。だが、どうやったって悩みの尽きない人生なら、我慢して一生懸命「頑張る」のではなく、楽しい時間を過ごそう。

  • ゆるい感じの見た目が好き。
    人気の本だったので前から読みたいと思ってた。海で遭難した男女2人の話が印象的。努力が身を結ぶとは限らない。努力を悪いように捉えている訳ではない。そういうものだと知っておくことが大事。その上で過程を楽しむ。見返り、結果を求めて努力するのではなく、その過程を楽しんだらいい。人生のうちドキドキワクワク楽しい!って思う時間って2割ぐらい?その他はつまらない日常。そのつまらない日常をいかに楽しめるかが人生なんじゃないか。結果だけを見て判断すると味気ないものになる。その裏には必ず物語(過程)がある。たくさんの物語を知ることで理解できるようになり、理解できるようになると人生が面白くなる。
    手っ取り早く不幸になるには他の人と比べること。親の友達の娘、息子と比べられる。比べて劣等感を抱くのはその人のことを同等、いや格下に見てたのに自分にないものを手に入れていた場合。越えられない人を見て劣等感を抱いたりしない。マークザッカーバーグはFacebookでたくさん稼いでるのに私ときたら…みたいな劣等感は感じない。ということはその人たちから見れば私の抱いている劣等感はどんぐりの背比べである。自分が勝手に劣等感を抱いていることは実は大差ないことなのだ。
    勉強になったし、肩肘張らず楽しんで生きようと思った。また読み返したい本。

    ===追記===
    仕事でしんどくなった時にたまたま読んだ。「仕事に多くのことを求めすぎていないか?」のフレーズに確かに、と思った。自分の強みを発揮できて、評価されて、良い上司と部下に恵まれて、程よく休みも取れて、周りから尊敬されて、そんな仕事が本当にあるのか。私は自分にも周りにも期待しすぎてしまう癖があるのかもしれないと思った。

  • 37歳の私は、今ニートを始めたところだ。8年間勤めたベンチャーを辞めて、燃え尽きたって感じの私は再就職の準備をせず、8年働いたから、まぁ1年くらい良いだろう。という感じで、社会人初めてのニート生活に突入している。

    そんなときにたまたま、この本を実家で見つけた。会社員デザイナーと、副業でイラストレーターを掛け持ちしながら、一緒懸命働くのを頑張っていた主人公が、40歳で一度一生懸命生きることを辞める話だ。

    以下は、今の自分がびびっときた引用。

    『会社に通えば自分の意思とは関係なく一生懸命生きてしまう』

    『これまでほしがってきたものは全部、他人が掲示したものだった』

    『大人は、もう少し欲望に正直になる必要がある。遊びたいなら遊べばいい。大義名分はそれから作ればいいのだ』

    『たまには年を忘れてみればいい。特に、やりたいことがあるときこそ』

    『天才は努力する者に勝てず、努力する者は楽しむ者に勝てない』

    私はバリキャリ人間でもなく、真面目人間でもなく、ただ、仕事がいちばん楽しいなーという人間で、働くことにのめり込んできた。でも、ふと、『あれ?いっぱい働いたら、幸せになるはずだったのに、想像してたより幸せ度、高くないな?』と思ったのが、立ち止まるきっかけだった。

    一生懸命やるのは、短期的な満足度はとても高い。なにかにのめり込んでいる高揚感とか、使命感が私を満たしてくれたように思う。

    でも長期的にみると、一生懸命の向かう先がずれていると、『わたしったら、何にそんなに時間使ってたんだよ』という虚しさがすごいということもわかった。
    (もちろん、無駄じゃないことはめっちゃあった。そのひとつは人との出会いで、それだけはとても偶然性の高いものだから、無駄はない。)
    じゃあわたしは、どんなことがしたいかって、今半年ほどニートをしてみながら、日々あれをしてみたり、これをしてみたりと、まだわからないけど、仕事以外を優先する初めての気持ちが楽しい。

    人によって、長い長い道のりをどう描くかはバラバラだから、30代や40代でいちど、仕事を辞めるまでしなくとも、一息いれることも、おすすめします。この本も、おすすめします笑

  • 自分も一生懸命生きなきゃ生きなきゃと思っていた人間だったので、この本のおかげで肩の荷が降りた思いのになった。これからは、この本に書いてあった通り一生懸命は辞める、他者と比較しない、大いに期待し過ぎない、何事も過程を楽しむを忘れずに生きていこうと思う。教訓かなと。
    また翻訳の仕方なのか、とても文章がフランクで自分に寄り添ってくれているようでクスって笑いながら最後まで楽しく読めた。

  • 良いタイトル。(笑)中身は浮ついたものではない。1971年生まれのワタシにも響くトコ有り!

  • 読んですぐはあんまりピンとこなかったけど、読書メモを見返したら、いいことがたくさん書いてあった。
    タイトルから、頑張るのなんかやめちゃおうぜって感じの本かな?と思ってしまうけど、どちらかというと、今いるところから、できることをマイペースでやっていこうよと背中を押してくれる内容。

    「百歳時代とはつまり、定年後に30年、40年と時間があると言うこと。体力は衰えるが、新しいことを習って匠の域に到達できるほど、十分な時間がある。」

    これは言われてみれば当たり前なんだけどちょっと目から鱗だった。
    30歳からなんて何やっても遅いと思ってしまってたけど、中学から大学卒業までだってたったの10年なんだから、まだまだいろいろできるよね。
    大学4年だけで英語ペラペラになった同級生はたくさんいる。じゃあ今から4年やれば一緒だ。
    今からでも全然遅くないなと思えた。

  • 読んでいると、肩の力が抜けていきました。
    無意識のうちに持っていた価値観とか理想。
    それらを見つめ直す良い機会になりました。

    なるほどなぁと感じた部分↓
    ==========================
    ☆自分の人生なのに、自分の気持ちなのに、どうして他人の評価によって大丈夫だったり、大丈夫じゃなかったりするんだろう?

    ☆人はそれぞれ、その人なりの速度を持っている。
    自分の速度を捨てて他人と合わせようとするから、つらくなるのだ。

    自分だけのペースとコースを探すことのほうがもっと大切だ。
    遅れていることは恥ずかしいことじゃない。認めよう。

    ☆自分の人生だって、なかなか悪くないと認めてからは、不思議とささいなことにも幸せを感じられるようになった。こんなことにまで幸せを感じられるのかってほどに。

    ☆期待に満たない自分の姿だって、捨てたもんじゃないと思って生きるほうがいい。
    理想通りにならなくても人生は失敗じゃない。人生に失敗なんてものはない。
    自分が自分の人生を愛さずして、誰が愛してくれるだろうか?

    結局、人生は「どう捉えるか」

    =============================
    クスッとされられる言葉やイラストがあって、深い話も読みやすかった。

    時々読み返したくなりそうな1冊。

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著者プロフィール

【著者】ハ・ワン
本業はイラストレーター。イラストだけでは食べていけないとエッセイを書き始める。イラストよりエッセイのほうが売れて若干複雑だが;それでも生きていけているからありがたい。かくなる上は;書き続けるのみ。イラストは添えるだけ;怖いもの知らずで2冊目を上梓してしまう。さまざまな本にイラストを提供し;エッセイ『あやうく一生懸命生きるところだった』を書いた。

【訳者】岡崎暢子(おかざき・のぶこ)
韓日翻訳・編集者。1973年生まれ。女子美術大学芸術学部デザイン科卒業。在学中より韓国語に興味を持ち;高麗大学などで学ぶ。帰国後;韓国人留学生向けフリーペーパーや韓国語学習誌;韓流ムック;翻訳書籍などの編集を手掛けながら翻訳に携わる。訳書に『あやうく一生懸命生きるところだった』(ダイヤモンド社);『頑張りすぎずに;気楽に』『クソ女の美学』(以上;ワニブックス);『1cmダイビング 自分だけの小さな幸せの見つけ方』(宝島社)などがある。

「2021年 『今日も言い訳しながら生きてます』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ハ・ワンの作品

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