もしかして、適応障害? 会社で“壊れそう”と思ったら [Kindle]

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  • CCCメディアハウス
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感想・レビュー・書評

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  • 会社でメンタルが潰れてから、適応障害と診断されたものの、本を読むには勇気が必要だったがようやく読めた。
    微力でも悩んでる人のためになればと思い長くなるがレビューを書こうと思った。

    職場で適応障害になってしまった人、疑いがある人にはオススメ。病気について脳がどうとかいう専門的な内容には踏み込みすぎずに網羅された内容。休職してから回復までのステップでだらだら期・活動期・復職期とありそれを見て安心できたし、何に気をつけるべきかなど実践しやすいことが多く書かれていた。

    抗うつ薬や睡眠薬の表や、疲労蓄積度やうつのセルフチェックシートがあるのは、働いてる際の自分の現状を知るのに使えそう。また、職場で誰に頼れば良いのか、どんな機関があるのか、労働安全衛生法の関係する部分をわかりやすくまとめるなど、「上司や周りに相談できないけどどこかしらには相談できそう」という方法が書かれているのも良い。

    自分に甘いのか?ストレス耐性がないのか?人事評価に影響するから休めないのでは?などなど、適応障害の人が休むほどになるまでに悩むであろう(自分はまさにそうだった)内容に対しても、解を与えてくれている感じがある。

    病気への理解や回復までだけではなく、復職後に気をつけることについても具体的に書かれているのが良いと思った。

    転職についても、”会社自体に嫌悪感を持ってしまった場合や、その組織に属していることに生きがいや意味を見出せなくなった場合に考えるように”とあり、この言葉に安心した。しかし”リスクもストレスも大きいから時間をかけて検討すべき”と念押ししている分には好感をもてた。

    タイトル通り、自分が適応障害かも?と思う人のためにはチェックシートもあるのだが…
    どこからが休職が必要で、どこまでが休まず現職でサバイブするべきなのかのラインの見極めについてはそこまで具体的に書かれてはいない気もする。

    さくっと読めるし、病気を知るとっかかりには良さそう。個人的には、働いていて適応障害を発症した人向けだと思う。

  • ## 読んだ目的・ねらい
    メンタル不調の予防のため
    ## 良かったこと
    - セルフケアや自己管理について、おおむね自分のやったことが書かれていた
    - 「いやな気分よさようなら」がかなり分厚いので、さらっと読みたいときにはこっちが良い
    - セルフチェックシートが多く載っているので自己点検できる
    ## ポイント
    - 適応障害の中でも、仕事が原因となるものに特化した内容
    - メンタルにダメージを与えないために、自分の中に中立的なレフェリーを作る
    ## 今から何をするか
    - ちゃんと寝る
    - 休むタイミングを意識的にとる
    ## 3ヶ月後に何をするか・どうなっていたいか
    - (メンタル的に)疲れない体になる

  • 「適応障害」の本の中では、かなりていねいに詳しく書かれているかなと思った。
    うつ病との違いはいまだにいまいちわからない。
    (わたしはどっちの病名も診断書もらった経験ありだけども)

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著者プロフィール

1962年、高知県生まれ。医学博士、もりしたクリニック院長。
久留米大学医学部卒業後、浜松医科大学心療内科にて、漢方と心療内科の研鑽を積む。
浜松赤十字病院、法務省矯正局、豊橋光生会病院心療内科部長を経て現職。
心療内科医として、日々全国から訪れる、うつや睡眠障害、不定愁訴の患者に対し、きめ細やかな治療で応じている。
『お酒や薬に頼らない「必ず眠れる」技術』『決定版「軽症うつ」を治す』『薬なし、自分で治すパニック障害』(角川SSC新書)、『不調が消えるたったひとつの水飲み習慣 』(宝島社)、『うつ消し漢方』(方丈社)、『もしかして、適応障害?』『もし、部下が適応障害になったら』(CCCメディアハウス)など、著書多数。

「2022年 『【新装版】うちの子が「朝、起きられない」にはワケがある』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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