会社でメンタルが潰れてから、適応障害と診断されたものの、本を読むには勇気が必要だったがようやく読めた。
微力でも悩んでる人のためになればと思い長くなるがレビューを書こうと思った。
職場で適応障害になってしまった人、疑いがある人にはオススメ。病気について脳がどうとかいう専門的な内容には踏み込みすぎずに網羅された内容。休職してから回復までのステップでだらだら期・活動期・復職期とありそれを見て安心できたし、何に気をつけるべきかなど実践しやすいことが多く書かれていた。
抗うつ薬や睡眠薬の表や、疲労蓄積度やうつのセルフチェックシートがあるのは、働いてる際の自分の現状を知るのに使えそう。また、職場で誰に頼れば良いのか、どんな機関があるのか、労働安全衛生法の関係する部分をわかりやすくまとめるなど、「上司や周りに相談できないけどどこかしらには相談できそう」という方法が書かれているのも良い。
自分に甘いのか?ストレス耐性がないのか?人事評価に影響するから休めないのでは?などなど、適応障害の人が休むほどになるまでに悩むであろう(自分はまさにそうだった)内容に対しても、解を与えてくれている感じがある。
病気への理解や回復までだけではなく、復職後に気をつけることについても具体的に書かれているのが良いと思った。
転職についても、”会社自体に嫌悪感を持ってしまった場合や、その組織に属していることに生きがいや意味を見出せなくなった場合に考えるように”とあり、この言葉に安心した。しかし”リスクもストレスも大きいから時間をかけて検討すべき”と念押ししている分には好感をもてた。
タイトル通り、自分が適応障害かも?と思う人のためにはチェックシートもあるのだが…
どこからが休職が必要で、どこまでが休まず現職でサバイブするべきなのかのラインの見極めについてはそこまで具体的に書かれてはいない気もする。
さくっと読めるし、病気を知るとっかかりには良さそう。個人的には、働いていて適応障害を発症した人向けだと思う。