90億の神の御名 ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク (ハヤカワ文庫SF) [Kindle]

制作 : 中村 融 
  • 早川書房
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  • 第85回アワヒニビブリオバトル「【1日目】おうち時間DEビブリオバトル」2時間目 理科で紹介された本です。
    オンライン開催。
    2022.05.03

  • クラークの短編集、50年代の作品であっる。

    1.前哨:月面で人工物(ちいさなピラミッド)を見つける話
    2.月面の休暇:月面天文台で働く父に会うために、ロンドンの家族が月に行く話
    3.おお地球よ:核戦争を生き延びた月面の少年が地球をながめる話
    4.時間がいっぱい:未来人から時間を加速する腕輪をもらい、博物館の展示品の窃盗をたのまれる男の話。
    5.90億の神の御名:チベットの寺院でコンピュータをつかい、神の名前をすべて書き出そうというプロジェクトに参加した技術者の話。
    6.木星第五衛星:木星の目立たない衛星がじつは人工物で恒星間宇宙船だっという話。宝物の奪いあいを牽制したりする。
    7.夜明けの出会い:古代の地球人類を宇宙人が観察する話。
    8.海底牧場:鯨の放牧地を襲うサメを退治する男の話。
    9.密航者:英国王子が反重力宇宙船に勝ってに乗り込むはなし。
    10.星:未来のイエズス会士が、宇宙航行のすえ、ベツレヘムの星の秘密を知る。
    11.月に賭ける:アメリカ・ソビエト・イギリスの三カ国が共同で月面探査を行う。
    12.究極の旋律:機械によってつくられた究極の旋律を聴いて、廃人になった男の話。
    13.天の向こう側:通信衛星の管理者となった男の日常や、家族との葛藤
    14.遥かなる地球の歌:植民惑星に避難した宇宙船の技術者と現地の女性の恋愛物語。
    15.幽霊宇宙服:船外作業の宇宙服に子猫が忍びこんでいて、宇宙飛行士がパニックを起こす話。
    16.エッセイ「ベツレヘムの星」:キリストの誕生を告げた星が超新星ではないかという考察。

    しっかりしたSFが多い。木星第五衛星や星、天の向こう側がいいと思った。

  • ハードSF短編集。ゴシックな古典SFの手触りがどこか懐かしく、けれど今読んでも全く色褪せていません。数多くのファンがこの物語を読み、地球の重力から脱し月から地球を眺め、太陽系を離れ宇宙の深淵の探索に胸を高鳴らせた、SFの原点といえる作品です。

  • 以下の3編以外は各短編集に所収。

    「月面の休暇」はこの短編ベストで初訳。21世紀初頭の話で、月の天文台長の父のところへ家族が遊びに行く話。まさに現在の時点の話なので少し違和感はある。発表は1951年なので70年後を描いたわけだ。

    「海底牧場」(1954)は「未来ショック」という短編集(1973年芳賀書店、1975講談社文庫)に入っていたのをこのベストに収めた。この短編を発展させ長編「海底牧場」(1957)となる。

    エッセイ「ベツレヘムの星」1954はキリストが生まれる印として東方3博士の来訪の契機となった星について科学的に考察した。小説版としては「星」(1955)となった。


    2009.7.25発行 図書館

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