地中海世界 ギリシア・ローマの歴史 (講談社学術文庫) [Kindle]

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  • 初版が1970年代の、ローマ研究者の手による一般人向けの地中海・ローマ通史。専門家らしい硬い語り口で読みすすめるのに難儀したが、この本を読破していたおかげで、次に読んだ「古代ローマ人の24時間」「古代ローマ人の愛と性」の内容と時代背景がスムーズに理解できた。

  • 古代ギリシア・ローマの歴史をまとめて解説した本。内容が全体的に古い感じだなと思ったら、元になった本は1973年に出版されたものらしい。そのため解説でもフォローが入っており、今では見方が違っているところもある。

    とはいえこの半世紀で古代ギリシア・ローマの見方が完全に変わったわけではないから、今読んでもそれほど問題はないだろう。それに著者は東大教授のガチな歴史学者である。素人が流行りに乗って書いた本とは違うのだ。

    本書の特徴としては解説にもある通り、ポリスの形態からギリシアとローマを語っているところだろう。統治形態の違いが、両者の発展の方向性を変えたのだと。だからといって内容が個性的というわけでなく、普通に古代の歴史を解説した本という印象である。ちゃんとした人が書いた古代の歴史の本を読みたい人向け。

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著者プロフィール

1924年、東京生まれ。東京商科大学(現・一橋大学)卒業。東京大学教養学部教授、フェリス女学院大学学長等を歴任。2006年没。著書に、『ローマ帝国の国家と社会』(岩波書店)、『ローマ帝国とキリスト教』『素顔のローマ人』『歴史家と歴史学』(河出書房新社)、『永遠のローマ』(講談社)、『歴史学入門』(東京大学出版会)、『ローマはなぜ滅んだか』(講談社現代新書)ほか多数。

「2020年 『地中海世界 ギリシア・ローマの歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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