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感想・レビュー・書評
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ちびくろ・さんぼは子供のころの思い出となっている。
それこそ、夢中になって何度も読んだ。
実際、改めて見つけた岩波の本はぼろぼろで、数ページ欠落していた。
娘が幼稚園のころ、そうだ、(当時売ってはいなかった)図書館にはあるかもしれない、と思い立って、娘と一緒に図書館に行った。
欠けているページをスキャナーで読み取って、本を復活させた。
その本は小学校の読み聞かせの本として、第二に人生を踏み出した。
ではバターってなんだろう。
この本では料理をしない彼女への、最初のレシピとして出てくる。
そしてこのお話は、私でも記憶にある、ある事件が背景にあった(基礎知識なしに本書を手にとりました)。
いま、いまいちどネットで検索してみたけれど、ああ、そうだったかもしれない。
そう思うよな、ネットの批判はそうなるだろう。
でも、人ってそんな単純じゃない。
いろいろあって、いろいろ考えて、そしてそうなってしまうのかもしれない。
最後に、再出発のシーン。
広くて明るいおうちで、明るい未来がみえてくる。 -
途中から、私も恋だか愛だか分からないような
気持ちに心を持っていかれました。
目の前であんな事を話されたら、
私も支援してしまうかも。。。
男の人を沼らせる、ってこういうことか!
と
勉強になる気さえしてしまいました。
戻ってこられなくなるとこだった〜
あぶない(笑) -
想像と違ったストーリーだった。木嶋佳苗の事件を元にした梶井真奈子という犯罪者の物語。ハラハラしたり友情も絡んで面白かったけど一回きりでいいかな。
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ベストセラー1位
若くも美しくもない女が、男たちの金と命を奪った――。
殺人×グルメが濃厚に融合した、柚木麻子の新境地にして集大成。
各紙誌で大絶賛の渾身作がついに文庫化!!
男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子(カジマナ)。若くも美しくもない彼女がなぜ──。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳に〈あること〉を命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。各紙誌絶賛の社会派長編。 -
木嶋佳苗をモデルにした作品。なぜ木嶋佳苗がモテたのか理解できた。しかし主人公である記者の心の変化や親友の謎の行動力には共感できず、読むのに時間がかかった。美味しいものの描写は素晴らしく、食べたいものが増えた!
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食事や料理の描写は良かったが、全体的なプロットかキレがない印象だった。
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首都圏連続不審死事件の犯人木嶋佳苗(小説内ではカジマナ)を題材にした本。
カジマナを追う記者の話。カジマナは周りの目を一切気にせず、客観視しようとせず、自分の欲求に忠実に生きている。
記者はどちらかというと周りの目に合わせた自分を演じていたが、カジマナと接触していくうちに、考えがどんどん飲み込まれていく。
殺害してしまった点は良くないが、カジマナの生き方は正しいと思う。
ただ、本当に寂しくなかったのか、本当に自分の欲求に忠実に生きていたのか?は疑問。
本当は友達が欲しかったんじゃないかとか、寂しかったんじゃないか?とか思ってしまう。そうではないのであればこの生き方は幸せだと思う。
現実なんて幻想だから、自分が良いと思うものを良しとできるカジマナはすごい。
一方で相当自分の世界に入り込める人でないと「世間の目」も少なからず「自分が良いと思うか?」の判断基準に入っていると思う。
その意味でカジマナは「この社会」に生きている人ではなく「自分の世界」に生きている人なんだろうなと思った。