思い出すと心がざわつく こわれた関係のなおし方 [Kindle]

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想・レビュー・書評

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  • この本を読んでも、心のモヤモヤがスッキリ直ることはないと思いますが、自分が決めた結論を見直す(確認する)ために読んでも良いのかな~という程度の本です。
    ただ、この本も、精神的・肉体的な暴力を加えられた場合は、別れて良いと書かれていますので、念のため。
    私は、壊れた関係を無理になおすことはない派なのですが、お互いを頼りにせずとも新たな(別々の)人間関係を築き、その中で自分が納得できる人生を歩めれば、それでいいんじゃないでしょうか。

  • 両親と自分との関係が、自分の人間関係や子供との関係に深く影響を与えている。意識的に変えていかなければ両親との関係と同じ付き合い方しか出来ない。本音で話し合いをしても、壊れた関係が修復出来ない時もあり、そんな時は潔く関係を断つ事も必要な場合がある。

  • 怒りの奥に沈んでいる感情は何か?がテーマだと思う。別れの手紙を書く、ほんとうは相手に言ってほしいことを書く、など覆い隠された感情を味わうための方法が多数。心に響くフレーズも多数。自分の「物語」が真実を丸ごと捉えているわけではなく、相手の「物語」にも素直に耳を傾ける。

  • 著者の3冊目は「ざわつき」と「こわれた関係」、「怒り」のセルフケアによる解消について。

    ゲシュタルト療法のエンプティチェアをひとりでやるような感じの「手紙による怒りの解消」がおもしろい。

    他者の怒りを自分の怒りとして引き継いで感じてしまう現象への指摘や、「お門違いの怒り」の例として、親にえこひいきされている兄弟姉妹に向けられる怒りなど、怒りの矛先を間違える点への指摘などは目新しい内容ではないものの、「お門違い」とか「矛先を間違える」というあたりの言い回しはおもしろいと思いました。

    ヤワな印象とは違いセルフケアとして実践的で効果が高そうな内容でした。

    あと「心理セラピーなどを通して対人スキルを学び直したのでない限り、あなたは、自分の親がそうであったのと同等のレベルでしか、他者とのあいだに感情的なつながりをもてません」というあたりの指摘はけっこう鋭い。

  • 他者との関係について、
    思い出すとネガティブな意味で心がざわつくものはないか?

    栄養がなければ花は枯れる。
    自分の気持ちを曲げれば孤独感に苛まれる。
    我慢し続けると人間関係は生気を失う。

    自己イメージが傷つけられ、関係は害悪になり、
    相手は自分にとってあまり重要な存在ではなくなる。
    不健全な関係を維持すると、燃え尽きといった大きな代償を払うことになる。

    他人、そしてこわれた関係は自分の一部でもある。
    時間や気持ちは、命の代名詞みたいなもの。

    ざわつく関係が、不可欠とまで言えないものなら切り捨ててもよい。
    「ありがとう!さようなら!」だ。


    極めて重要な相手であれば、死ぬほど努力して関係なおしてもよい。

    愛情や関心の差が大きくなりすぎると、
    思い入れの強い側が辛い思いをする。

    あいてが聞く耳を持ってくれなかったり、
    向き合ってくれないかもしれない。

    人にはそれぞれ他人には計り知れない戦いがある。
    「こうだったらよかったのに」という自己中心的な希望は手放そう。
    自己の正当性を示すのではなく、思いやりと理解をもって
    しかし自分の気持ちを曲げることなく、こちらから歩み寄るのだ。


    関係を修復して、より強い絆をむずべるかもしれない。
    そうでないかもしれない。

    思いやりをもって、許しや和解を表明しておくことは
    お互いの心の平和にとって大きな意義がある。

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  • 文字通り、壊れた人間関係を修復するための指南書。

    翻訳にありがちな読みにくい感じはなく、さらっと読めた。

  • 人から勧められて読む。私自身清算できていない人間関係が多く精神的負担になっていた。内容は実践的であり、起こりうる問題に対する対策も丁寧に記載されている。ただ、起こった出来事の解釈ではなく、それ自体の有無で認識がずれている場合については想定されていなかった。こちらからの別れの手紙や、自分が最も言ってほしい/聞きたくない事柄を相手が言ってくる想定での手紙を書くといったワークは、マインドフルネスや断舎離の書籍でも言及があった。私自身気持ちを言葉にすること自体から遠ざかっていたフシがあるので実践してみる。

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