同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか? 「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード (小学校1年生~小学校6年生対象) [Kindle]

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  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想・レビュー・書評

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  • これまでの経験でなんとなくわかっていたはずの事が明文化されていて、腑に落ちる事が多くあった。
    意味が理解できる子と、字ヅラだけを追う子の違いでハッとした。
    素直に文章を読むことはできるけれど、そこに「なんで?」「私だったらそんなことないけど」といった疑問が湧き上がる読み方をしているかどうか。

    ニュースを理解することと、「そもそもどうして」「目的はなんだろう」の疑問や違う視点が食い込んでくるかどうかで理解度が変わる気がする。

    悩んでいる状態は、ただ悩んでいるだけでなんの解決策にもならない。建設的なのは「どうしたら良い?」を考えること。

    個人的に「要するに」で抽象化することは不得意だから、鍛錬する価値あり。


    救われたハイライトは、
    「集中力と記憶力は比例する」
    「自分の中でイケてる部分を見つけ、それを伸ばす。過去の自分より伸びている部分を見つけ、それをさらに伸ばす」

  • ☆要するに、日常の全てが学びになるような子に育てようって話。親の声掛け。意識づけ。

    ①【タイプ1】学んでいるように見えるが、学ぼうと思っていない人
    【タイプ2】授業中・仕事中だけでしか学ばない人
    【タイプ3】寝ているとき以外、日常すべてが学びになっている人
    ☆で、タイプ3にしたい、と。  

    ②「頭脳のOS」をバージョンアップする「 10 のマジックワード」  
    1 「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」
    2 「自己表現力」をつくる→「どう思う?」
    3 「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」
    4 「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」
    5 「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」
    6 「積極思考力」をつくる→「楽しむには?」
    7 「目的意識力」をつくる→「何のため?」
    8 「原点回帰力」をつくる→「そもそも、どういうこと?」
    9 「仮説構築力」をつくる→「もし~どうする(どうなる)?」
    10  「問題意識力」をつくる→「本当だろうか」
    ☆一緒に楽しむイメージで使いたいよね。義務感ではお互い疲れる。

    【東大生に共通する3つのこと】
    1 ボキャブラリーが豊富
    2 集中して人の話を聞く
    3 自らの意見を必ず語る
    ☆自分の意見を言うっていうのは、これから絶対に大事になると思う。これは言えるようにしたい。
    まずは、自分で選択させること、理由を聞くこと。 

  • 同じ勉強をしているのに、できる人とできない人の差はなぜ拡大するのか。塾を経営し、教育研究の第一人者である著者が自身の研究と経験をもとに考察する一冊。

    まず、勉強に差が出るのは頭脳のOSが違うからだと著者は指摘する。OSのスペックが低いのに、ソフト(国語、数学などの勉強、スキルなど)をインストールしようと思ってもうまくいかない。
    では、どうすればOSをバージョンアップすることができるのか。著者は10のマジックワードを推奨する。

    ①なぜだろう
    ②どう思う?
    ③どうしたらいい?
    ④要するに?
    ⑤例えばどういうこと?
    ⑥楽しむためには?
    ⑦何のために?
    ⑧そもそもどういうこと?
    ⑨もし~どうする?
    ⑩本当だろうか。
    これらの質問を常に自分に問いかける、または子供に問いかけることで、頭脳のOSはバージョンアップされる。

    頭脳のOSは生まれつきのバージョンももちろんあるが、後天的環境によって変化するものでもある。
    本当に頭のいい人というのは、話をするのがとても楽。誤解がないように説明する必要はないし、補足も不要。
    そして、できる子というのは実は勉強時間以外も学んでいる。

    東大生の特徴は抽象度の高さにある。具体的な話を聞くと、それを抽象化させて理解し、一般化することができる。俗に言う「一を聞いて十を知る」。これはルール化、パターン化することが得意ということだから、勉強だけでなく、仕事にも活かせるスキルである。

    実は資質のある子どもは、3歳くらいからこの傾向が現れる。「人は何のために生まれてきたの?何のために働くの?」など、抽象的な質問をする子供は資質がある。
    そして、中学受験でトップクラスにいる子は、この抽象度の高さがひとつの特徴である。

    抽象度の高い質問ができる子はピラミッドの上から下を見ているようなものだから下の世界が見えている。だから勉強をするときもいくつか問題を解いただけでコツをつかみ、それぞれの違いも認識できる。
    抽象化思考の訓練は「要するに?」と質問し、まとめる作業に慣れさせること。

    そして、抽象化思考の逆の発想が、具体化思考。これは抽象的な事柄から具体的なものに落とし込む作業をいう。例えばどういうこと?の質問がこれに当たる。

    それと同時に大切なことは、全体像が把握できるようにすること。全体像が見えると、人は理解力が格段に上がる。例えば歴史。日本史の全体像を把握した上で個別の時代を学ぶと理解力が格段に上がる。

    最後のマジックワード本当だろうか?は、学校教育では全く聞かれないワード。問題意識を持つことよりも、言われたとおりに疑問を持たずにやればいい。と言わんばかりの教育が基本になっているから。

    いじめというのは、自分と他者との違いしか見えていない人が行う行為である。自分と同じ部分が見えていればいじめは起こらない。
    一般的に子供は抽象度が低いため、すぐに自分との違いばかりを強調する。
    よって、他者と自分との違いばかりに目がいく人、自分と違う人やよそ者を排除しようとする人は、抽象度が低く、幼稚であると言える。


  • 具体的な声かけの内容が書いてありとてもわかりやすかった。
    考える癖をつけるのはとても大事だと思った。自分自身にも子どもにも問いかけて脳をアップデートさせていきたい。

  • 【きっかけ】
    小3の我が子には、将来博士になってドラえもんを創ると夢があり、そのためには中学受験が必要と言い出してまして、受験の本がないかとAmazonを探していたら見つけた本。

    【感想】
    子供に限らず大人も、毎日をボーッと過ごすのでなく、常に考えながら過ごすことが重要とのこと。それが頭脳のOSのスペック向上に繋がるそうな。そうなることで、自己肯定感が上がり、人にも優しくなれるようです。
    そのための方法として10のマジックワードがあるわけですが、なかでも興味を持ったのは抽象化思考力の「要するに?」かな。抽象度、つまりモノの見方を俯瞰で見ることができれば、外見の違いなんて些細なことでそれを理由にイジメなんてナンセンスだってこと。色々な問題、仕事でもグルーピングして、そこから自分が何をすべきか判断する力は大人にとっても必要なスキルと思ったから。
    マジックワードで自問自答して成長していきます。並行して、子供にもたまにワードを使ってみようかな。

    【備忘録】
    10のマジックワードのうち、使うなら最大3つに絞って試してみること。
    1.なぜだろう?(原因分析)
    2.どう思う?(自己表現力)
    3.どうしたらいい?(問題解決力)
    4.要するに?(抽象化思考力)
    5.たとえば、どういうこと?(具体化思考力)
    6.楽しむには?(積極思考力)
    7.何のため?(目的思考力)
    8.そもそも、どういうこと?(原点回帰力)
    9.もし〜どうする?(どうなる?)(仮説構築力)
    10.本当だろうか?(問題意識力)

  • タイプ3(寝てる時以外の時間、学んでいる(学びに繋がる思考・行動をとってる)の人になるには、「頭脳のOS」=考える力のアップデートがいる。 考える力をつけるために、10の問いかけを使うのがヒントになる。そうすることで少しずつ結果を出していき、最終的に自己肯定感を高い人が増えてほしい、という本。自分の周りにいた「なんでこの人こんなに賢いんだろう」という人は、確かに問いかけの量が自分と桁違いだったし、自分の意見を持っていた。 考えるために、具体的にどんな問いが有効かを知った。少しずつ自分に使っていこう。

  • 思考のフレームワークをもつかどうか。
    目的意識しかり、物事の視点をもてるかどうかが差が出る。

    寝る以外学びにつなげられるか。
    授業中ただ座っているだけのとは大違い。

  • 2回読みました。読む度に毎回学びが得られる石田先生のご著書。こどもの勉強に留まらず、生きる上での大切な学び、向上心を持つためのエッセンスが詰まってる良書です。

  • 私の場合、どこかで聞いたことがあったり、すでに使っている言葉が多かった。著者は多くの子供に関わっていたらしいので、具体的な数字のエビデンスがあれば、また別の価値があるのになあと思う。しかしそういった具体的なデータがないので、どこかで聞いたためになる話。というレベルに感じる。
    個人的に、声の掛け方の例が、「例えが下手かよ…」と感じた。

  • 「頭のOS」をバージョンアップするための本。子供の教育をメインとしているが、大人にも通用する内容。

    人は自分の心の中にあるものを相手に探すので、自分の自己肯定感が下がっていると、相手の短所ばかり見えるという話にはハッとさせられた。

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著者プロフィール

1968年横浜生まれ。教育家
 1989年、人生どん底のニート中の20歳で起業し、学習塾を創業。これまで4000人以上の子どもたちに対し、直接指導してきた。指導は、いわゆる詰め込み勉強をさせず、「心を高める」「生活習慣を整える」「考えさせる」の3つを柱に指導をすることで学力を引き上げることで、下がっていた子どもたちの自己肯定感を引き上げてきた。

「2023年 『OYAKO NOTE for school age 子どもの自己肯定感を高める親子の交換ノート ラベンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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