今までの人生で友人、パートナー、同僚など疎遠になった何名かを思い浮かべながら読んだ。果たして自分が相手との関係をどうしたいのか、どうなりたかったのか、人生を振り返りながら何度も手を止めて読み直した。
特に10章の「相手と自分を混同しない」のところが印象的だった。いくら親密な相手であっても、同一化しすぎるとお互い窮屈になり、ありのままの自分の意見を押し殺すようになってしまう。自分の意見を言わずに人に合わせてしまう習慣がある私は、これのちりつもで無意識に苦しくなり、近しい人に無自覚な怒りをぶつけてしまい、関係性を悪化させてきた。距離をとりたくなり、その言動で相手を傷つけてしまい、結果的に疎遠になる。こうして親密な人間関係を築くのに対して苦手意識を持ってしまっている。これからの人生を考えた時に、もっと近しい人に対して自分の無自覚な怒りをぶつけないためにも、しっかりと自分自身の負の感情に向き合い、悲しみや心のざわつきに向き合って処理していきたい。
●以下気になったところ
無自覚な怒り(人間関係が壊れる時)
・共感を示さない
・無視する
・沈黙する
・約束に遅刻する
・電話に出ない
・相手のニーズに応えない
・折り返しの電話に出ない
・目を合わせない
・積極的な受け答えをしない
・率先した行動をしない
●見えない怒りの原因
「あの人に裏切られた」
「ひどい扱いをされた」
「あの人は一体何様のつもりだ」
「そんなことに関わりたくない」
●無自覚な怒りは相手を混乱させる
・悲しみや無力感、愛されたい願望が隠されている
→〇〇だったらよかったのに(願望)
→〇〇で残念だ(悲しみ)
例】
もっと上手くできたらよかったのに
価値観が合わなくて残念だ
自分の怒り
・正当な人に向けられているか?
・親などの他者から引き受けたものではないか?
10章 相手と自分を混同しない
●自他融合的な関係
・私たちが口癖になっていないか
→私はこう思うんだけど、あなたはどう?
→同化しすぎるとお互い窮屈になる
→違うところを話す、笑い合う