仕事も人生も自分らしく イマドキ女性管理職の働き方 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 自分も春から管理職に着任したので手に取ってみた。読みやすく、既に管理職であったり、これから管理職に昇進する女性がエンパワーメントされる内容になっている。

    冒頭で、女性登用を推進する政府の方針や、ダイバーシティ経営を目指すことのメリットが書かれており、女性が管理職になることは、自身のためだけでなく国や会社のためにもなるとわかり、自分では力不足というような思いも消え、私が管理職になればアナタたちも助かるでしょうという気持ちで割り切ってやってやろうという気持ちになれた。

    管理職への昇進意欲は男女で大きく差があり、男性の9割以上が管理職を目指したいと考えているのに対し、女性は6割弱にとどまっている。それは女性が意欲が低いからではなく、社会の構造に原因があることを、統計的差別、アンコンシャスバイアス、トークニズム、インポスター症候群などの例を用いて説明している。米ヒューレット・パッカー社の調査では、女性は男性に比べて自分の能力を低く見積りすぎる傾向が明らかになったそうだ。

    管理職になるメリットもたくさん挙げられており、自分の裁量で組織や制度を変革させられることや、後進を育成することのやりがいは、私も既に感じている。また、行きすぎた謙遜から管理職への昇進を断ることは、後進の女性にバトンをつなぐことが遅れることにもつながるという指摘にはハッとさせられた。

    管理職として持つべきマインドセットの章や、ケーススタディはありきたりで目新しいものではなかったが、他責にしないことや、自分の言葉で語ること、失敗から学ぶことなどが大切だとわかった。また社内に味方(スポンサー)を作ること、女性の横のつながりを作ることなどは参考になった。

    管理職を打診されて迷っている女性や、管理職になったばかりで不安でいっぱいの女性はぜひ読んでみると良いと思う。

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著者プロフィール

作家・ジャーナリスト(元日経ウーマン編集長)1962年秋田県生まれ。1984年筑波大学卒業。2014年法政大学大学院経営学研究科修士課程修了。1984年日経BP入社。88年「日経ウーマン」の創刊メンバーとなる。2006 年「日経ウーマン」編集長。12 年ビズライフ局長。「日経ウーマン」「日経ヘルス」など4 媒体の発行人となる。16年日経BP執行役員。18年日経BP総研フェロー。19年退社。現在は故郷の秋田県大館市を拠点に活動する。大館市の未来を創る会代表、一般社団法人敬友代表理事の他、2つの株式会社の役員を務める。同年東証2部上場企業であるユーピーアール株式会社社外取締役に就任。文部科学省、内閣府、林野庁、経団連・21世紀政策研究所研究委員などを歴任。筑波大学非常勤講師。一男一女の母。著書に『 地方を変える女性たち』『仕事も私生活もなぜかうまくいく女性の習慣』『女性活躍の教科書』(日経BP)『企業力を高める?女性の活躍推進と働き方改革』(共著、経団連出版)、『就活生の親が今、知っておくべきこと』(日本経済新聞出版社)などがある。

「2020年 『仕事も人生も自分らしく イマドキ女性管理職の働き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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