Kindle版読了。
神様のように崇拝しているヒーローと婚約した事がまだ信じられない真面目で働き者の18歳貧乏伯爵令嬢ヒロインと、初恋のヒロインとようやく婚約したけれどまだまだ前途多難な文武両道眉目秀麗な21歳公爵家嫡男ヒーローとのすれ違いラブコメディシリーズ第2巻です。
シリーズ2冊目です。
タイトルにナンバリングが付いてるのが、分かりやすくて良いです。
2巻もストーリー展開に勢いがあり、面白かったです!
1巻は冬の公爵領が舞台でしたが、2巻は春の王都に舞台を移し、水の神形退治と異国の王女の接待がメインとなります。
1巻の終章でようやくヒロインの誤解が解け両想いの婚約者になり、イリーナ(ヒロイン)がヘタレヒーローのミハエルに先制でキスをしてハッピーエンドで終わっていましたが、その後の2人を楽しみにしていました。
お互いに初恋同士だったミハエルとめでたく両想いの婚約者になったイリーナは、公爵領の公爵家で花嫁修行をする事になります。
将来の義妹達から王都への旅行に誘われたイリーナは、戦うミハエルの勇姿が見られるかもという誘惑に負け王都へ向かいます。
王都の劇場でミハエルと義妹の婚約者の浮気現場を目撃したイリーナは、真相解明の為に臨時の討伐専門武官に男装をして応募します。
しかし、男装姿で神形を討伐している姿をミハエルに見付かり、更に異国の言葉を話せる事で王女に気に入られたイリーナは、今度は女装して通訳兼護衛役に抜擢されます。
…2巻はまさかのヒロインが男装する展開でした!
表紙でイリーナが持っている大型ハンマーは、水の神形退治用の武器でした。
大型ハンマーを振り回して生き生きと神形(みかたち)を退治しているイリーナを目撃して度肝を抜かれながらも、びっくり箱のような彼女にまたまた惚れ直すミハエルが、お似合いのカップルです。
ヒーローと一緒に戦うヒロインは格好良いです。
ミハエル視点あります。
公爵家で花嫁修行を始めたイリーナと入れ替わるように、ミハエルは王宮内で仕事をする為に王都に戻っています。
春になると、王都では水の神形(みかたち)退治が忙しいようです。
王都で勉強中のイリーナの弟が登場しますが、イリーナがミハエルを神様扱いしているように、弟もイリーナを女神のように崇拝して尊敬している、かなりのシスコン弟でした。
ホテルの朝食でブリヌイという料理が出てきました。
調べたら、クレープに似た料理なのですね。
お忍びで王都を視察している異国の王女の護衛兼通訳の任に就いているミハエルを見て、何だかもやもやするイリーナは無自覚で嫉妬を覚えていたようなので、ミハエルの存在が確実に神様から婚約者に昇格しているのが微笑ましかったです。
ラスト近くでクラーケンの姿をした巨大な水の神形が王都に出現し、ミハエルを含めた王都の武官達が対峙する事になりますが、イリーナの使用人時代の雑学が生かされ、見事に退治したのは胸熱でした。
ラスト近くで、今度はミハエルからイリーナにキスをしていました。
1巻同様に、ラスト近くになると急にバカップルになる2人ですが、イリーナは無自覚にミハエルに対してツンデレになるなと思いました(笑)。
電子特典SSは、本編後のミハエルとイリーナを少年だと信じてる武官のイーゴリが、イリーナについて会話している様子が描かれていました。