ミドルマーチ2 (光文社古典新訳文庫) [Kindle]

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  • 第2巻、物語が動き始めた。狭量ジジイのカソーボンと妻ドロシアとの関係悪化、ロザモンドの兄フレッドの借金返済の失敗や腸チフス発症を機に医師リドゲイトと市長の娘ロザモンドの婚姻にいたるロマンス、また遺産相続で突如現れた隠し子に100%相続される展開、ドロシアの伯父による新聞社買収やカソーボンと遠戚ラディスローの確執など、読み手を飽きさせない展開が続く。含蓄のあるフレーズも多く、まさにイギリス文学の最高傑作(らしい)として、1830年代イギリスの人々の生活にどっぷりとダイビングできる。後半への展開が気になる。

  • カソーボン氏とドロシアの結婚生活の行方が気になり,3巻の発売が待ちどうしい.完訳してないのに読み始めたのが大失敗.イギリスの階級社会が変わり始めているこの時代,女性のあり方も含めて非常に面白い.応援しているガース一家にひと時の平和が訪れたのが嬉しく,このままうまくいくよう願っているがどうなるのだろう.

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著者プロフィール

George Eliot(Mari Anne Evans)1819-1880.
筆名は男性、本名メアリ・アン・エヴァンズという女性。英国小説史における、もっとも傑出した知性、リアリズムの作家と評されている。
彩流社からの邦訳・関連書に『急進主義者 フィーリクス・ホルト』(冨田成子 訳、ジョージ・エリオット全集 6、2011年)、『スペインのジプシー 他2編 とばりの彼方、ジェイコブ兄貴』(前田淑江、早瀬和栄、大野直美 訳, 玉井暲、廣野由美子 解説、ジョージ・エリオット全集 9、2014年)、『牧師たちの物語』(小野ゆき子、池園宏、石井昌子 訳、惣谷美智子 解説,、 ジョージ・エリオット全集 1、2014年)、『ロモラ』(原公章 訳、ジョージ・エリオット全集 5、2014年)、『詩集』(大田美和、大竹麻衣子、谷田恵司、阿部美恵、会田瑞枝、永井容子 訳 ジョージ・エリオット全集 10、2014年)、『サイラス・マーナー [付]ジューバルの伝説』(奥村真紀 訳、清水伊津代 訳・解説、内田能嗣 解説、ジョージ・エリオット全集 4、2019年)、『ダニエル・デロンダ(上・下)』(藤田 繁 訳、ジョージ・エリオット全集 8、2021年)、『テオフラストス・サッチの印象』(薗田美和子、今泉瑞枝 訳、2012年)、『ジョージ・エリオット 評論と書評』(川本静子、原 公章 訳、2010年)、『エドワード・ネヴィル  G・エリオットの少女期作品とその時代背景』(マリアン・エヴァンズ 著、樋口陽子、樋口恒晴 編訳、2011年)、『ジョージ・エリオット 時代のなかの作家たち 5』(ティム・ドリン 著、廣野由美子 訳、2013年)ほかがある。



「2022年 『フロス河畔の水車場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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