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- / ISBN・EAN: 4589825441114
感想・レビュー・書評
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娼婦の子と町中から蔑まれて暮らす青年が、流れ者の凄腕ガンマンの導きで自らも比類なき早撃ちガンマンとなって町中を見返すが、流れ者の欲望によって町は徐々に姿を変えていくのだった。。。
基本的に町の人間の青年に対する扱いの酷さや、青年が帰ってきてからの態度も悪役にふさわしく、どちらかというと青年+流れ者の側に立って観てしまう。そこから流れ者の悪意によって関係が壊れて青年との対決へと向かうわけだけれども、それが終盤ぎりぎりまで来て一発で変わっちゃうので、それがちょっとわかりにくいというか、一発で帰るにしてももうちょっと盛り上げ方はあったんじゃないかと思う。
青年よりも流れ者のガンマンの方が主役級の扱いか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先日、BS11で放映していたマカロニウェスタン作品の『怒りの荒野(原題:I GIORNI DELL'IRA)/1967』を観ました。
-----story-------------
凄腕のガンマンに拾われた若者が、銃の扱い方の手ほどきを受ける。
天賦の才能によって、彼は師の腕前に近づいていく。
だが、師の非情さに疑問を持ち始めた若者は……。
ストーリーの最初で披露される“ガンマン10ヶ条の心得”が、ラストの演出に効果を上げる。
「ジェンマ」主演のマカロニ・ウエスタン。
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マカロニウエスタン… 久しぶりに観ましたね、、、
西部劇なので、舞台はアメリカなんだけど、話している言葉はイタリア語… 最初は違和感がありましたが、観ているうちに慣れちゃいましたね。
娼婦の私生児として生まれた、まともな職にも就けず、街の人たちからも虐げられていた掃除人の若者「スコット」は一流のガンマンになることを夢見ていた、、、
「スコット」は、町に現れた流れ者で凄腕ガンマンの「タルビー」に弟子入りして、ガンマン心得十ヶ条を教えられながら、銃の腕を磨いていく… その腕前は次第に「タルビー」に近付いて行く。
「タルビー」は裏切り者である酒場の経営者「マーレイ」、「クッチャー判事」らを脅して町を支配していく、、、
「タルビー」の過去の悪事を知る「スコット」の恩人で元保安官の「マーフ」は、「スコット」に「タルビー」と別れるよう忠告するが「スコット」は聞き入れない… しかし、「タルビ」ーのやり方は更にエスカレートし保安官等を射殺する。
そして、「タルビー」は新保安官に就任した「マーフ」までを射殺、、、
ついに「スコット」は、師である「タルビー」と戦う決意をして、ガンマン心得十ヶ条に合わせて「ダルビー」を追い詰め… 「スコット」は命乞いをする「タルビー」にとどめ一弾を撃ち込むと、銃を放り捨てガンマン稼業を放棄する。
《ガンマン心得十ヶ条》
■教訓の一 決して他人にものを頼むな
~1st lesson. Never beg another man.
■教訓の二 決して他人を信用するな
~2nd lesson. Never trust anyone.
■教訓の三 決して銃と標的の間に立つな
~3rd lesson. Never get between a gun and its target.
■教訓の四 パンチは弾と同じだ。最初の一発で勝負が決まる。
~4th lesson. A punch is like a bullet. If You don't make the first one count good.
■教訓の五 傷を負わせたら殺せ。見逃せば自分が殺される。
~5th lesson. You wound a man, You'd better kill him. Because sooner or later, he's gonna kill You.
■教訓の六 危険な時ほどよく狙え。
~6th lesson. Right put it, right time, well aimed.
■教訓の七 縄を解く前には武器を取り上げろ。
~7th lesson. Gonna untie a man, take his gun before then.
■教訓の八 相手には必要な弾しか渡すな。
~8th lesson. Don't give a man any more bullet, You know he's gun use for.
■教訓の九 挑戦されたら逃げるな。全てを失う事になる。
~9th lesson. Every time You have exact challenge, You lose everything in life, anyway.
■教訓の十 殺しは覚えたらやめられない。
~Last lesson. When You start killing, You can't stop it.
貧しくて力のない若者が、師匠のもとで修業し、そして、実力で師匠を越えて両者が対決する… という、アクション物に有りがちな的な展開、、、
リアリティがないけど、娯楽作品として愉しめましたね。
テンポの良い、いかなにもウェスタンという感じのテーマ曲とオープニングのタイトルバック(「スコット」と「タルビー」の顔写真をコラージュした映像)、、、
そして、ガンマン心得十ヶ条に合わせて復讐を果たすラストシーンが印象的な作品でした。
-----staff/cast-------------
監督:トニーノ・ヴァレリ
脚本:エルネスト・ガスタルディ
トニーノ・ヴァレリ
撮影:エンツォ・セラフィン
音楽:リズ・オルトラーニ
出演:
ジュリアーノ・ジェンマ スコット・マリー
リー・ヴァン・クリーフ フランク・タルビー
アンドレア・ボシック マーレイ(酒場の経営者)
ワルター・リラ マーフ・アラン・ショート
イヴォンヌ・サンソン ヴィヴィアン
ルーカス・アマン クッチャー(判事)
エンニオ・バルボ ターナー(銀行家)
アンナ・オルソ アイリーン(判事の娘)
ニーノ・ニニー ナイジェル (保安官)
ホセ・カルボ ビル (老人)
アル・ムロック ワイルド・ジャック
ベニート・ステファネリ オーウェン(殺し屋)
ロマーノ・プッポ ハート・パーキンス