- Amazon.co.jp ・電子書籍 (176ページ)
感想・レビュー・書評
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「考え方」「アイデアの出し方」のヒントが盛りだくさんの本でした。
「まずは質の高さはどうでもいい。1回新しくした後に質を高める。これが日本流のThink Different」(P47)
「(ある1人の人が)全く異なる分野において、何度も創造性を発揮しているのだとすれば、それは何かしらの方法論がある」(P53)
著者がその方法論を暴こうと、下記の方々と対談をしています。
印象に残るフレーズがたくさん出てきます。
安宅和人、濱口秀司、大嶋光昭、小泉英明、篠田真貴子
ただ個人的には前著「問い続ける力」の方がインパクトが大きかったかな。
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考えることに価値はない.なぜなら実行してはじめて価値が生まれるから.
と断言してしまう著者には大賛成.
何人かの知の巨人達との対談が主だが,文章ではなく動画で対談が見たかったというのが正直な感想.どれも貴重な話ばかりなのに,対談者の表情が見えないので心に刺さってこない点が残念だった.
・トレードオフ構造を見つけたらこっちのもの
・松尾芭蕉から学べることは,一回新しくしたあとに質を高めることが日本流のThink differentということ.先に質を高めてしまうとイノベーションのジレンマに陥ってしまう.
・(安宅さんパート)課題解決には2種類ある.「目指すべき姿が明確かどうか」.明確な場合はギャップを見極め打ち手を整理する→ギャップフィル型の課題解決,明確ではない場合はあるべき姿を設定するところから始める→ビジョン設定型の課題解決. -
『問い続ける力』につづいて、こちらも読んだ。いきなり登場するのが安宅和人さん、からの濱口秀司さん。で、締めが篠田真貴子さん。ガチ思考者たちと石川善樹さんの語り合い。「創造性=新奇性×質」なり。
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想像的に考えるとはどういうことか。筆者は創造力とは、却来の境地に達することと定義している。それはアップデート(新しさ)してからアップグレード(質の向上)させ、そこから更に原点に立ち戻ることだと言う。特に安宅氏との対談が興味深かった。思考とは、「入力を出力につなげること」で、この入出力をつなぐ能力こそが「知性」だと説明している。考える力は知性であり、創造力はその知性を出力するプロセスで、全ての源は感覚の入力ということだろう。
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CiNii Booksから引用
内容説明
前著『問い続ける力』は、「考える」ためには「問う」ことが不可欠だという一冊だったが、この本ではいよいよ「考える」ことそのものを追求していく。まずは著者自身が目標とする「創造性のスタイル」を明らかにする。さらに、安宅和人、濱口秀司、大嶋光昭、小泉英明、篠田真貴子との対談を通して、「考え続ける賢人」たちの頭の中を見せてもらう。知的刺激に満ちた「思考シリーズ」新書の第2弾。
目次
第1章 イノベーションの技法—Think Different
第2章 考えるとは何か?(安宅和人×石川善樹)
第3章 バイアスを壊せば、イノベーションは一発で生まれる(濱口秀司×石川善樹)
第4章 出口の思考力(大嶋光昭×石川善樹)
第5章 基礎研究、社会実装、倫理(小泉英明×石川善樹)
第6章 人生は私に何をしてほしい?(篠田真貴子×石川善樹)
「BOOKデータベース」 より -
気づきの多い読書でした。
思考のテクニックが多く紹介されていますが、要は自分の立ち位置を見極めることが大切なんだと理解しました。
漠然と考えるのではなく、軸を取ったり型にはめたりして足元を固める。
その上で新しいネタを探すと言うこと。 -
・新しい問題には「直感」(ひとりでbeing)、他人の思考を調べる必要がある問題は「理論」(みんなでdoing)、そして考えつくされた問題には「大局観」(ひとりでdoing+みんなでbeing)が必要。
・インプットとアウトプットをつなぐ能力が「知性」
・未来は予測するものではなく創るもの
・母国語、世界語、問題解決能力、データリテラシー
・おもしろがる力には「直感」、おもしろがらせる力には「理論」、おもしろくする力には「大局観」
・つくっている時に「ここは少し気になるけど,まぁ大丈夫だろう」と思ってそのままにすると、市場に出て行ったときに必ずそこが問題になる。
・価値とは考えることではなく、実行にあり -
考えるとは何か?
Think different これがそう訳されるのか?
パナソニックやソニーはかつてからこれをテーマに面白いものを作りあげてきた。日本のものづくりの真髄ともいえる。どうすれば楽しくなるのかが、私が著者の質問に対する回答。