考え続ける力 (ちくま新書) [Kindle]

著者 :
  • 筑摩書房
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感想・レビュー・書評

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  • 「考え方」「アイデアの出し方」のヒントが盛りだくさんの本でした。

    「まずは質の高さはどうでもいい。1回新しくした後に質を高める。これが日本流のThink Different」(P47)

    「(ある1人の人が)全く異なる分野において、何度も創造性を発揮しているのだとすれば、それは何かしらの方法論がある」(P53)

    著者がその方法論を暴こうと、下記の方々と対談をしています。
    印象に残るフレーズがたくさん出てきます。
    安宅和人、濱口秀司、大嶋光昭、小泉英明、篠田真貴子

    ただ個人的には前著「問い続ける力」の方がインパクトが大きかったかな。

  • 考えることに価値はない.なぜなら実行してはじめて価値が生まれるから.
    と断言してしまう著者には大賛成.
    何人かの知の巨人達との対談が主だが,文章ではなく動画で対談が見たかったというのが正直な感想.どれも貴重な話ばかりなのに,対談者の表情が見えないので心に刺さってこない点が残念だった.

    ・トレードオフ構造を見つけたらこっちのもの
    ・松尾芭蕉から学べることは,一回新しくしたあとに質を高めることが日本流のThink differentということ.先に質を高めてしまうとイノベーションのジレンマに陥ってしまう.
    ・(安宅さんパート)課題解決には2種類ある.「目指すべき姿が明確かどうか」.明確な場合はギャップを見極め打ち手を整理する→ギャップフィル型の課題解決,明確ではない場合はあるべき姿を設定するところから始める→ビジョン設定型の課題解決.

  • 『問い続ける力』につづいて、こちらも読んだ。いきなり登場するのが安宅和人さん、からの濱口秀司さん。で、締めが篠田真貴子さん。ガチ思考者たちと石川善樹さんの語り合い。「創造性=新奇性×質」なり。

  • 想像的に考えるとはどういうことか。筆者は創造力とは、却来の境地に達することと定義している。それはアップデート(新しさ)してからアップグレード(質の向上)させ、そこから更に原点に立ち戻ることだと言う。特に安宅氏との対談が興味深かった。思考とは、「入力を出力につなげること」で、この入出力をつなぐ能力こそが「知性」だと説明している。考える力は知性であり、創造力はその知性を出力するプロセスで、全ての源は感覚の入力ということだろう。

  • CiNii Booksから引用

    内容説明
    前著『問い続ける力』は、「考える」ためには「問う」ことが不可欠だという一冊だったが、この本ではいよいよ「考える」ことそのものを追求していく。まずは著者自身が目標とする「創造性のスタイル」を明らかにする。さらに、安宅和人、濱口秀司、大嶋光昭、小泉英明、篠田真貴子との対談を通して、「考え続ける賢人」たちの頭の中を見せてもらう。知的刺激に満ちた「思考シリーズ」新書の第2弾。

    目次
    第1章 イノベーションの技法—Think Different
    第2章 考えるとは何か?(安宅和人×石川善樹)
    第3章 バイアスを壊せば、イノベーションは一発で生まれる(濱口秀司×石川善樹)
    第4章 出口の思考力(大嶋光昭×石川善樹)
    第5章 基礎研究、社会実装、倫理(小泉英明×石川善樹)
    第6章 人生は私に何をしてほしい?(篠田真貴子×石川善樹)
    「BOOKデータベース」 より

  • 気づきの多い読書でした。
    思考のテクニックが多く紹介されていますが、要は自分の立ち位置を見極めることが大切なんだと理解しました。
    漠然と考えるのではなく、軸を取ったり型にはめたりして足元を固める。
    その上で新しいネタを探すと言うこと。

  • ・新しい問題には「直感」(ひとりでbeing)、他人の思考を調べる必要がある問題は「理論」(みんなでdoing)、そして考えつくされた問題には「大局観」(ひとりでdoing+みんなでbeing)が必要。
    ・インプットとアウトプットをつなぐ能力が「知性」
    ・未来は予測するものではなく創るもの
    ・母国語、世界語、問題解決能力、データリテラシー
    ・おもしろがる力には「直感」、おもしろがらせる力には「理論」、おもしろくする力には「大局観」
    ・つくっている時に「ここは少し気になるけど,まぁ大丈夫だろう」と思ってそのままにすると、市場に出て行ったときに必ずそこが問題になる。
    ・価値とは考えることではなく、実行にあり

  • 考えるとは何か?
    Think different これがそう訳されるのか?

    パナソニックやソニーはかつてからこれをテーマに面白いものを作りあげてきた。日本のものづくりの真髄ともいえる。どうすれば楽しくなるのかが、私が著者の質問に対する回答。

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著者プロフィール

予防医学研究者、医学博士。1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人Wellbeing for Planet Earth代表理事。「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念進化論など。近著は、『フルライフ』(NewsPicks Publishing)、『考え続ける力』(ちくま新書)など。

「2022年 『むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました 日本文化から読み解く幸せのカタチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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