日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ― (新潮文庫) [Kindle]
- 新潮社 (2008年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (210ページ)
感想・レビュー・書評
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茶道を通して、日本の奥ゆかしさというのか、日本人の特色というものか、色々なことを学べる一冊。一緒に茶道教室に通っている感覚になりました。
ベッドに横になって読み始めていたはずなのに、最後には背筋をピンとしてしまうようなそんな本でした。日本に生まれてよかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
茶道歴25年の私に、自分では見えない自分の成長を実感させてくれるのがお茶。
私自身高校生の頃、茶道部だったことも手伝い森下先生とお茶のつきあい方に共感したり、新たな気付きがあったりと勉強になった。 -
自然と、世界と繋がる瞬間ってありますね。「今、ここ」にある瞬間というか。素晴らしい本だと思います。
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長い人生を送る中で、きっとこの本の内容が響く時期があると思います。まえがきが面白いと感じたら、貴方にとってこの本を読む時期が来たことを意味します。まえがきだけでもぜひ読んで頂きたい一冊です。
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お茶の世界は全く知らなかったけどこの本を読んでみて足を踏み込んでみたいなと思った
日本にせっかく住んでいるのだから四季を感じながら生きたい 屏風の言葉や和菓子なども感じてみたい
長くやってるほど上手くなくてもいい
自分が楽しんでやっていれば良い
その行為の意味を教えるのではなく自分で気付かせる そうすることによって自分にとって本当の学びになるんだろうなと思った
また時間を経ってからでも読み返したいと思える本だった
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すごい本を読んでしまった…
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タイトルからするいわゆる自己啓発本とは違いました。
茶道を初めてからずっと続けることになり気持ちの変わりようと、茶道目線でやってみて感じたことを淡々と綴った、いわば著者の日記のようなもの。
その道の専門家目線でなく、庶民的な視線から学んでいったことわかったことや変に思うことなど、共感できることがちりばめられています。
「茶道具というものは、そういうものをありがたがる、訳のわからない渋みを「わび、さび」というのだろうと思っていた。」のだけれど、それを「洒落と頓知にあふれていた」という、著者ならでわの感じ方が面白い。
茶道は季節により茶道具や作法が変わるそうで、そのたびに覚え直しさせられて一苦労し、なにゆえなのか不思議の思えていたのですが、それも季節を巡ると私の中で腑に落ちることになるのでした。
やめたいときもあった。その気持ちをどうしたら良いのか。「その真っ青な空に向かって、深呼吸と一緒に解き放した」そうして、「心の声が聞こえてきた。」そのままでいいことを。肩ひじはって考えていた。自分だけに向いて考えるみる。解き放たれるとはこういうことなのか、感じさせてくれます。
文体はやさしく一気にさいごまで読めました。茶道の本だけどハウツーではないこれは茶道を体験するドラマです。 -
茶道とは全く無縁だけど、ドミニクローホーが茶道こそミニマリズムの精神を体現していると書いていたので読んでみた。
ミニマリズム云々はわからなかったけれど、茶道中、著者は自分の周りの世界(庭の草木や、茶道の道具やお茶の変化や周囲の人々等…)に全神経を集中して「今ここ」を生きることができるそうだ。「今ここ」を生きている瞬間は過去・未来にとらわれず自由になれる。そうやって自分が生きていることを楽しむのではなく「味わう」瞬間があれば、現実は変わらなくても生きやすくなるかもと思った。
お茶をする・しないにかかわらず、自分が「今ここ」を味わえる何かを見つけたい。
季節の巡りを感じられるのもいいなと思った。旅先で、和菓子店に立ち寄ってその土地のその季節ならではの和菓子を味わうのも楽しそう。 -
映画見てから本を読んだのも良かったかも
早ければいいというものでは無い。
時間がかかるからこそ深く得られることもある。
教えないことで教える。
全て教えると、本人が気づく機会を消してしまう
お茶って深いんだなと思う。
本物の自由を求めて無駄なプライドを捨てて。
他人と比べるのではなく昨日の自分と -
映画も良かったが、
この本を読むことで、見え方が
変わる。
映画➡本➡映画の順に見るのが
理想かも。
学ぶこと、自らの人生との向き合い方、
お茶や武道などの「道」には
深い意味があることに気づく。
再読したい。