OODA Management(ウーダ・マネジメント)―現場判断で成果をあげる次世代型組織のつくり方 [Kindle]

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  • OODAは逐次的に回すものではない。観察、情勢判断、行動が同時に行われる方が望ましい。
    個人レベルでもいいからOODAを回すこと。

  • 今日、企業経営で大切なのは、計画ではなく、スピーディーに対応すること。変化の激しい状況に即応する方法、「OODAマネジメント」について説いた書籍。

    現在の企業経営は、想定外の不確実性に翻弄されがち。不確実な状況の中では、スピードが重要になる。状況は刻一刻と変化するため、その変化のスピードに追い付く必要がある。
    計画通りに動くと、「不測の事態」が生じた場合に停滞する。

    不確実な状況に対処し、成果をあげるには、「OODAループ」を回転させるのがよい。
    これは「観察(Observe)→情勢判断(Orient)→意思決定(Decide)→行動(Act)」で構成される一連の活動のこと。

    OODAループは「観察」から始まる。
    ただし、やみくもに観察することは効率的ではない。顧客から発せられるシグナルをスクリーニングする仕組みをつくったり、観察する対象の焦点を絞ることが重要だ。これらを仕組み化することによって、不確実性を削減することができる。
    ※積水ハウスの営業プロセス:展示場→データベース→納得工房という、潜在顧客をあぶり出すための仕掛け
    ※キーエンスの開発担当が現場の声を拾いにいく「焦点化」


    OODAループの中で特に重要なのは「情勢判断」。
    この情勢判断では、分析思考やロジカルシンキングは必ずしも有効ではない。分析に時間をかけるあまり行動が遅れては本末転倒であり、現実には直観的判断で意思決定を下すことが多い。

    直感的判断を下すためにも、OODAを回していく際は、「発見力リーダー」の役割が重要となる。
    ・発見力に優れた人は、現場を回り、足で情報を稼ぎ、人脈を広げつつ多様なアイデアを収集する。優れた直観的判断には、このような行動特性が必要である。
    ・発見力リーダーの行動特性は、天賦の才能や資質ではない。それは行動上の特徴であり、意識して変えることができる。


    ・発見力に優れた人の行動特性:観察、質問、実験、人脈、関連付け
    ・実行力に優れた人の行動特性:計画、分析、細部重視、自己規律

  • 多くの事例も入れてもらってるんだけれど、文章が観念的なので、自分がどうすれば良いのかまでは分からなかった。結果、腹落ちしない理論だけの話になりました。

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著者プロフィール

原田 勉(ハラダ ツトム)
神戸大学大学院経営学研究科教授
神戸大学大学院経営学研究科教授。1967年京都府生まれ。リクルート組織活性化研究所を経て、スタンフォード大学Ph.D.(経済学博士号)、神戸大学博士(経営学)。神戸大学経営学部助教授、科学技術庁科学技術政策研究所客員研究官、INSEAD客員研究員、ハーバード大学フルブライト研究員を経て、2005年より現職。専攻は、経営戦略、イノベーション経済学、イノベーション・マネジメントなど。大学での研究・教育に加え、企業の研修プログラムの企画なども精力的に行っている。主な著書・訳書に、『OODA Management(ウーダ・マネジメント)』(東洋経済新報社)、『イノベーション戦略の論理』(中央公論新社)、『OODA LOOP(ウーダループ)』(訳・解説、東洋経済新報社)、Economics of an Innovation System(Routledge)などがある。

「2023年 『「価値」こそがすべて!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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