「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考 [Kindle]

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  • 東洋経済新報社
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  • 東大生は 「目がいい」。 「目がいい」 とは、同じものを見ていても 得ている情報の量が違う。 見ている景色の解像度が高いということ。

    例えば、日本で売られているカボチャは日本産の他にニュージーランド産とメキシコ産があり、この2カ国でほぼまかなわれているが何故か?等。
    (答えは、1年中食べるから。カボチャは暖かい季節に育つので、日本と季節が逆のニュージーランドから輸入する。メキシコは赤道直下の国だから、 年中暖かく気候の変動が小さい。 日本とニュージーランドが生産時期でないときはメキシコ産で補う。)
    カボチャの生産地を見ても「ふーん、そうなんだ」 で終わらず、「なぜその国なのか」と考えて思考を深める、この積み重ねだと。

    「地頭がいい」 は思考が深いこと(1つの事象に対して、簡単に思いつく答えで思考をとどめず、分かった気にならず問い続けられるとこと)で、「頭がいい」 は頭の回転が速いことだと。

    東大生は、 目のつけどころを複数持っていることの大切さを理解していて、賛否を述べる際にも「賛成」「反対」両方の意見を考える。
    賛成か反対かの一方だけを決めたら「確証バイアス」のようにそれ以外のものが見えなくなってしまう。だから、あえて両面を書く。
    このような二項対立の両方を考えることで、 どの部分が論点なのか、両方の意見をどう取り入れられるか等「賛成と反対の先にあるもの」が見えてくる。
    たとえば、「日本の食料自給率は37%」 という情報をポジティブに見ると 「37%も国内生産している」 となるが、ネガティブに見ると 「63%も海外輸入に頼っている」となる。 ここで両方の立場に立ってみると「他の国の自給率と比べて37%という数字は高いのか、低いのか?」「内訳は?」等と考えることができる。
    立場を変えたり、他の情報と組み合わせたりすることで、違う情報が見えてくる。これこそが 「一を聞いて十を知る」の本質だと。

    ただの要約になってしまったけど、面白かった。
    私は知識を得るような本よりも考え方を得るような本が好きなのかな〜とも思う。

  • ○内容
    上流は?原因は?目的は?といった、物事の本質を理解することが思考の整理、物事を伝える上で重要だと学べる1冊。

    ○メモ
    ・話にタイトルをつけると理解しやすい→何の話なのか
    ・相手が知っている情報で例を出す
    ・要約とは本当に大切な1つを探すこと

    ○感想
    僕は具体に目が行きがちだが、頭のいい人は本質を捉えることに重きを置いていることを知り、その癖がついている状態なのだと勉強になった。常に原因や背景を繋げる練習をしようと感じた。

    若干、本のレイアウト(色、マーカーの多さなど)が読みにくくしてしまっているのと、
    思考の手順が、慣れていない状態だと煩雑で、実際のアクションには起こすのが少し難しい印象を受けた。

    ただおすすめの本の紹介や思考クイズがあるのはよかった

  • ・日常の解像度が違う。
    起きていることは同じでも、見方を変えて考える習慣がある。

    ・知識を変換する

    ・丸暗記するわけではなく、身の回りのことを関連付けたり、由来から調べる習慣がある。
    整理されているから思い出しやすい。

    ・何かを覚えたいとき、そのものの見方を変えて覚えやすいものへと変換すれば記憶力はぐっとあがる!

    ・原因思考
    意味さえ理解すれば暗記が楽になる思考法

    ・本質を理解すれば、覚えることはほとんどない

  • 勉強したのに成績が上がらない、頭のいい人は生まれつきなど誰もが一度は考えて挫折してきた頭の良し悪し。筆者が東大生から勉強のノウハウを聞いて、分析した物がこの一冊となっています。

    特に記憶について書かれたチャプターでは、勉強する内容を丸暗記するのではなく覚える物事と日常を関連づけ、変換して覚えているというのは驚きでした。英単語ひとつとっても繰り返し書く、話して覚えるのではなく知っている単語から連鎖的に記憶するのは効率が良いと感じました。

    このほかにも頭のいい人といえばの特徴、要約が上手、思いもしない意見を出す、指示がわかりやすいなどにまとめられており読みやすく、理解しやすかったです

    『頭が良くなる最大のポイントは「日常の解像度」』

  • 日常の解像度を上げる、すべてのものから学ぶというのが印象に残った。

  • 日常の解像度を上げる、本質思考。学び続ける上で大切にしたい言葉だ。

  • 知識やものの見方を得れば解像度を上げられ、それにより新たな知識やものの見方を得られるループに入れそう。
    相手の認知の範囲を知った上で、何かに例え、わかりやすい要約と説明ができるようにしたい。

  • 「学ぶとは、自分から能動的に日常生活に目を向けて、考え、楽しむこと」。『東大思考』なんていう堅苦しいタイトルから肩肘張って本を読み始めましたが、読了後は「生きることを楽しむ」というシンプルな目的の為の手段について書かれている本なのだと理解しました。

    「勉強とは苦痛で面倒なもの」というネガティブなイメージを心のどこかで持ってしまっていましたが、この本を読んで本来勉強とは「自分の世界を広げることが出来る楽しいもの」だったということを思い出すことができました。

    原因思考、上流思考、目的思考、裏側思考、本質思考。どの考え方も今まで自分が長年行ってきた思考法と違いすぎて実践するのは困難に感じていますが、豊かな人生を送る為にも何度か読み返して私の「日常の解像度」を上げていきたいと思います。

  • Summary
    ・「東大思考」は「日常の解像度」を高めるもの
    ・収納上手は記憶上手
    収納のコツは関連づけ
    ・原因から結果が生まれた「背景」を押さえる
    ・要約のコツは川の上流に向かうこと
    ・タイトルがあれば伝わる
    ・「ミクロ」と「マクロ」の間に本質が存在する
    ・本質を押さえることで応用できる
    ・学ぶとは世の中にあることに疑問を向け、上流を探し、目的を考え、裏側を見て、本質を捉えようとする能動的な行為

    思考法に関するTipsを丁寧に説明してくれている
    頭のいい人になりたいとかではなく、物事を知り考えることは自分のためであり、ひいては人のためでもある
    1を聞いて10の視点を持てる人になりたい

  • 頭がいい人
    目の前の事実に対する解像度が高い
    頭がいい人の共通する本質を掴むための方法が書いてある
    マクロ⇆ミクロの視点を通した原因・上流・裏側・目的思考の大切さを説いている

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著者プロフィール

西岡 壱誠(にしおか・いっせい):1996年生まれ。偏差値35から東大を目指し3年目に合格を果たす。東大入学後、人気漫画『ドラゴン桜2』(講談社)に情報提供を行う「ドラゴン桜2 東大生プロジェクトチーム『東龍門』」のプロジェクトリーダーを務め、ドラマ日曜劇場「ドラゴン桜」(TBS系)の監修(東大監修)を担当。2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立し、代表に就任。経験に基づく教育プロジェクトを全国20校以上の高校で実施。『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)シリーズのほか、『東大メンタル 「ドラゴン桜」に学ぶ やりたくないことでも結果を出す技術』(日経BP)、『それでも僕は東大に合格したかった』(新潮社)など著書多数。

「2023年 『東大生と学ぶ語彙力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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