Fate/Requiem 2 懐想都市新宿 (TYPE-MOON BOOKS) [Kindle]
- TYPE-MOON (2020年7月24日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (318ページ)
感想・レビュー・書評
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主人公の鬱々とした感じは相も変わらず、ふんわり系美少年もそのままです。
物語は動いてるのか動いてないのか微妙なところです。主人公は何処其処に行くのだと主張していますが、目的意識が薄弱ですから、行かない感じにもなっています。
謎を解き明かすというよりは、答えをもったいぶっている印象を受けているところです。
舞台設定に興味が大きく引かれたために読みつづけてはいますが、次巻を読んで無理めでしたらドロップアウトします。
本筋には関係ないのですが、世界設定における疑問点があります。複数人のエリザベートについて、「同じ霊基」「クラスは異なるかもだけれど」(第11章。Kindleにおける25パーセント位置)と記載されていますが、"クラスが異なっていながら同じ霊基である"ことはありうるのでしょうか。
比較すると、例えば「Fate/Grand Order」においては、同一真名を持つサーヴァントであっても原霊基と水着霊基では異なるクラスであると同時に、異なる霊基として(ゲームシステム上)扱われています。
霊基については、地味に根幹の設定ですから、堅実にされてほしいところです。
第1巻についてはこちらで触れています。
https://booklog.jp/users/70x20/archives/1/B07QR27GC6詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人々が抱く「懐かしさ」の集積地みたいな新宿、私は素敵だと思うけどなぁ。
「みんながサーヴァントを連れている」という状況そのものに牙を剥くような事件は、たまたまエリちたちの世代に起こったものなのか、はたまた「死神」の元にサーヴァントが現れたことが引き金を引いたのか……。