SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意――メタスキル、学習、心理、リーダーシップ [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 本書は、”偉大なスクラムマスター”になるために必要な地図とツールを惜しみなく開陳してくれます。
    今後、スクラムマスターとして遭遇するであろう、チームからの反発、周囲の無理解、等々の逆風の中にあった場合、本書は救いの書にもなるでしょう。
    また、スクラムマスターとして、どこに向かうべきか、ということも本書は教えてくれます。スクラムマスターとしてキャリアを築こうとしたときに、本書は必携の書となるでしょう。
    いくつかのエクササイズが本書には盛り込まれています。それらをひとつずつ実施することで、格段に理解が深まりますので、それらをすべて実施することを強くお薦めします。



    ## アクションプラン
    本書を読んで考えた、アクションプランです。

    ■スクラムの基本的な知識を得よう
    スクラムの基本的なことは知っていたつもりだが、再度、スクラムの基本をおさらいしよう。また、スクラムのカンファレンス、勉強会等の集まりに積極的に参加したいと思います。
    また、認定スクラムマスターも取得します。

    ■家庭にもスクラムを導入しよう
    先日、家族で光熱費が高くなっていることを家族で話し合いました。au電気アプリでは、日々の電気代の消費量が見えるようになっています。これを利用して、1年前の同月の電気消費量より今月のものが少なくなったら、その分を子どもたちに臨時お小遣いとして還元する、ということにしました。そして、日々の進捗状況を表で表すようにすることで、その表がが日々更新されていくのを一喜一憂してみれる、ということになりました。もちろん、子どもたちは積極的に節電に協力して、電気もこまめに消すようになっています。

    ■本書で述べられている、エクササイズを定期的に実施しよう
    本書を一読にするにあたって、すべてのエクササイズを実施しました。エクササイズの中には、何度もワークショップを実施することで、自分自身の今の位置がわかるはずです。節目にエクササイズをやってみたいと思います。

    ■文化人類学を勉強しよう

    > 偉大なスクラムマスターは文化人類学者でもあります。他人に興味を持ち、彼らの習慣と働き方を尊重しなければなりません。遊び心を持ち、勇敢でなければなりません。 (「Chapter 8 私は信じています」)


    文化人類学者は、人が好きなのです。人が共同体を通じて成し遂げることに興味があるのである。スクラムチームという共同体が行っていることと、パプアニューギニアの原住民が行っていることを、同列に見れるような、そんな感性が必要なのです。その感性を養うためにも、文化人類学のことを学んでいきたいと思います。

    著者のZuzanaさんの講演では、冒頭からパプアニューギニアの映像が流れます。最初、これにしびれました。
    <iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/aI22ltaOMSs" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>


    ■毎日振り返りの時間をもとう
    > 小さく一歩進んだら、立ち止まって、ふりかえりと学習の時間を作ります。(「序文 」)

    > 計画的な小休止がなければ、改善の見込みはありません。それは偶然に起こるものではありません。毎日数分だけでも、なにがうまくいったのか、なにを改善すべきなのかをふりかえると、徐々に効果が得られることがわかっています。(「序文 」)

    振り返りこそが、継続的な改善を可能にする唯一の行動です。少しずつでいいので、振り返りの時間を持つ、それを習慣にしたいと思います。

  • スクラムマスターとしての言動を見直すツールとして、定期的に読み直したいと思いました。

    スクラムは「理解は容易」な開発フレームワークです。
    内容に対して「そんなことはわかっている」と思われる方も少なくないと思います。
    しかし、書籍に書かれた理想形を完璧に習得できている方はほぼいないのではないでしょうか?

    スクラムは「習得は困難」な開発フレームワークです。
    「わかる」と「できる」の間に大きな隔たりがあることを自覚しなければなりません。
    自身の言動がスクラムマスターの理想形に向かい続けているかを問い続けるトリガーとして、この書籍を活用しています。

    また、スクラムマスターとしてスクラムの効果を最大にしたければ、Certified ScrumMaster® の取得をお奨めします。
    書籍などの情報だけでスクラムを習得できると思っているとスクラムではないスクラム風の何かとなり、期待した効果には及ばない可能性が高いです。
    さらに期待した効果がでない理由をスクラムのせいにしてしまうかもしれません。
    スクラムマスターとして最も大事なのは知識よりも考え方であり、その意識付けに効果があると思います。(知識も大事ですよ)

    Certified ScrumMaster® の取得は、私の考え方を変えて成長を促してくれました。
    受講料金は安くないですが、お値段以上の効果はあると思っています。
    (コミュニティの勉強会に参加でも良いかもしれません)

    私のレビューがあなたに有用な情報を提供できていれば幸いです。
    あなたのスクラムマスターとしての成功をお祈りしています。
    (私のスクラムマスターとしての成功も祈ってください。少しで良いので…)

  • スクラムマスターの役割から、
    スクラムマスターになるための心構え、
    どういった振る舞いをすることが大切か?
    といった部分についてまとめてくれています。

    分かりやすいが実践が難しいアジャイル。
    難しいとは分かっていてもやってみて振り返って、
    改善するところは改善してといった取り組みを
    繰り返すことによってスクラムマスターに
    一歩ずつ近づいていけるのかなあとは思っています。

    【勉強になったこと】
    ・スクラムマスターの責務
     ①チームが責任を持つように促し、
      共通のアイデンティティと目標に沿って
      行動することを支援する
     ②透明性とコラボレーションを推進する
     ③チームの自発的な行動を促すことを通じて、
      障害物を取り除く
     ④アジャイルとスクラムの考え方を理解し、
      自分自身も学び続ける
     ⑤アジャイルとスクラムの価値を維持し、
      他の人がスクラムを理解し実践するのを助ける
     ⑥守るべきときは、開発チームを守る
     ⑦スクラムのミーティングをファシリテートする
     ⑧チームがより効率的になるよう、手助けする

    ・観察する、傾聴する、干渉しないが大切

    ・スクラムマスタの重要なメタスキル
     ティーチング
     傾聴
     好奇心
     尊敬
     遊び心
     忍耐

    ・組織が統一されてきたときに大切なのは、
     コーチングスキル。もっと改善出来ることを
     チームメンバーが自発的に行うように働きかける
     ことがチーム形成では大切。

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