いじめの構造-なぜ人が怪物になるのか (講談社現代新書) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
4.25
  • (2)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 77
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (237ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いじめという事象について、これほどまでに論理的構造的に分析解説されている文章はこれしかない。信じられないような非人道的な事が行われる仕組みについて、理路整然と分析されており、目から鱗だった。と同時に、立場、環境に応じて自分が被害者にも加害者にもなりうる事実に戦慄を覚えた。いかに、いじめを産み出さない環境を作り中間全体主義を排除していくかの追求実現の必要性はこのご時世だからこそ、鬼気迫るものを感じる。
    にしても、著者は言葉選びのセンスが抜群にいい。抽象的な内容も見事にマッチした比喩により、イメージしやすくなっている。我々が体制に乗っ取られるのを寄生虫に例えるのなんて、まさに言い得て妙である、

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1962年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程を経て、現在、明治大学文学部准教授。専門は社会学。著書に『いじめの社会理論』『いじめの構造』、論文「学校の秩序分析から社会の原理論へ:暴力の進化理論・いじめというモデル現象・理論的ブレークスルー」(『岩波講座 現代 第8巻 学習する社会の明日』)などがある。

「2018年 『子どもの人権をまもるために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

内藤朝雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×