剱岳 線の記 平安時代の初登頂ミステリーに挑む [Kindle]

著者 :
  • 朝日新聞出版
4.17
  • (1)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 30
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (270ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【剱岳は過酷な土地であっても地獄ではあり得ない。人々に試練と憧れを与え、新しい生命を吹き込む】(文中より引用)

    明治時代に至るまで、前人未到の山とされていた剱岳。しかし、その頂上では錫杖頭と鉄剣が発見されている。装備もままならない時代、いったい誰がこの山に挑み、初登頂を成し遂げたのか。山岳歴史ミステリーとも言える一冊です。著者は、神話や伝承をこよなく愛するライターの高橋大輔。

    地域に伝わる地名や口伝から次第次第に歴史の糸を手繰り寄せていく様子が興味深かったです。と同時に、著者の「剱岳愛」が揺るぎなく、もはや剱岳に宛てたラブレターなのではないかと思えてしまうほどでした。

    地域史に目を向けたくなります☆5つ

  • 「剣岳に初めて登頂したのは誰か」から始まり、「どのルートから登ったのか」とか「なぜ登ったのか」そして「山頂で発見されたものは、どの場所で発見されたのか」など細かな調査方法も紹介しつつ、著者なりの結論を出している。そんな歴史探検家として知見がおもしろかった。
    自分が剱岳に行った際は、本書の中に掲載されていた山頂の写真をもとに、自分のこの目で現物確認したいと思った。

  • 拍子抜け。

  • ,自分には学問的妥当性の判断はできないが面白い本だった。
    現地のフィールドワークや史料群から推論していく様子に興奮させられた。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

一九六六年、秋田市生まれ。探検家、作家。「物語を旅する」をテーマに、世界各地に伝わる神話や伝説の背景を探るべく、旅を重ねている。二〇〇五年、米国のナショナル ジオグラフィック協会から支援を受け、実在したロビンソン・クルーソーの住居跡を発見。探検家クラブ(ニューヨーク)、王立地理学協会(ロンドン)のフェロー会員。著書に『漂流の島 江戸時代の鳥島漂流民たちを追う』(草思社)、『ロビンソン・クルーソーを探して』(新潮文庫)、『浦島太郎はどこへ行ったのか』(新潮社)、『間宮林蔵・探検家一代』(中公新書ラクレ)、『命を救った道具たち』(アスペクト)などがある。

「2016年 『文庫 12月25日の怪物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高橋大輔の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×