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感想・レビュー・書評
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【剱岳は過酷な土地であっても地獄ではあり得ない。人々に試練と憧れを与え、新しい生命を吹き込む】(文中より引用)
明治時代に至るまで、前人未到の山とされていた剱岳。しかし、その頂上では錫杖頭と鉄剣が発見されている。装備もままならない時代、いったい誰がこの山に挑み、初登頂を成し遂げたのか。山岳歴史ミステリーとも言える一冊です。著者は、神話や伝承をこよなく愛するライターの高橋大輔。
地域に伝わる地名や口伝から次第次第に歴史の糸を手繰り寄せていく様子が興味深かったです。と同時に、著者の「剱岳愛」が揺るぎなく、もはや剱岳に宛てたラブレターなのではないかと思えてしまうほどでした。
地域史に目を向けたくなります☆5つ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「剣岳に初めて登頂したのは誰か」から始まり、「どのルートから登ったのか」とか「なぜ登ったのか」そして「山頂で発見されたものは、どの場所で発見されたのか」など細かな調査方法も紹介しつつ、著者なりの結論を出している。そんな歴史探検家として知見がおもしろかった。
自分が剱岳に行った際は、本書の中に掲載されていた山頂の写真をもとに、自分のこの目で現物確認したいと思った。 -
,自分には学問的妥当性の判断はできないが面白い本だった。
現地のフィールドワークや史料群から推論していく様子に興奮させられた。
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