- Amazon.co.jp ・電子書籍 (288ページ)
感想・レビュー・書評
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SFポルノというほどの内容か。単にSFと言ってもいいのでないか。
んーん。第一部も半分ほどまで来たけど、読み進めるのが辛いな。ポルノ映像に慣れ過ぎてしまったせいなのか、刺激がない。グロテスクさは伝わってくるが、エロさは感じない。もう読むのは止める。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人造美人、カスタムメイド・ガール。彼女達は男達の妄想と欲望を具現化された姿で造り出され、やがて箱に入れられ、ご主人の元へと出荷されてゆく。カスタムメイド・ガール達を待ち受けているのは男による男のための世界の男達だった。ありとあらゆるセックスファンタジーが横溢する奇妙に狂った世界でカスタムメイド・ガール達は搾取され、隷属させられ、意思や心さえ奪われて破壊される……しかし彼女達は黙ってはいなかった。強烈な作品でした。男達の都合で使い捨てにされるカスタムメイド・ガール達、この作品の世界観は今の現代社会の縮図であるように思えます。ただ、この作品は「破壊的なハードコア・ウーマンリブ小説」、男性作家の手になるフェミニズムSF小説とのこと。かなり奇抜な作品ですが、男性が本書を読んでどう感じるのか興味があるところです。
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男の果てしない欲望をガソリンに、ウーマン・リブへとドライブする絶望的傑作SF。
序盤の展開は(小説として)やや退屈な感があるが、話が明確な方向性を打ち出してからは非常に面白い。
最初の一文でも書いたけれど、男性性、男性的欲望をこれでもかと丸出しにしながら、目指すところが女性の解放である、というこの小説は矛盾に満ち満ちていて、書き上げてかなりの期間発表の機会が無かったのにも頷ける。
日本趣味?みたいなものもかなり入っていて興味深く読めた。